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令和8年2月16日市長記者会見【速報版】

  • 更新日:
  • ID:32749

会見事項

  1. 令和8年度施策・予算概要について

報告事項

なし

市長会見内容

記者の皆さまには、新年度予算の発表に当たり、ご参集いただき誠にありがとうございます。

さて、本市財政につきましては、歳入面で、市税等一般財源が増加したものの、歳出面では、高齢化等による社会保障関係経費の累増に加え、国の給与改定を踏まえ人件費が増となったほか、物価高に伴い公共施設の維持管理費等が増となりました。さらに、老朽化が進む公共建築物やインフラ施設の長寿命化対策にも、今後、多額の財源が必要な状況となっております。
このような中でも、人口減少を克服し、本市が、活力あふれるまちであり続けるためには、事業の優先順位を明確にし、真に必要な事業に予算を重点配分していくなど、財政規律を遵守しながら、持続可能な財政基盤を堅持しつつ、人づくりやまちづくりに大胆な投資を行い、姫路の未来を切り拓いていかなければなりません。

そこで、令和8年度予算編成に当たっては、人口減少や、急激な物価高騰を乗り越え、市政のメインテーマである、市民の皆さまのLIFE、「命」「くらし」「一生」を守り支えるとともに、「活力」ある姫路を創造するための施策へ、積極的に予算を配分いたしました。
具体的な内容につきましては、「令和8年度 主要事業の概要」と書かれたカラー資料をご覧ください。

まず、2ページをお願いします。
本市では、LIFEに関わる4つのメインテーマ、『活力』ある姫路を創造する市政、『命』をたいせつにする市政、『くらし』を豊かにする市政、『一生』に寄り添う市政の実現に向け、特に注力する事業を「主要事業」と位置づけ、市政を推進しております。
主要事業の概要をご説明する本資料は、2部構成としており、第1部の「主要事業のポイント」では、施策を展開する上で念頭に置いた3つのポイントを掲載しております。
また、今回はご説明を割愛させていただきますが、第2部の「主要事業の概要(全体版)」では、すべての主要事業を市政の4つのメインテーマごとに掲載しております。

主要事業のポイント

3ページをお願いします。
第1部の「主要事業のポイント」でございますが、1点目は「姫路の未来を切り拓く『ひと』を育む」、2点目は「国内外から選ばれる『まち』を築く」、3点目は「時代の変化に対応し『しくみ』を変える」でございます。

これら3つのポイントのご説明にあたりましては、人口減少など本市が特に向き合うべき現状と、「目指す姿」をお示しした上で、令和8年度に取り組む施策をご説明させていただきます。

ポイント1 姫路の未来を切り拓く「ひと」を育む

4ページをお願いします。
ポイントの1点目は、「ひと」でございます。

人口に関する本市の現状ですが、総人口は減少を続け、2030年代前半には50万人を下回り、2050年には2020年と比較して9.4万人減少する見込みであります。また、出生数は、平成25年に5,000人を割り込み、令和7年は、3,351人となっております。さらに、20歳から39歳の若年人口は、男女ともに減少し続け、2050年には2020年の約7割となる見込みでございます。

5ページをお願いします。
このように人口減少や少子化が進む中においては、姫路の未来を切り拓く「ひと」を育むことが不可欠であります。そのため、「一人ひとりの可能性を最大限に引き出すことで、全ての「ひと」が、いきいきと輝く社会」を目指し、1つ目「未来に希望を持ち安心して子どもを産み育てられるまち」、2つ目「より良い環境で学び成長できるまち」、3つ目「多様な人材が活躍できるまち」の実現に向け、施策を展開してまいります。

6ページをお願いします。
「ひと」を育む施策の1つ目は、「少子化対策・子育て支援」でございます。
未来に希望を持ち 安心して子どもを産み育てられるよう、出会いから子育てまで、ライフステージに応じた切れ目のない支援を展開いたします。

まず、出会い・結婚期においては、市内在勤の若者等を対象とした出会い・交流イベントを新たに開催いたします。
また、若い世代が 自身のライフプランや健康に向き合う環境を整えるため、卵子凍結保存費用の助成や、子宮頸がん検診未受診者への自己採取HPV検査キットの送付など、「プレコンセプションケア」の推進に引き続き取り組んでまいります。

