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    令和6年1月11日市長記者会見

    • 公開日:2024年1月11日
    • 更新日:2024年2月13日
    • ID:26465

    会見事項

    1. 姫路城世界遺産登録30周年記念式典について
    2. 「世界遺産姫路城マラソン2024」招待選手等について
    3. 救急安心センターひめじ(#7119)の開始について
    4. 令和5年度 姫路城冬の特別公開について

    報告事項

    なし

    市長会見内容

    市政記者クラブの皆さま、新年明けて、初めての記者会見となります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
    まずは、この度の能登半島地震によりお亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、多くの被災された方々に対しましてお見舞い申し上げます。被災地の1日も早い復興、そして被災された皆さんの生活が1日も早く平穏に復することを心よりお祈り申し上げます。
    本市におきましては、被災地からの支援要請があれば、県の総合調整のもと、迅速に対応できるよう体制を整え、待機しているところでございます。
    また、市では、市役所や支所・地域事務所などに義援金の募金箱を設置しておりますが、先日開催された消防出初式では、市民の皆さまから40万円を超える募金が集まりました。皆さんの温かい心遣いに感謝申し上げます。
    あわせて市民の皆さまから、支援物資の提供について多くのお問い合わせをいただいておりますが、被災地である石川県の意向を最優先し、個人からの支援物資の受付はご遠慮することとしておりますので、ご理解のほどお願いいたします。それでは、本日の会見事項について、発表をさせていただきます。

    姫路城世界遺産登録30周年記念式典について

    まずは姫路城世界遺産登録30周年記念式典の開催についてでございます。
    30周年記念事業の総括として、シビックプライドの醸成とともに、今後開催される 「大阪・関西万博」 などのビッグイベントに向け、観光誘客促進につなげることを目的に、記念式典を開催いたします。
    日時は3月23日の午後1時30分からで、場所はアクリエひめじで、「姫路城の美 千年未来へ」をコンセプトに開催いたします。
    式典の次第でございますが、第1部では、「オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト」に参画いただいております東京藝術大学学長の日比野克彦さんによるトークショーなどを実施いたします。
    第2部では、本市にゆかりがある方々にご出演いただき、30周年を祝っていただく内容としており、コンビの一人が姫路出身である漫才師「ミルクボーイ」による特別記念漫才のほか、昨年の大河ドラマ「どうする家康」の千姫役で「姫路お城まつり」にご出演いただいた俳優の「原菜乃華」さんと、本市の観光PRサイト「ひめじかん」に出演いただいた俳優でアーティストの「のん」さんからのビデオメッセージを上映いたします。
    また、大阪・関西万博に向けた講演、さらに、フリーアナウンサーの八木早希さんコーディネートのもと、「姫路城の美 千年未来へ」をテーマに、日比野克彦さん、本市出身の俳優である木月あかりさんを交えたトークセッションを実施いたします。
    式典のフィナーレでは、姫路ふるさと大使で本市出身の歌手「丘みどり」さんによる歌唱ステージを行います。
    観覧は無料で、定員は1500人、お申込みは特設ホームページの専用フォームからお願いします。なお、申込多数の場合は抽選といたします。
    姫路城世界遺産登録30周年記念事業の締めくくりの式典として、魅力あふれる内容といたしましたので、多くの皆さんのご観覧をよろしくお願いいたします。

    「世界遺産姫路城マラソン2024」招待選手等について

    続きまして、2月11日に開催します第9回大会「世界遺産姫路城マラソン2024」の招待選手等について発表します。
    競技面で大会を盛り上げていただく招待選手は、マラソン男子は、2023大会において大会新記録で優勝された秋山雄飛さん、地元の山陽特殊製鋼から藤原直樹さんと北野開平さん、2023大会も出場予定でしたが、怪我で出場を見送られた駒澤大学の田丸颯さんの計4名です。
    女子は2019大会、2023大会の2大会連続で優勝された横田歩さん、世界マスターズ女子65歳から69歳の部におけるフルマラソン世界記録保持者の弓削田眞理子さんの計2名が出場されます。
    ゲストランナーは、マラソンには、小林祐梨子さん、野上恵子さんに加え、田中千洋さん、村本一樹さんが出走されます。ファンラン5キロには、ASハリマアルビオン、姫路イーグレッツの皆さんや、兵庫県住みます芸人・モンスーンのお二人が出走されるほか、今大会も引き続き、応援軍師として間寛平さんにもご参加いただきます。
    また、姫路城世界遺産登録30周年記念スペシャルランナーとして、Youtuberなど、インフルエンサーの方々にも、大会を盛り上げていただきます。マラソンには、三津家貴也さん、よしきさん、SUIさん、きゃっするひとみーさん、ファンラン5キロには、志村美希さんが出走されます。
    姫路城マラソンの魅力の一つである沿道の応援につきましては、地元自治会のご協力により、コース沿道に設けた12の拠点応援ポイントで各地域の学校、幼稚園等の皆さまの吹奏楽、和太鼓などによる音楽や踊りでランナーにエールをお届けします。
    今大会は、沿道応援や、マラソン祭会場等での飲食をコロナ禍以前と同じ形で実施いたします。大会まで1カ月となりましたが、市民をあげてより一層大会が盛り上がるよう、おもてなしの準備に取り組んでまいりますので、よろしくお願いします。
    なお、大会当日は長時間にわたる交通規制が行われるため、コース沿道の住民の皆さんにはご迷惑をおかけしますが、ご理解・ご協力をお願いします。

