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令和7年10月7日市長記者会見(速報版)

  • 更新日:
  • ID:31902

会見事項

  1. 冬の光のイベントの実施について
  2. 地域未来投資促進法を活用した工場用地の候補地募集について

報告事項

なし

市長会見内容

市政記者クラブの皆さん方には、お忙しいところご出席をいただきまして、ありがとうございます。

9月18日から申込受付を開始しました「ひめじしらさぎ商品券」について、計55万セットの申し込み枠に対し、10月6日時点で約70万セット分のお申し込みをいただいており、好評を博しているところですが、申込受付の開始以降、主に75歳以上のシルバーデジタル応援枠を希望される方々から、お持ちのスマートフォンで申し込みできないとのお問い合わせを、コールセンター等に多数いただいております。

今年度のひめじしらさぎ商品券では、お申し込みをされる方の本人確認や、ご住所・年齢の確認を行うため、新たにxID(クロスアイディ)というアプリを活用しています。お申し込みには、スマートフォンにマイナンバーカードの情報を読み込むためのNFC機能、いわゆる近距離無線通信が必要ですが、その機能がない場合は、お申し込みができないようになっています。

今回の変更内容の広報が十分にいきわたらなかったことや、NFC対応スマートフォンへの交換の期間等を確保するため、75歳以上のシルバーデジタル応援枠のお申込み期間に限り、10月14日(火曜日)から10月31日(金曜日)まで延長することといたしました。

なお、現在、姫路市ではデジタル・ディバイド対策の一環として、70歳以上の市民で、はじめてNFC対応のスマートフォンを購入する方を対象に、上限1万円相当分の健康ポイント「ひめさんポ」を付与するスマートフォン購入助成事業を実施しております。

この度の商品券の申し込みができなかった方でNFC対応のスマートフォンへの買い換えをご希望される場合は、この助成事業も活用いただき、新しいスマートフォンによって、商品券のお申込みをしていただきたいと考えております。

また、xID(クロスアイディ)アプリについてですが、今後「姫路市民専用のポータルアプリ」として拡張するとともに、「ひめじしらさぎ商品券」だけでなく、来年2月からサービスを始める姫路城等のデジタルチケットの仕組みなどを連携させることで、共通のデジタルIDを通じて、さまざまな給付サービス(商品券・チケット・クーポンなど)を手軽に、ワンストップで、安心して利用いただけるようにする予定です。

本市といたしましては、市民生活のデジタル化を図り、誰一人取り残すことなくデジタル化の恩恵を受けていただくためにも、デジタルに不慣れな高齢者の方々にも本市が進めるデジタル施策にご理解をいただき、今回の商品券のお申し込みをきっかけに、ぜひチャレンジしていただきたいと考えております。

それでは、本日の会見事項について、発表をさせていただきます。

冬の光のイベントの実施について

1件目は「冬の光のイベントの実施について」です。

冬季期間における姫路の新たな夜の風物詩を目指し、姫路駅から姫路城にかけて、冬の光のイベント3件を併せて実施いたします。

資料の冒頭には「注目点」として、このたびの催しのトピックをまとめていますので、ぜひご参照ください。それでは各イベントの詳細についてご説明いたします。

1つめのイベントは、令和5年度から開催している「Himeji大手前通りイルミネーション」です。

大阪・関西万博期間中のライトアップから冬季開催の仕様にバージョンアップし、大手前通りを上質なイルミネーションで華やかに彩るとともに、歩行者天国やほこみちの活用など、にぎわい創出に取り組むことで、まちなかの回遊性向上や滞在型観光の推進を図ります。

開催日時は11月22日から来年2月22日までの93日間で、イルミネーションの点灯は午後5時から午後10時まで、週末・祝日などは午前0時までとしております。

主な演出内容といたしましては、世界的な照明デザイナーの石井 幹子(いしい もとこ)さん監修のもと、明けるのが惜しいほどの美しい夜を意味する「あたら夜(よ)」をテーマに、約25万球のフルカラーLEDを用いて、姫路城彩雲(さいうん)ライトアップと連動した魅力的なイルミネーション演出を行います。そして、昨年好評だった「白鷺をイメージした駅前のフォトスポット」のほか、大手前通りのシャッターや壁面をキャンパスとしたフォトジェニックスポットや、家老屋敷跡公園のライトアップと提灯(ちょうちん)オブジェの設置など、さまざまな演出で魅力的な空間を創出いたします。

