姫路市中央卸売市場の歴史
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歴史
戦後、自由経済の進展につれて、姫路市は播州路を中心とし、北は但馬から岡山県東部を商圏とする経済の一大中心地として発展するとともに、沿海部の重工業化が進むにつれ人口も増加の一途をたどることとなった。
一方、自然発生的に生まれた久保町一帯の市場街においては、消費人口150万人と推定される台所は賄いきれないので、大都市並みに中央卸売市場法に基づく近代的な生鮮食料品市場が必要となった。
以来、姫路市においては、中央卸売市場の開設計画に取り組み、昭和23年以降中央卸売市場建設にかかる起債の申請を行い、昭和27年度に起債と建設の認可を得ることができ、開設地を手柄地区と定め、昭和29年6月に着工の運びとなり、昭和31年・32年の両年にわたり工事は継続され、昭和32年3月竣工。同年10月20日に、全国で15番目の中央卸売市場として業務を開始するに至った。
開設当初における入場業者は、卸売業者として青果2社、塩干3社、乾物14社、鳥卵3社、漬物13社。仲卸業者として、青果81、塩干59、附属営業・売買参加者106で開業した。
一方、鮮魚部においては、昭和35年に卸売業者2社、仲卸業者34の入場をみた。
以後、生鮮食料品等の安定供給を確保するため、モータリゼーションの進展、輸送車両の大型化、低温流通の発展といった時代のニーズに合った卸売市場の整備拡充を進めてきた。
このような中、青果部は農林水産省の策定した第9次卸売市場整備基本方針に基づく中央卸売市場の再編基準に該当し、平成27年4月1日より地方卸売市場に転換し、当市場は水産物を取り扱う「姫路市中央卸売市場」と青果物を取り扱う「姫路市青果地方卸売市場」が併存するかたちとなった。
その後、改正卸売市場法(公布:平成30年6月22日、施行:令和2年6月21日)の下、中央卸売市場としての認定要件である一定の規模以上等を満たしていることから、水産物部と青果部をあわせて中央卸売市場として認定申請を行い、当市場は姫路市中央卸売市場の認定を受けた。
しかし、手柄地区(延末)で業務を続けてきた中央卸売市場は老朽化が進み、品質・衛生管理や安全性の面において、生鮮食料品をはじめとした食の流通拠点としては機能の維持・継続に問題を抱えていたことから、全体的な施設の見直しによる移転再整備事業を実施し、令和5年3月13日白浜地区に新市場を開場し、「品質衛生管理の強化」「物流動線の効率化」「安全性の向上」を図り、将来にわたって『播磨地域の食の拠点』として今後も地域の生鮮食料品等の安定供給を行う基幹インフラとしての役割を担っている。
お問い合わせ
姫路市役所 農林水産環境局 中央卸売市場
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