妊娠・出産期においては、昨年12月に、県内で初めて助成を開始した妊婦向けRSウイルスワクチンについて、定期接種化に伴い接種費用を全額公費負担とするなど、安心して妊娠・出産できる環境づくりを進めてまいります。

乳幼児期においては、こども誰でも通園制度の対象施設の拡大に取り組むとともに、5歳児健康診査のモデル事業を新たに実施いたします。

学齢期においては、国からの支援措置等を活用し、小学校給食費の完全無償化を実施するとともに、放課後児童クラブの運営体制の充実を図るため、民間活力の導入を段階的に進めるなど、子育て支援の充実に取り組んでまいります。

7ページをお願いします。
「ひと」を育む施策の2つ目は、「より良い教育環境の整備」でございます。
次代を担う子どもたちが、新しい時代を切り拓く力を養えるよう、時代に即した学びの環境を整えてまいります。

まず、「新しい時代の学び」として、メタバース型の学びの空間である学習プラットフォームのエリアを拡張し、生徒が制作した絵画等が展示できるデジタルギャラリーを開設するとともに、探究学習の充実を図るため、国際的教育プログラムの研究などを実施いたします。

また、「誰一人取り残されない教育」の実現に向け、1人1台端末を活用した「心の健康観察」システムを全ての市立学校に導入するほか、不登校児童生徒支援員を全ての小中学校に配置いたします。

さらに、「持続可能な活動機会の確保」として、姫カツに関わる、すべての人を支援する姫カツコンソーシアムを設立するほか、指導者の育成・確保に取り組んでまいります。

加えて、「成長を支える学校の整備」については、生徒一人ひとりの主体的な学びを実現する「姫路市立 高等学校」を本年4月に開校するほか、全ての市立学校体育館への空調整備を令和8年度中に完了いたします。

8ページをお願いします。
「ひと」を育む施策の3つ目は、「多様な人材の育成・確保」でございます。
多様な人材が活躍できるまちに向け、女性やグローバル人材、地域づくり人材、保育人材、福祉・介護人材など、地域社会の新たな担い手となる「ひと」の育成・確保を図るため、各種事業に取り組んでまいります。

ポイント2 国内外から選ばれる「まち」を築く

9ページをお願いします。
ポイントの2点目は、「まち」でございます。

まず、本市の現状でございますが、観光面では、令和6年度の総入込客数は923万2千人となり、コロナ禍前の水準まで回復しております。転入転出状況に目を向けますと、近年は、若年層を中心とした日本人の減少による人手不足を、外国人が補う構図となっております。また、産業面では、製造品出荷額等で全国15位に位置し、播磨圏域連携中枢都市圏で見ますと全国2位に相当する、まさに「ものづくりのまち」であります。

10ページをお願いします。
このような本市の特徴や強みを活かし、社会経済情勢が変化する中においても、国内外から選ばれる「まち」を築いていくことが重要であります。
そのため、「変わらない」をたいせつにしながら、時代に適応し、進化していく「まち」を目指し、1つ目「観光や文化、スポーツが紡ぐ、にぎわいと感動にあふれるまち」、2つ目「世界とつながるグローバルなまち」、3つ目「世界に誇れる価値を生み出すものづくりのまち」の実現に向け、施策を展開してまいります。

11ページをお願いします。
「新たな『活力』を生み出すまちづくり」でございます。
多様な主体を姫路の「まち」に惹きつける施策を戦略的に展開することで、「観光」「国際」「産業」などさまざまな分野で「新たな活力」を生み出し、それらが相乗効果を創出するよう取り組んでまいります。

まず、にぎわい・感動の創出に向けては、中心市街地の新たな観光交流拠点となる(仮称)観光交流センターを開設するとともに、「Himeji大手前通りイルミネーション」の開催エリアを姫路城周辺まで拡大するほか、国際音楽交歓コンサートを新たに開催いたします。

グローバル化につきましては、海外姉妹城等とのネットワークを活用し、都市ブランド力の向上に取り組むとともに、グローバル人材の育成・確保に取り組んでまいります。さらに、在住外国人の日常生活をサポートするなど、地域と調和した多文化共生社会の実現に向け、取組を進めてまいります。