歩行者天国につきましては、期間中の11月22日、23日、12月20日、21日の4日間、大手前通りの国道2号から城南線までを歩行者天国にいたします。また、11月は現在開催中の「ひめじアートシーズン」の音楽やダンス等のイベント、12月は「Hitotoki Christmas(ひととき クリスマス)」と連動したイベントを実施いたします。

点灯セレモニーは、11月22日、「いい夫婦の日」に実施いたします。昨年度までは姫路駅北の駅前広場で実施していましたが、今年は歩行者天国内で実施いたします。

そして、「いい夫婦の日」にちなんだイベントとして、手を繋いで来場された先着50組を対象に、99本の向日葵(ひまわり)を持っての記念撮影を行います。

また、イルミネーションの開幕にあたり、11月22日午後4時より、株式会社JFT姫路生花様からご提供いただく約2,000本のバラを姫路駅前で配布いたします。大切な人に贈り物をする際に選ばれるバラを、普段言えない感謝の気持ちを家族やパートナーに伝えるきっかけにしていただければと考えております。

また、まちなかの商店街や民間事業者様と連携し、「まちなかイルミネーション」を実施いたします。各施設でイルミネーションなどを実施いただくことで、面的に広がる光の演出を行い、官民一体となってまちなかのにぎわい創出や回遊性向上、さらには滞在時間の延長を目指してまいります。

2つめのイベントは、「Hitotoki Christmas(ひとときクリスマス)」です。

過去2年間にわたり、ピオレ姫路を運営するJR西日本アーバン開発株式会社と共同でイルミネーションや賑わい創出イベントを実施してきましたが、今年度は新たにクリスマスマーケットを加え、「Hitotoki Christmas(ひととき クリスマス)」として実施いたします。

まず、クリスマスマーケットですが、ベルギーなど本場ヨーロッパを彷彿とさせる上質な食や雑貨が楽しめるマーケットを展開し、季節感あふれる賑わいを創出いたします。

開催日時は12月19日から21日までの3日間、19日は午後4時から午後9時、20日・21日は午前11時から午後9時までを予定しております。入場は無料です。場所は、大手前公園及び姫路駅北交通広場です。大手前公園では各日約18店舗、駅北交通広場では各日約8店舗の出店を予定しております。

会場では、赤やゴールドを基調とした上質な空間を演出するとともに、クリスマスに相応しい飲食や雑貨を販売するなど、本場ヨーロッパのマーケットを訪れたかのような非日常感の演出を行い、心に残る冬のひとときを提供いたします。

次に、「駅前広場イルミネーション」ですが、姫路駅北にぎわい交流広場を中心にイルミネーションによる空間演出を行い、冬の駅前エリアを華やかに彩ります。

開催は11月22日から12月28日まで、イルミネーションの点灯は午後5時から午後10時までを予定しております。

「Hitotoki Christmas(ひととき クリスマス)」の開催を契機に、これまでにない新たなクリスマスシーズンの雰囲気を醸成するとともに、人と人とをつなぐ温かな出会いの場として、皆さまにお楽しみいただければと思います。なお、クリスマスに関連したワークショップ等の実施も予定しておりますが、詳細につきましては、決まり次第お知らせいたします。

最後に、姫路城三の丸広場で開催する姫路城ライトアップイベント「DANDELION PROJECT 姫路城×NAKED,INC.(ダンデライオン プロジェクト ひめじじょう かける ネイキッド)」です。

本イベントは、クリエイティブカンパニーNAKED(ネイキッド)が手がけるアートプロジェクトで、姫路城を舞台に、光とアートを融合させた参加型の夜間イベントです。11月22日から12月11日までの20日間にわたり、開催いたします。終戦から80年の節目を迎えることから、「平和」をテーマとした幻想的な光の演出を展開いたします。