    救急安心センターひめじ(#7119)の開始について

    続きまして、救急安心センターひめじ(#7119)の開始についてでございます。
    #7119は、市民の皆さんが、急な病気やケガをされ、「救急車を呼んだ方がよいか」、「今すぐに病院に行った方がよいか」など判断に迷った際に、24時間365日体制で看護師等からアドバイスを受けることができる電話相談窓口で、全年齢を対象としております。
    開始日時は、来週1月15日(月曜日)の午前9時からで、県下では神戸市、芦屋市に次いで3番目となります。
    #7119を導入することにより、救急車の適正利用や救急医療機関の受診の適正化、市民への安心・安全の提供などの効果が期待されます。
    現在、啓発チラシの全戸配布や、医療機関でのポスターの掲示、PR動画なども活用して、市民への周知を図っているところでございます。報道各社の皆さま方には、啓発にご協力のほどよろしくお願いいたします。

    令和5年度 姫路城冬の特別公開について

    最後に、世界遺産・国宝 姫路城 冬の特別公開についてでございます。
    冬の特別公開は、閑散期の姫路城への誘客を図るため、平成29年から毎年実施しております。今回は、大正元年から一度も一般向けに公開されたことのない「国宝 西小天守」を公開いたします。
    西小天守は、大天守の西南に位置し、3重3階地下2階の構造になっており、3重目の南面には乾小天守と同じ火灯窓の装飾が施され、華やかな意匠となっています。その一方で、籠城した際、敵の攻撃から天守を防御するための最後の拠点となっており、複雑に配置された各門や、迷路のような登城ルートを西小天守から見下ろすことができます。さらには、西小天守の1階や地下1階部分からは、天守に進入しようとする敵を狙い撃ちできるよう、天守への入り口となる水の五門と水の六門の間に設けられた枡形虎口を見下ろすことができます。
    冬の特別公開は2月1日から2月29日まで、公開に先立ち、内覧会を1月30日に予定していますので、よろしくお願いします。この美しいだけではない、防御拠点としての「国宝 西小天守」をぜひこの機会にご覧ください。私からは、以上でございます。

    質疑応答(要旨)

    記者:
    今回の姫路城世界遺産登録30周年記念式典をもって、記念行事は終了でしょうか。

    市長:
    そうですね。これまでさまざまなイベントを開催してきましたが、今回の記念式典が最後のイベントとなります。
    私としましては、一連の記念行事は、インバウンドや観光産業振興のアフターコロナ元年に相応しい形になったのではないかと思っております。

    記者:
    姫路城西小天守がこれまで公開されてなかったのには、何か理由があるのでしょうか。

    姫路城管理事務所副所長:
    西小天守の出入口が通常の見学ルートの出口と重なることや、床の痛みや扉の不具合など、細かな理由が多々ございます。そこで、数年前から世界遺産登録30周年記念としての特別公開に向けて、少しずつ補修してきたところです。

    記者:
    姫路城は大天守を含め8棟が国宝ですが、今回はニの渡櫓は公開されないのでしょうか。

    姫路城管理事務所副所長:
    そうですね。ニの渡櫓は西小天守の中から見学はできますが、中に入ることはできません。

    記者:
    11月に姫路城の入城者が100万人を突破しました。まだコロナ禍前の水準には戻らないとしても、今後も増えていく可能性があります。今回、西小天守が初公開となりますが、姫路城の入城者アップについての市長のお考えをお聞かせください。

    市長:
    私の考えですが、姫路城の入城者が増えれば、それだけ木の傷みが激しくなりますので、世界遺産・国宝姫路城は、通常の観光施設と同じような感覚ではいけないのではと最近思っております。USJやディズニーランドのような施設であれば、来場者が増えれば、収益も増えるので良いかと思いますが、文化財は単純に観光収益のためにあるものではなくて、今回の記念式典のコンセプトにもありますように、1000年先の未来の人たちに引き継いでいかなくてはならないものです。平成の大改修を終えた時には220万人を超える来城者となりましたが、そういった入城者数を高らかにいうような施設でもないように思います。
    今回のお城エキスポでは、お城を生涯学習の場として考えている人が、全国にたくさんいることを肌に感じましたので、じっくりと滞在して城郭建築を学んでいただくことについても30周年を契機に考えていきたいなと思っているところです。