産業振興では、地域未来投資促進法を活用し、高い付加価値を生み出す工場用地の創出を図るとともに、AIを活用した業務の効率化など、中小企業のDXを促進するほか、魅力ある地場産品等の販路開拓を支援してまいります。

12ページをお願いします。
「大和工業アリーナ姫路」の開館でございます。
同アリーナを、国際大会やプロスポーツ大会といった大規模大会の開催から健康増進まで幅広く活用していくことで、「感動と笑顔があふれる憩いの交流空間」を創出してまいります。供用開始は、本年10月で、「ヴィクトリーナ姫路」によるエキシビションマッチなどさまざまな開館記念イベントを予定しております。

ポイント3 時代の変化に対応し「しくみ」を変える

13ページをお願いします。
ポイントの3点目は、「しくみ」でございます。

まず、本市の現状でございますが、「就業者1人当たりの総生産額」は、令和3年度以降増加に転じ、兵庫県平均を上回る水準となっております。一方、「生産年齢人口」については、減少を続け、2050年には2020年と比較して約3割減少する見込みでございます。
また、本市の公共施設は、施設数の約7割が築30年以上と老朽化しており、特に教育施設では築30年以上の施設が大部分を占めている状況となっております。

14ページをお願いします。
このように生産年齢人口の減少など構造的な課題を抱える中においても、本市が持続的に発展していくためには、時代の変化に対応し「しくみ」を変えることが重要であります。
そのため、デジタル技術等の活用により、社会全体で生産性を高めながら新たな価値を創出する「しくみ」の構築を目指し、1つ目「社会全体でのDX推進」、2つ目「持続可能な地域社会の構築」、3つ目「行政サービスの効率化と利便性の向上」に向け、取組を進めてまいります。

15ページをお願いします。
「デジタル技術等を活用した『しくみ』づくり」でございます。
省人化・省力化を図りながら、より質の高いサービスを生み出すため、デジタル技術等を活用した「しくみ」を構築いたします。

まず、社会全体でのDXの推進に向けては、先ほどご説明した学習プラットフォームや、中小企業のDX促進に加え、消防団活動支援アプリの導入や、姫路城等におけるデジタルチケットの本格導入などに取り組んでまいります。

また、持続可能な地域社会の構築に向けては、自治会活動のデジタル化支援や、省エネ家電の買換え促進、民間事業者との協働による、空き家所有者等への支援体制の強化に取り組んでまいります。

さらに、行政サービスの効率化と利便性の向上に向けては、住民異動の届出を記入なしで行える「書かない窓口」システムの運用拡大をはじめとしたフロントヤード改革に取り組むとともに、新たに策定する「公共施設等総合管理計画」に基づき、公共施設等のマネジメントを推進してまいります。

以上が、人口減少など本市が特に向き合うべき現状と、その現状を踏まえ、施策を検討する上で念頭に置いた3つの「ポイント」でございます。

令和8年度 姫路市予算のポイント

次に、「令和8年度 姫路市予算のポイント」をご覧ください。
まず、「3 予算規模」でございますが、全会計合計で4,370億円、前年度と比較して73億円の増となっております。
その内訳でございますが、「一般会計」は、2,618億円で、前年度と比較して、36億円、1.4%の増
「特別会計(7会計)」は、1,149億円で、前年度と比較して、21億円、1.9%の増
「企業会計(2会計)」は、603億円で、前年度と比較して、16億円、2.6%の増となっております。

次に、「4 一般会計の概要」のうち、歳入につきましては、
市税収入は、1,063億円で、前年度と比較して、22億円、2.1%の増
国庫支出金は、515億円で、前年度と比較して、21億円、4.2%の増
また、市債は、241億円で、前年度と比較して、87億円、26.5%の減となっております。
次ページ歳出のうち、義務的経費は、1,345億円で、前年度と比較して、38億円、2.9%の増
また、投資的経費は、473億円で、前年度と比較して、33億円、6.7%の減となっております。

次に、「6 基金、市債残高」についてでございますが、
令和8年度末の基金残高は、645億円、前年度から110億円の減を見込んでおります。
また、市債残高は、3,016億円、前年度から24億円の増を見込んでおります。

