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    令和5年7月5日市長記者会見

    • 公開日:2023年7月5日
    • 更新日:2023年11月30日
    • ID:24775

    会見事項

    1. オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト「チームラボ 無限の連続の中の存在」の開催について
    2. 姫路城世界遺産登録30周年記念事業「城うた祭」の開催について

    報告事項

    なし

    市長会見内容

    市政記者クラブの皆さま方には、お忙しいところご出席をいただきまして、ありがとうございます。
    4年ぶりに開催しました「姫路ゆかたまつり」では、多くの報道関係の皆さまに取材いただき、ありがとうございました。お気に入りの浴衣を着て、そぞろ歩きを楽しむ家族連れや、ずらりと並んだ露店で品定めする子どもたちの笑顔を見ますと、本当に愛されている祭りだったんだなと、改めて実感するとともに、コロナ禍からの社会経済活動の回復への思いを強くしました。

    本市では現在、姫路城世界遺産登録30周年記念事業や兵庫デスティネーションキャンペーンにあわせたイベントを展開しておりますが、令和7年の大阪・関西万博を見据え、これからも国内外からの観光客誘致に積極的に取組んで参りますので、皆さまにはぜひ取材をよろしくお願いします。

    それでは、本日の会見事項について、発表をさせていただきます。

    オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト「チームラボ 無限の連続の中の存在」の開催について

    皆さまご存じの通り、本市の主要施策である「オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト」も3年目を迎えました。今年は姫路城世界遺産登録30周年、また美術館が開館して40周年目を迎えるという記念すべき年でありまして、この「オールひめじ」のプロジェクトも二つの周年記念事業という位置づけで実施しております。

    本年度の招聘アーティストは、霧の彫刻の中谷芙二子先生とチームラボの皆さんの2組となります。
    1組目の中谷先生には、昨年から3年連続で「霧の彫刻」の制作をお願いしておりますが、近世の名城・姫路城と明治の赤レンガの美術館が織りなす歴史的景観が、中谷先生の「霧の彫刻」によって、一期一会の幻想的でユニークな景観となっております。姫路の新たな観光名所となればと、期待しているところです。

    そして2組目は、今年度、圓教寺と美術館で大規模な展示を実現していただきます招聘アーティストが、チームラボの皆さんです。4月から開催しております書寫山圓教寺での長期プロジェクトに加えて、いよいよ期待の美術館でのチームラボの個展が、7月22日より特別企画展にてスタートいたします。

    タイトルは、「チームラボ 無限の連続の中の存在」です。前期と後期にわけて、約半年間のスケールの大きな個展です。しかも、圓教寺での展示と同じく、チームラボとしても初公開となる新たな作品の境地を美術館でも発表していただくこととなります。

    美術館での展示では、色彩に満ちた、わくわくするような作品が登場します。しかし、単に楽しいというだけではなく、そこにはチームラボが一貫して追求する「超主観空間」という理念が強く打ち出されています。「超主観空間」とは、鑑賞者が、自身の肉体がある現実空間と作品空間画面の時空が連続していることを体感することによって得られる新しい世界認識の創出を意味しています。この展覧会の体験は、楽しみながら、私たちの凝り固まった考えをほぐし、未来に向けての新しい知見を学ぶことができる絶好の機会となることでしょう。

    また、チームラボ側も、姫路での展示に対し強い思いをもって関わってくださっており、猪子寿之代表自らが多忙なる合間を縫って、本市を訪れ、現地を見て、姫路ならではの展示を実現しようとしてくださっています。

    圓教寺での展覧会も新しい構成での姫路ならではの展示となっておりますが、美術館におきましても、前期に2点、後期に2点、合わせて計4点もの作品が、今回初公開のものとなっております。

    前期の2点は、《Dissipative Figures – Human, Light in Dark》と《反転無分別 - Light in Dark》です。こちらをご覧ください。この写真に前期の新作2点が収められています。真ん中の、人の輪郭が浮かび上がっている作品が《Dissipative Figures》です。《Dissipative Figures》は、「生命は周囲の環境と連続して存在している」という、近年のチームラボが特に取り組んでいるテーマを視覚化した作品です。人が周りに発散しているエネルギーの流れを描くと、この作品のように人の姿の輪郭が浮かび上がるのだそうです。《Dissipative Figures》を挟んで左右に見える筆の軌跡のような作品が《反転無分別》です。《反転無分別》は、墨書の持つ力強さやスピード感を「超主観空間」の考えのもと立体的に表現したものです。伝統と革新が同居するチームラボの創造の魅力を感じ取っていただけるのではないかと思います。

    《反転無分別》の間を通り抜けると、《Dissipative Figures》にたどり着くというわけですが、その通路の床面が鏡面仕上げとなっており、迷路のような不思議な空間が展開されます。なお、後期の2点は、タイトル未定のため、決定次第、改めて公表させていただきます。

    チームラボが姫路と向き合う中で、姫路でしか味わえない特別感あふれる内容を考えて実現いただいたチームラボ展を、圓教寺での展示も合わせて、ぜひ多くの皆さまに満喫していただきたいと思います。特に未来を担う子どもたちには、楽しみながら、多様な世界をそしてかけがえのない自分自身の存在について考える機会として、この展覧会に来ていただきたく思っております。もちろん、著名なアーティストの展覧会ですので、市外にお住まいの方、さらには海外の人々にもアピールし、姫路市のことを知っていただける良い機会とも考えております。

