全国の商店の分布状況、販売活動を把握し、さらに業種別、規模別、地域別などに区別し、商業の実態を明らかにすることを目的としています。
統計法(昭和22年法律第18号)および商業統計調査規則(昭和27年経済産業省令第60号)に基づいています。
調査期日は、平成11年7月1日現在です。なお、前回調査は平成9年6月1日現在で実施されています。
商業統計調査の範囲は、日本標準産業分類「大分類I-卸売・小売業、飲食店」に属する事業所のうち、飲食店を除くすべての事業所です。
ただし、次に掲げるものは調査の対象から除いています。
調査員が対象商店に調査票を配布して、申告者が自ら記入する方式(自計申告方式)によります。
主として次の業務を行う事業所をいいます。
主として次の業務を行う事業所をいいます。
事業所単位の調査であり、従って個々の商店が本店・支店・営業所など、それぞれの場所ごと、経営者ごとに調査対象となります。
大規模小売店舗とは、「大規模小売店舗における小売業の事業活動の調整に関する法律」(昭和48年法律第109号)に基づく店舗のことをいいます。大規模小売店舗は、下記のとおり2種類の店舗に選別されます。
平成11年商業統計調査(平成11年7月1日現在)による姫路市の卸売業と小売業の概要は、次のとおりです。
商店数は8407店、従業者数は5万7804人、年間商品販売額は2兆1580億9573万円となり、平成9年の前回調査に比べてそれぞれ、8.8%減、2.9%減、13.2%減となりました。
卸売業についてみますと、商店数、従業者数、年間商品販売額とも前回に引き続き減少しており、それぞれ10.8%減、10.5%減、15.6%減となっています。
小売業については、商店数、年間商品販売額はそれぞれ、8.2%減、7.7%減となっていますが、従業者数は増加しており、1.7%増となりました。
小売業について、商業人口、顧客吸引力指数を見ますと、商業人口は61万1583人、顧客吸引力指数なりました。商業人口が姫路市人口(47万8054人)を大幅に上回っている事から、姫路市は西播磨地域における中心的商業集積地域と位置づけられます。
姫路市 | 平成11年 実数 | 平成11年 構成比 (%) | 平成11年 増減率 (%) | 平成9年 実数 | 平成9年 構成比 (%) |
---|---|---|---|---|---|
商店数 | 8,407 | 100.0 | △8.8 | 8,621 | 100.0 |
卸売業 | 2,080 | 24.7 | △10.8 | 2,117 | 24.6 |
小売業 | 6,327 | 75.3 | △8.2 | 6,504 | 75.4 |
従業者数(人) | 57,804 | 100.0 | △2.9 | 55,668 | 100.0 |
卸売業 | 20,570 | 35.6 | △10.5 | 20,842 | 37.4 |
小売業 | 37,234 | 64.4 | 1.7 | 34,826 | 62.6 |
年間商品販売額(万円) | 215,809,573 | 100.0 | △13.2 | 228,206,012 | 100.0 |
卸売業 | 147,641,836 | 68.4 | △15.6 | 158,296,483 | 69.4 |
小売業 | 68,167,737 | 31.6 | △7.7 | 69,909,529 | 30.6 |
注)平成11年調査において事業所の捕捉を行っており、増減率については時系列を考慮したもので算出している。
兵庫県 | 平成11年 実数 | 平成11年 増減率(%) |
---|---|---|
商店数 | 74,205 | △7.1 |
卸売業 | 14,375 | △5.8 |
小売業 | 59,830 | △7.4 |
従業者数(人) | 482,790 | 0.5 |
卸売業 | 135,361 | △8.0 |
小売業 | 347,429 | 4.1 |
年間商品販売額(万円) | 1,587,030,089 | △14.4 |
卸売業 | 975,248,385 | △17.7 |
小売業 | 611,781,704 | △9.1 |
注)平成11年調査において事業所の捕捉を行っており、増減率については時系列を考慮したもので算出している。
全国 | 平成11年 実数 | 平成11年 増減率(%) |
---|---|---|
商店数 | 1,832,819 | △7.0 |
卸売業 | 425,914 | △5.2 |
小売業 | 1,406,905 | △7.5 |
従業者数(人) | 12,526,737 | △0.5 |
卸売業 | 4,497,360 | △5.9 |
小売業 | 8,029,377 | 2.6 |
年間商品販売額 | 6,393,206億円 | △9.4 |
卸売業 | 4,954,744億円 | △9.8 |
小売業 | 1,438,462億円 | △8.0 |
注)平成11年調査において事業所の捕捉を行っており、増減率については時系列を考慮したもので算出している。
平成11年7月1日現在で実施された商業統計調査によりますと、全国の卸売業および小売業の年間商品販売額は、639兆3206億円となりました。前回(平成9年)と比べると、9.4%減少しており、3調査連続の減少となりました。卸売業・小売業別に見ると、卸売業が9.8%減、小売業が8.0%減と、どちらも減少しています。
姫路市においては、商店数は8407店、従業者数は5万7804人、年間商品販売額は2兆1580億9573万円となりました。9年と比べるとすべて減少しており、それぞれ8.8%減、2.9%減、13.2%減となっています。
卸売業・小売業別にみますと、卸売業は、商店数、従業者数、年間商品販売額のいずれも9年に比べて減少しており、それぞれ10.8%減、10.5%減、15.6%減となっています。小売業については、商店数および年間商品販売額はそれぞれ8.2%減、7.7%減と減少しましたが、従業者数は増加しており、1.7%増となりました。