以上、新年度予算の骨子のご説明を申し上げました。

質疑応答(要旨)

記者:
少子化対策・子育て支援切れ目のない支援について、重視したポイントはありますか。

市長:
昨年12月に開始したRSウイルスワクチン接種費用の助成のように、これまでも本市の独自の施策を積極的に推進してきました。令和8年度予算では、子宮頸がん検診未診者への自己採取HPV検査キット送付等を実施します。プレコンセプションケアの推進と併せて、引き続き子宮頸がん撲滅に向けた啓発を行い、予防接種の接種率向上を目指します。
また、子どもたちの発達特性を早期に見極め、必要な支援につなげるため、5歳児健康診査モデル事業を実施します。これはこどもの未来健康支援センター「みらいえ」設立時からの構想でした。画一化された健診によって取り残される子どもがいることは、社会全体にとっても大きな損失です。全ての子どもたちの可能性を最大限伸ばせるよう、取り組んでいきたいと思っています。

記者:
「中小企業のDX促進」に改めて注力する背景やねらいを教えてください。

市長:
姫路市はものづくりのまちであり、多くの中小企業が活躍しています。大企業を支えるサプライチェーンの要である中小企業のDX化は、地域経済の発展に不可欠です。
商工会議所との意見交換においても、ジェンダーギャップ解消とDX化は、姫路の中小企業における大きな課題であると聞いています。そこで、労務管理や工程管理等のDX化を促進していきます。
また、更衣室や休憩室の整備、トイレの環境改善等を行う場合の助成など、女性等が就労しやすい環境づくりにも引き続き取り組んでまいります。DX化と併せて、社会におけるギャップの克服、生産性の向上につながるものと考えています。

記者:
3月からいよいよ姫路城のデジタルチケットが本格導入され、合わせてプレミアムプランが展開されるとのことですが、観覧料の値上げも含め、課題と考えていることはありますか。

市長:
デジタルチケットの本格導入も観覧料改定も満を持して実施するものですから、スムーズにいくと思っています。木造である姫路城は、安全性を確保するため登閣者数に上限を設けており、これまでは暑い中でも長時間並んで待っていただくことがありました。デジタルチケットの本格導入により、事前予約ができるようになり、スムーズな登閣が可能となります。
姫路に来られた方が、事前予約を行い、登閣までの空いた時間に食事や買い物をしていただく。このように観光客の方に滞在時間を有効活用していただくことで、城周辺施設の利用促進も期待できます。また、外国人観光客の方が効率的な旅行プランをたてる際にも有効ではないかと思っています。
観覧料の改定では、姫路市民の皆さまとそれ以外の方で料金に差を設けています。姫路城や大手前通りの景観を守るために相当な額の市税が投入されていますし、広告宣伝や建物の高さ制限についてもご協力いただいていますので、このような料金設定としております。
また、姫路城は、世界文化遺産を内部から見学できる、歴史文化を学ぶための教育施設だと考えています。教育施設だからこそ、姫路市民の皆さまに限らず、18歳未満の全ての方を無料としています。
そして何より、デジタルチケットの本格導入や観覧料の改定は、姫路城の本質的価値を高めていくような改修や、大規模地震に対する備えといった安全対策のためのものです。私はこれらが、姫路城の本質的価値を世界に発信するための取組になると信じています。

今回の市の予算は、過去最大規模となっていますが、歳出面では物価高騰などの影響、歳出面では市税収入の増加などの影響があってのことです。今後は、大型公共事業をする中でも、起債の額をなるべく少なくしてやりくりしていく必要があると考えています。
学校施設も含め、市の公共施設の7割以上は建設から30年以上が経過しており、今後の大規模改修費や財政の持続性を考慮すると、やはり統廃合等を検討していかなければならないと思います。
人口減少社会においては、質を上げてその価値を高めていく。DXもそうですが、人口が減っていくなら、働き方改革を実践しながら生産性を上げていく、発達に特性のある子どもたちにも寄り添っていく。「リセット」でも「リスタート」でもなく、「リブート」していくことが重要です。そういった意味で、今回の予算はいわば「リブート予算」と名付けられるのではないかと思っています。