これら3つのイベントを複合的に開催することにより、「冬の光のイベント」として、冬季期間における姫路の新たな夜の風物詩を目指します。

地域未来投資促進法を活用した工場用地の候補地募集について

2件目は、「地域未来投資促進法を活用した工場用地の候補地の募集について」です。

地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化に関する法律、いわゆる「地域未来投資促進法」が令和5年12月に改正されたことにより、民間開発と地元の意向をマッチングさせ、スピード感を持った新たな工場用地を創出できるとともに、農業振興地域や市街化調整区域においても開発が可能となりました。

本市では、人口減少による地域経済の縮小や工場用地の不足に対応するため、地域経済の持続的発展を支える企業集積を進め、企業ニーズを踏まえたさまざまな視点からの工場用地の創出を図る必要があります。

工場が立地すれば、雇用機会の創出により、若者の流出を防止するほか、定住人口の増など、人口減少の緩和につながるほか、地域と企業の関係性が増すことによる地域コミュニティの活性化や魅力ある地域の醸成に大きく寄与するものと考えております。

このようなことから、地域未来投資促進法を活用した民間開発を強力に推し進めるため、地域の田畑等を工場用地として活用の意向がある候補地を自治会等から募集したく考えております。

募集期間は、明日10月8日から来年2月27日まで、募集先は、自治会等、連合自治会や単位自治会、農区などでございます。

対象とする候補地として、インターチェンジから概ね1キロメートル以内に一部が含まれること、5ヘクタール以上の田畑等の一団であること、開発要件を満たす接道が整備されていることなどとしております。

本日は、本市において初めて地域未来投資促進法を活用した工場建設の事例として、別所町北宿地区において、ヒメジ理化株式会社の工場建設を進められている、赤錆(あかさび)社長にお越しいただきました。

地域未来投資促進法を活用し、市街化調整区域の第1種農地に半導体製造装置向け石英製品の製造工場を建設することとなり、地元からも大きな期待が寄せられております。

この事例は、全国的に少ない地域未来投資促進法の工場建設に加え、新たに農業法人を立ち上げ、これまで耕作放棄地だった農地の営農にも参画されるといった、工場立地により農地が減少するにも関わらず、耕作地が増加する、全国的に例がない革新的な事例であります。

本市では、同社の成功事例に続き、地域未来投資促進法を活用した工場用地を創出できるよう、自治会等から募集し、民間開発を呼び込み、工場立地による地域経済の活性化を図ってまいりたいと考えております。

私からは、以上でございます。

ヒメジ理化株式会社 赤錆(あかさび)社長による概要説明

ヒメジ理化株式会社の赤錆(あかさび)でございます。ご紹介いただいたとおり、このたび姫路市別所地区において当社の工場建設を計画しています。

この工場建設に関して、国の地域未来投資促進法という法律を活用するに当たり、国、県、姫路市の職員の皆さんにお世話になりました。本当にありがとうございます。市長のリーダーシップがあってこそ、このたびの用地取得が成ったものと考えています。

本計画は、工場の立地と農地の有効活用を目的としています。当初は工場立地のみを目標としていましたが、地元の方々との調整の中で、ぜひ工場用地以外も取得してほしい、農業をしてほしいという声をいただき、県や市と相談の上、農業法人Aファームを立ち上げ、ご期待に添えるような農地活用を目指すこととなりました。

Aファームについては我々も手探りのところがあり、今後、地元の農家の方々と協議しながら、どのような農業をやっていくのか模索していきたいと考えています。

質疑応答(要旨)

記者:
自治会等からの「休耕田を活用したい」という相談や、企業側からの「姫路市に工場を建てたい」という相談は、かなり多いのでしょうか。

市長:
姫路市は気候も温暖で、そこそこの人口基盤もあります。また、エネルギー集積の土地でもあり、交通結節点でもあることから、工業用地の取得についての企業からの問い合わせは多くあります。しかし、臨海部の埋め立て地の不足や市街化調整区域の関係から、そうした要望に十分に応えられていない現状があります。また一方では、人口減少や農業の担い手不足を懸念する地域の方々から、企業立地に関する相談も寄せられています。