    姫路城世界遺産登録30周年記念事業「城うた祭」の開催について

    次に、姫路城世界遺産登録30周年記念事業の合唱をテーマとした市民参加型イベント「城うた祭(フェス)」について発表いたします。

    このイベントは、2021年度のNHK全国学校音楽コンクール中学校の部において、作詞した曲「足跡」が課題曲として選ばれるなど、若者に人気の女性ボーカルグループ「Little Glee Monster」の皆さんをお招きし、市内の中学校や高校の合唱部員と共演していただき、市民の皆さまと共に、姫路城世界遺産登録30周年を盛大にお祝いするものです。

    日時は、8月22日(火曜日)の午後5時から、場所は姫路城三の丸広場で、出演される中学生・高校生は、市内の中学校・高等学校で合唱部があるすべての学校に出演を依頼し、約100名にご出演いただく予定です。
    観覧は無料で、客席はイス席1,800席、立見席は2,000席、計3,800席を予定しております。なお、雨天の場合はアクリエひめじ大ホールで開催しますが、この場合1,800席のみとなります。

    お申込みは、明日7月6日(木曜日)午前9時から7月20日(木曜日)午後5時まででインターネットのみとし、申込多数の場合は抽選といたします。

    合唱部の皆さんは、コロナ禍において活動の休止を余儀なくされるなど、特に大きな影響を受けました。この度のイベント開催で、次代を担う若者が夢や希望を持つ一助となればと考えております。私からは、以上でございます。

    質疑応答(要旨)

    記者:
    「オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト」は、今年で3年目を迎えますが、姫路の観光面で相乗効果は出てきているのでしょうか。

    市長:
    厳しいコロナの禍中に始めた事業ですので、観光面における数値の比較は難しいと思います。
    しかしながら、例えば、日比野克彦先生が行われた「明後日朝顔プロジェクト」では、美術関係者だけでなく、芸術に対して今まであまり重きを置いてなかった団体までもが積極的に参加していただいき、一つの教育活動、芸術文化活動という観点では、非常に高い評価を得ていると思います。
    また、欧米で活躍されている中谷芙二子先生も、姫路の美術館の取り組みや、お城周辺の景観に対してインスパイアされる部分があって、姫路というフィールドの中で、いろいろな霧の彫刻をやっていきたいとおっしゃっていただいておりますが、今までになかったフィールドワークという点でも、美術関係者から高い評価をいただいております。
    この辺りをどのように評価するかですが、しっかりとしたレガシーが残るプロジェクトになってきたと思っています。

    記者:
    「城うた祭」では、合唱部員と一緒に歌う曲は決まっているのでしょうか。

    市長:
    2021年度のNHK全国学校音楽コンクール中学校の部の課題曲あった「足跡」と、清涼飲料水のCMソング「世界はあなたに笑いかけている」の2曲です。「足跡」については、コンクールの課題曲でしたので、合唱部の皆さんは練習しなくてもある程度素地はできていると思います。
    コロナ禍では、一生懸命打ち込んできたものを発表するステージが与えられず、感動体験があまりないまま制約ばかり感じていた学校生活だったかもしれません。若者たちが自己肯定感なく成長していることは、やはり大きな問題だと思います。
    今回の事業で、トップアーティストと一緒に世界遺産の前で歌ったという感動体験をしていただきたいですし、少し前向きに若者たちが自己肯定感を高めていただくようなフェスになったらいいなと思っています。
    雨が降ってもアクリエひめじで開催しますが、せっかくですから多くの人に来ていただきたいですし、お城をバックに歌っているところを写真に撮れば、良い記念になるでしょうから、晴れてほしいですね。

    記者:
    先日、消防局において飲酒事案の懲戒処分がありましたが、これを受けた市長の思いや、市長から職員に何か指示されたことはありますか。

    市長:
    自らの病状を憂いて精神的にかなり落ち込むことがあったようですが、そうしたことは理由にできないものです。また、本人の弁では、職務中は飲酒していなかったとのことでしたが、通勤時や帰宅後において飲酒運転をしていたのではないかという点についても危惧しました。しかし、病気の影響もあり、車の運転は一切していなかったようです。飲酒していた期間中、業務に大きな支障はなかったようですが、特に大きな災害などがなく、他の職員たちが機動力良くカバーしたから、支障が出なかっただけもしれないですし、そのまま続いていたら、大変なことになっていたかもしれません。
    今回の事案に関しては、部下が気付いて相談し、当該職員の問題という形で、大きな事件になる前に解決できたことは良かったと率直に思っているところですが、本当にアルコール依存の怖さを感じました。
    コロナ禍により社会全体が閉塞的になり、心が弱っている人が増えていることも事実ですので、職員に対しては、綱紀粛正に加え、働き方改革を実践するためにも、各職員のストレス度チェック等を把握して、早期にカウンセリングを受けられるような体制づくりを指示したところです。私自身も家飲みすると、これまでと比べ飲酒量が少し増えています。これは、統計的にも、医学的にも報告されているので、社会全体のリスクが少し上がったかもしれないなと思っています。
    先日のゆかたまつりそうですが、新型コロナが5類感染症に移行し、姫路城世界遺産登録30周年記念事業など、さまざまなイベントを企画しております。やはり、人と人とのコミュニケーションを活性化させることが、こうしたことの予防策にもなるのではないかなと思っています。

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