    記者:
    姫路城について、ユニバーサルツーリズムの観点から考えていることはあるのでしょうか。

    市長:
    年齢や障害の有無等にかかわらず、「お城が好きで学びたい」「お城に登ってみたい」と考えている人は多くいると思います。しかしながら世界遺産は、「真実性」が非常に重要ですので、姫路城にエレベーター等をつけてしまうと世界遺産のリストからは外されてしまうと思います。障害者の方々の気持ちも酌み取りながら、真実性を担保するには学術レベルの話になります。
    ユニバーサルツーリズムに関しましては、敵が攻めづらいようにしているのがお城ですので、真実性を保てば、大きな石段を全部スロープに変えるようなことはできないと思います。福祉系の大学の皆さんが、寝たきりに近い方や車椅子しか乗れないような方を、実際に背負って登閣することもしていただいておりますが、持続性のあるユニバーサルツーリズムかどうかは微妙なところです。重度の肢体不自由の方を登閣させることは相当難しいと思いますが、軽い障害のある方の登閣についてはNPO法人のコムサロン21の方と連携しているところです。
    また、市では真実性を壊さず、VRやARを使って何か支援できないかと検討しているところです。例えば、ご家族が登閣している間、障害をお持ちの方がお城の周辺でVRやAR体験ができれば、天守閣から見えた景色はどうだったとか、大天守内部の武者隠しはこうだったねと感動を共有できるのではないかと考えております。ユニバーサルツーリズムというのは、障害者の方だけを対象として取り組むものではなく、感動や情報が共有できる心のバリアフリーを目指して取り組むべきものではないかと思っております。
    私も、障害のある方々の要望を最大限叶えたいのですが、現状はこういったところに落ち着くのかなと思っております。

    記者:
    救急安心センターひめじ(#7119)に関してですが、最近の救急車の出動件数はいかがでしょうか。

    市長:
    姫路市管内で言いますと、2018年は27,224件で、コロナ禍の2021年は24,742件と少し下がっておりましたが、2022年は増加傾向が著しく30,204件となっております。
    市民の皆さまに救急車の適正利用についてお願いをしているところですが、医療機関や救急に携わる消防の負担がやはり大きくなっております。今回の#7119の導入により、利用者は悩んだときに相談できますし、市も救急出動が減少し、重症な方を早く搬送できるなどのメリットを期待しております。

    記者:
    姫路城マラソンは事業見直しの対象になっておりますが、どのような見直しを考えておられるのでしょうか。

    市長:
    姫路城マラソンは、全国でも非常に人気のあるマラソンである一方で、交通の遮断や沿道の応援など、地域の方々のサポートのおかげで開催できております。10年やって一つの歴史を作って、その上で事業見直しをしていきたいと考えております。
    事業見直しの観点は、姫路城マラソンはオリンピック選考レースでも国際陸連の認定コースでもありませんので、例えば市民マラソンとしてやっていくのであれば交通遮断の負荷が少ないルートにできないかとか、持続可能性のあるやり方。それから今、運営を担当しているのは大手のイベンターですが、こうした業務を運営できる地元の組織や人材を育成していくことが、本当は地方創生の観点から言えば必要なのかなと思っております。
    事業見直しの議論をするにしても、コロナ禍でバイアスがかかってしまったので、まずは通常の形で開催し、そこで総括をかけたい。そういう意味では10年というのは一つの区切りになるのではないのかと思っております。 

    記者:
    能登半島地震の被災者への市営住宅の提供を開始されましたが、今後の市の支援についてお聞かせください。

    市長:
    そうですね。私も東日本大震災で、冬の激甚災害を経験しておりますので、本当に心を痛めております。できることなら自分も行ってDMATの活動をしたいです。
    しかし、実際に現場で活動するには、行く側も相当の覚悟が必要です。トイレもなく、食料も水も乏しいので、自活できる形で行かなくてはいけません。また、交通が分断されておりますので、行くことで、かえって迷惑になるのであれば、むしろ長期戦でしょうから、交通の回復後にどれだけのことができるかと考えております。行政上の事務手続きなども膨大な業務量になってきますので、それらについても支援が必要になってくると考えております。
    また、阪神淡路大震災から来年で30年の節目を迎える中、6月には世界銀行主催の「防災グローバルフォーラム2024」がアクリエひめじで開催されます。まだ何も決めてはおりませんが、今回の震災でトラウマが心配される子供たちを招待し、防災レジリエンスなどを学ぶようなことはできないかなと考えております。
    冒頭でも申し上げましたが、支援要請があれば、迅速に対応できるよう体制を整えております。東日本大震災では延べ700人を超える職員を派遣しましたが、派遣した職員は防災・危機管理の重要性を現地で学ばせていただき、現在本市のレジリエンス向上に大変貢献してくれています。姫路の防災力を高める上でもしっかりと支援していきたいと考えております。

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