令和5年5月1日市長記者会見
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会見事項
2期目の抱負について

報告事項
なし

市長会見内容
先の市長選挙におきまして、市民の皆さんからご支持をいただき、引き続き、市政を担わせていただくこととなりました。報道機関の皆さまには、平素から本市の情報発信に多大なご理解とご協力を賜っておりますことに、改めて感謝申し上げます。
まず、2期目の抱負といたしましては、これからの4年間は、長かったコロナ禍のトンネルを抜け、姫路市が次なる未来に向けてどのように歩みを進めていくかが問われる、勝負の4年間になると考えています。コロナ禍で加速する人口減少、長引く物価高騰など、待ったなしの課題が山積しておりますが、姫路には、それに打ち勝つポテンシャルがあります。DX・GXといった社会変革を起爆剤として、姫路の強みを最大限に引き出し、しなやかさとバイタリティに溢れた姫路の未来に向け、全身全霊で、市政運営に取り組んでまいります。
また、急速な社会の変化に適応し、諸課題に取り組んでいくためには、市長と職員、上司や部下、部局間の垣根を越えて、ともに知恵を出し合い、自由闊達で建設的な議論を通じて、より良い政策を作り上げていくことが重要です。これまで以上に、職員との対話を重視し、市役所一丸となって、姫路の未来に向けて進んでまいります。
今回の選挙戦を通じて、市民の皆さまから頂戴した熱いご意見・ご要望をしっかりと受け止め、引き続き、市民の皆さまの声にしっかりと耳を傾けながら、オール姫路で、力強く市政を推進してまいりたいと考えております。皆さんのご理解とご支援を、何卒よろしくお願いいたします。私からは、以上でございます。

質疑応答(要旨)
記者:
「18歳までの医療費無償化について、財源を確保でき次第実現する」と選挙の公約にもありましたが、そのスケジュールについて教えてください。
市長:
18歳までの完全無償化については、国からの交付金等がないため、全国市町長会などを通じて、安定した持続可能性のある財源の確保をお願いしているところであり、制度が整い次第実施したいと考えております。
また、全市均等に行うことも重要ですが、財源が確保できる部分があれば、特に過疎化が急速に進んでいる地域をモデル指定していくなども検討したいと考えております。
コロナ禍においては、私がリーダーシップを発揮してトップダウンで行ってきましたが、この2期目の課題として、ボトムアップで政策を作っていくことの重要性を挙げております。この課題は、私の思いだけで簡単に言えるものではありませんので、プロジェクトチームを組んで議論を進め、ロードマップを示したいと考えております。
記者:
人工知能「AI」を使った対話型ソフト「チャットGPT」の業務活用について、神戸市では条例化され、反対に鳥取県では禁止されました。姫路市ではいかがでしょうか。
市長:
現状のチャットボットをさらに強化する意味では非常に有力な手段だと私も思っておりますが、さまざまな弊害もあるので、全庁的に議論をしていかなければならないと考えております。
先日、兵庫県立大学の先生方と個人的に意見交換させていただきました。私も大学教授をしていた時に、いわゆる論文盗用などをチェックするようなソフトを利用していましたが、チャットGPTやAIを使って創作的なレポートなどが簡単にできてしまうので、教育の現場では、非常に混乱しているそうです。
チャットGPTは、行政サービスを向上させるという点では、非常に大きなツールになるかもしれませんが、昨今議論されているように個人情報の保護の観点や、著作権、肖像権を侵害してしまう可能性もあります。そういう点で市民の皆さまのライフにプラスに働くのであれば、積極的に取り入れますし、逆に脅かされるようなことであれば、鳥取県のような形になるのかもしれません。
現時点では、明確な答えを申し上げることもできませんが、スマートシティの根幹にも関わることを職員がしっかりとリサーチをかけた上で、ボトムアップ型の提案が出てくると確信しておりますので、その時点で方針も示したいと思います。
もちろん国の大きな戦略の中に組み込まれてくる可能性もあるわけですから、国県市と齟齬のないようにするというのも、我々基礎自治体の重要なことだと思っております。
記者:
新型コロナウイルスの感染症法の位置付けが、5月8日から季節性インフルエンザと同じ「5類感染症」になりますが、姫路市の対応について教えてください。
市長:
先日県において、新型コロナの対策本部会議が開催されましたが、本市においても5月9日に対策本部会議を開催し、市の今後の方針を提示いたします。
いずれにせよ「新型コロナの第9波は起きる」というのが専門家の見解です。5類感染症になりましても、関係機関と定期的に協議し、国や県の方針と齟齬がないようにするとともに、まず命を守るという方向性はぶれずにやっていこうと思います。
また、特に重要なことについては記者会見や、スタジオ使ったYouTubeでの配信等で、市民の皆さまに混乱が生じないように情報発信したいと考えております。
記者:
昨年度、動画制作等スタジオを整備され、本日から供用開始になりましたが、このスタジオに期待することについてお聞かせください。
市長:
昨年度、動画コンテストを開催し、中高生の視点で姫路の魅力を発信していただきましたが、若い人たちに行政をもっと身近に感じていただくことが重要と考えております。
農林水産省の若手職員がYouTubeを使って身近な情報発信をされていますが、そういったものも参考に姫路の未来に繋がるようなコンテンツをたくさん出せたらなと思っております。