今回は、地域未来投資促進法を活用することにより、工場用地を探しておられたヒメジ理化株式会社様のニーズが地元に歓迎され、うまくマッチングした形となりました。

今回の事例を一つのモデルとして、姫路で工場を建設したいと考える企業と、地域を活性化したいと考える市民とのベクトルをそろえることにより、より持続可能な姫路を作れないかと考え、このたびの公募に至ったものです。

記者:
今回は農地を取得されたのでしょうか。取得された場合、広さはどの程度でしょうか。

赤錆社長:
工場用地にする部分はヒメジ理化が取得し、それ以外の部分をAファームが取得しました。測量が完全に終わっていないため面積は概算となりますが、工場用地が約3.3ヘクタール、農地が約4.2ヘクタールです。

記者:
このたび取得された土地とヒメジ理化さんを結び付けたきっかけは何でしょうか。また、Aファームで作る作物は何でしょうか。

赤錆社長:
我々が工場用地を探していたところ、別所地区が企業を探しているというお声がけをいただきました。非常に良い土地であり、地元の方々からも熱烈なお声がけをいただきました。

Aファームの作物については、地元の農家の方々と相談しながら選定等をしていきたいと思っています。また、柑橘系の果樹を植える等の害獣対策も行いたいと考えています。

記者:
雇用の規模はどの程度になるのでしょうか。

赤錆社長:
現在の姫路工場から新工場への異動もあるかと思いますので、両工場合わせて100名程度の雇用になるのではないかと考えています。

記者:
姫路を中心に土地を探していたのですか。

赤錆社長:
そうですね。現在の工場から大体30分圏内で用地を探していました。

市長:
姫路市においても、地域未来投資促進法を活用することで、工場用地の取得、農業用地の利活用、農業の後継者不足や害獣など、さまざまな問題点の解決につながるのではないかと、相互に調整し、このたびの用地取得につながったところです。

記者:
応募があった場合は、土地を提示して市が事業者に声を掛けるのですか。

市長:
自治会等から応募があった場合、市の担当者がまず調査を行い、地域未来投資促進法に基づく開発にかなう土地であるか確認します。その上で、丁寧な説明をしながら、地元の方々と事業者とのウィン・ウィンの関係を探って調整を行っていきます。

赤錆社長:
今回のケースでは、地元自治会の皆さんが中心になって頑張っていただき、52筆の土地をまとめてくださったことが、非常に大きかったと思っています。

記者:
しらさぎ商品券について、75歳以上の方からは日ごと何件程度の問い合わせがあるのでしょうか。

産業振興課職員:
1日あたり30件から40件程度の問い合わせがあります。それ以外に、窓口での対応が10月5日までで合計5,000件程度ありました。

市長:
しらさぎ商品券は、75歳以上の方のプレミアム率が50%となっています。高齢者の方には、スマホ教室や窓口での支援、購入への助成等をしっかりと行っていきますので、ぜひ対応するスマートフォンに買い替えをいただき、申請をいただければと思います。

記者:
大阪・関西万博はあと1週間となりましたが、姫路市に対する経済効果はありましたか。

市長:
姫路城の入城者数は、昨年度と比較して3.5%の増となっており、一定の効果があったと考えています。大阪市内のホテルが取れないためか、市内に宿泊する場合もあるようですが、どの程度の効果があったかについては、今後検証していきたいと考えています。

記者:
大阪・関西万博のレガシーを姫路市に持って来ることは考えていますか。

市長:
万博期間中には、姫路城との姉妹城提携のため、オーストリア共和国のアレクサンダー・ファン・デア・ベレン大統領や、チェコ共和国のペトル・パヴェル大統領が姫路に来られました。そのようなことも踏まえ、大阪・関西万博のレガシーを姫路市に残せないか、検討しているところです。