小売業について、商業人口、顧客吸引力指数を見ますと、商業人口は61万1583人、顧客吸引力指数は1.28ポイントとなっています。
商業人口が姫路市人口(47万8054人)を大幅に上回っている事から、姫路市は西播磨地域における中心的商業集積地域と位置づけられます。
商店数は8407店で、9年と比べ8.8%減少しています。このうち、卸売業は2080店で10.8%減少、小売業は6327店で8.2%減少しています。
経営組織別にみますと、法人商店は4185店、個人商店が4222店で、法人商店の占める割合は49.8%となり、引き続き拡大しています。
従業者規模別にみますと、卸売業では従業者19人以下の商店が約9割を占めています。9年と比べると、50~99人規模を除いて全体的に減少しています。小売業では9人以下の商店が約9割を占めます。9年と比べると、30~49人規模および4人以下の規模で減少しており、特に4人以下の規模での減少が目立っています。
従業者数は5万7804人で、9年と比べ2.9%減少しています。このうち、卸売業が2万0570人で10.5%減少したのに対し、小売業が3万7234人で1.7%増加しています。小売業を業種別に見ますと、各種商品小売業、織物・衣服・身の回り品小売業、自動車・自転車小売業、家具・じゅう器・家庭用機械器具小売業で減少している一方、飲食料品小売業、その他の小売業で増加しています。
1商店当たりの従業者数をみますと、小売業では5.9人となり、9年と比べて0.5人増加しています。
従業者規模別に9年と比べてみますと、卸売業は、50~99人規模を除いて全体的に減少しています。小売業は、4人以下の規模および30~49人規模で減少している以外は増加しています。
平成10年4月1日から平成11年3月31日までの年間商品販売額は2兆1580億9573万円となり、9年と比べ13.2%減と、9年に引き続き減少しています。販売額の約7割を占める卸売業は1兆4764億1836万円となり、15.6%減少しています。一方、小売業は6816億7737万円と7.7%減少しています。
業種別にみますと、小売業では飲食料品小売業が9年と比べて13.1%増加している以外はすべて減少しています。
従業者1人当たりの販売額をみますと、卸売業が7178万円、小売業が1831万円です。9年と比べると、卸売業、小売業ともに減少しており、それぞれ417万円、176万円減少しました。業種別にみますと、各種商品小売業がもっとも多く、3893万円です。9年と比べて織物・衣服・身の回り品小売業が最も減少しており、214万円、11.1%減となっています。
小売業の売場面積は66万5780平方メートルと、9年に比べて3.2%の減少となりました。業種別には、飲食料品小売業を除いた各業種で減少しており、織物・衣服・身の回り品小売業が18.4%減、各種商品小売業が10.5%減などとなっています。
1商店当たりの売場面積は105平方メートルと、9年と比べて2.9%の増加となっています。売場面積1平方メートル当たりの販売額は102万円と、9年に比べ2.9%の減少となっています。
平成14年6月1日現在の商品手持額は949億5444万円で、11年と比べて348億9156万円、26.9%の減少となりました。このうち、卸売業は425億2025万円で167億6492万円、28.3%減少しており、小売業は524億3419万円で181億2664万円、25.7%減少しています。業種別では織物・衣服・身の回り品小売業の減少率がもっとも大きく、39.8%減となっています。
商品手持額・年間商品販売額をもとに在庫率をみますと、卸売業で0.43箇月分、小売業で1.08箇月分の在庫があります。小売業のなかでは、織物・衣服・身の回り品小売業が2.21箇月と最も多くなっています。
姫路市にある大規模小売店舗(大店舗)は106店舗(第1種25店舗、第2種81店舗)で、9年に比べ10店舗増加しました。
大店舗内の小売商店数は706店、従業者数は8506人、売場面積は31万9076平方メートルとなりました。また、年間商品販売額は2306億2174万円で、9年より0.9%増加(捕捉事業所分を除く)しました。年間商品販売額の小売業全体に占める割合は33.8%となり、9年に比べ1.5ポイント増加しました。
姫路市内の状況を小学校区別にみますと、商店数は、城巽が姫路市の9.3%を占め、以下城南が6.9%、手柄が6.2%、飾磨が5.1%となっています。
従業者数は、城巽がもっとも多く9.2%、次いで手柄が8.4%、城南が5.9%などとなっています。
売場面積(小売業のみ)は、城巽がもっとも大きく、姫路市の15.9%を占め、以下城南が7.7%、飾磨が7.2%と続いています。
年間商品販売額は、手柄が姫路市の14.7%を占め、以下城陽が10.4%、城巽が6.7%と続きます。卸売業の年間商品販売額は、手柄がもっとも多く20.4%を占め、次いで城陽が13.6%となっています。小売業では、城巽が13.2%を占め、次いで城南が7.5%、飾磨が6.5%、高岡が6.3%となっており、中心市街地や主要駅周辺部、郊外型大型店を含む地域の販売額が大きくなっています。
兵庫県下の状況についてみますと、姫路市の商店数は兵庫県の11.3%、西播磨地域の60.4%を占めています。従業者数は兵庫県の12.0%、西播磨地域の67.4%、年間商品販売額は兵庫県の13.6%、西播磨地域の78.8%を占めています。
年間商品販売額の9年との増減率をみますと、卸売業・小売業とも兵庫県全体ほどの落ち込みとはなっていません。
添付ファイル
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