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こどもの定期予防接種の説明書

  • 更新日:
  • ID:3612

ロタウイルス感染症(令和2年10月1日から定期予防接種開始)

病気の概要

ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎で、乳幼児期(0から6歳ころ)にかかりやすい病気です。主な症状は、水のような下痢、吐き気、嘔吐(おうと)、発熱、腹痛です。

ふつう、5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれています。脱水症状がひどくなると入院治療が必要になることがあります。5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、40から50%前後はロタウイルスが原因です。

ワクチンの効果

ロタウイルスに対するワクチンを接種することにより、ロタウイルス胃腸炎による入院患者を約70から90%減らすことができたと報告されています。

定期接種に使用するワクチン

ワクチンは2種類あり、同様の効果があります。2回接種を受けるものと3回接種を受けるものがあります。同じワクチンで、決められた回数の接種をしましょう。

使用するワクチン
ワクチン名一般名接種回数
ロタリックスⓇ経口弱毒生ヒトロタウイルスワクチン(1価)2回接種
ロタテックⓇ5価経口弱毒生ロタウイルスワクチン(5価)3回接種

定期接種の対象者とスケジュール

初回の接種を生後2か月から生後14週6日までに行います(生後6週から接種できます)。初回の接種を生後15週以降に受けることはおすすめしていません。2回目以降の接種は27日以上の間隔をあけて行います。

ロタウイルス予防接種のスケジュール

ワクチンの安全性

ワクチン接種後に起こりうる症状としては、​

  • ロタリックスでは易刺激性(ぐずりやすくなる)、発熱、下痢、食欲不振、嘔吐、血便排泄、鼓腸、腹痛、胃腸炎、咳嗽鼻漏(せきや鼻水)、皮膚炎等​
  • ロタテックでは下痢、嘔吐、便秘、発熱、中耳炎、胃腸炎、鼻咽頭炎、ラクトース不耐症、気管支痙攣、蕁麻疹、血管浮腫等

であり、いずれも一過性で重篤なものはまれとされています。​​

また、ワクチン接種により、腸重積症(ちょうじゅうせきしょう、腸の一部がほかの部分に入り込んで、腹痛などをおこしてしまう病気)のリスクが上昇することが知られています。

ワクチン接種後2週間ほどは、赤ちゃんの便の中にワクチンのウイルスが含まれることがあります。おむつ交換の後には手洗いをするなどご注意ください。

接種を受けられない方

以下の方は、接種を受けることができません。

  • 過去にロタウイルスワクチンを接種した際に過敏症やそれを疑う症状のあった方
  • 先天性消化管障害を有する方(腸重積症の発症を高める可能性があるため)。なお、手術等により治療が完了した場合は、接種を受けることができる可能性があるため、医師にご相談ください。
  • 腸重積症にかかったことのある方(腸重積症の再発のおそれがあるため)
  • 重症複合型免疫不全を有する方(免疫不全のため、生ワクチンに含まれるウイルスにより重い感染症になるおそれがあるため)

また、以下のような場合は接種を受けることができませんので、治ってから受けるようにしてください。

  • 発熱している。
  • 重篤な急性疾患にかかっている。

接種に注意が必要な方

以下の方は、接種にあたって注意が必要なので、あらかじめ医師に相談してください。

  • 心臓、腎臓、肝臓、血液の病気や発育障害がある方
  • これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方
  • けいれんを起こしたことがある方
  • 免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
  • 胃腸障害(重度または慢性の胃腸疾患、感染原因を問わない感染性腸炎等)をもつ方

小児用肺炎球菌感染症

肺炎球菌感染症の概要

肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、集団生活が始まるとほとんどの子どもが持っているといわれるもので、主に気道の分泌物により感染を起こします。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、肺炎や中耳炎、髄膜炎などの重い合併症を起こすことがあります。

特に、髄膜炎をきたした場合には2%の子どもが亡くなり、10%に難聴、精神の発達遅滞、四肢の麻痺、てんかんなどの後遺症を残すといわれています。

また、小さい子どもほど発症しやすく、特に0歳児でのリスクが高いとされています。

ワクチンの効果

肺炎球菌には、90以上の種類があり、PCV15はそのうち15種類、PCV20は20種類の肺炎球菌に対して予防効果があります。

小児の肺炎球菌による侵襲性肺炎球菌感染症(侵襲性感染症とは、本来は菌が存在しない血液、髄液、関節液などから菌が検出される感染症のことです。)は、肺炎球菌ワクチンの定期接種等が実施される以前の2008から2010年は10万人(5歳未満)あたり約24-26人が罹患(りかん)していましたが、2022年には、約4.8人と、約8割の患者数の減少がみられています。

定期接種の対象者とスケジュール

沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV20)および沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV15)の接種スケジュールは、以下のようなスケジュールで実施します。「初回接種開始に生後2から7か月のお子さん」が標準的なスケジュールです。

  • 初回接種開始時に生後2から7か月のお子さん
    初回接種:生後2か月から接種を開始し、およそ1か月おきに3回接種します。
    追加接種:初回接種が終わった後、最後の接種から60日以上あけた上で、生後12か月以降に1回接種します。
  • 初回接種開始時に生後7から12か月のお子さん
    初回接種:およそ1か月おきに2回接種します。
    追加接種:初回接種が終わった後、最後の接種から60日以上あけた上で、生後12か月以降に1回接種します。
  • 初回接種開始時に1から2歳のお子さん
    60日以上の間隔をあけて2回接種します。
  • 初回接種開始時に2から5歳のお子さん
    1回接種します。

定期接種に使用するワクチン

  • 2024年10月以降、原則として、沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV20)を使用します。
  • 沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV15)も使用可能です。
  • 沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV15)で接種を開始した方は、原則としてPCV15で全ての接種を行ってください。

ワクチンの安全性

沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV20)において、稀に報告される重い副反応として、ショック、アナフィラキシー、けいれん、血小板減少性紫斑病があります。その他、一定程度の頻度でみられる副反応については、表のとおりです。

一定程度の頻度でみられる副反応

10%以上
1から10%未満1%未満頻度不明
皮膚発疹、紫斑、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎蕁麻疹、蕁麻疹用発疹、血管性浮腫、多形紅斑
呼吸器
感冒(鼻咽頭炎等)
局所症状(注射部位)疼痛・圧痛(59.9%)、紅斑(57.3%)、腫脹(45.1%)
硬結蕁麻疹、皮膚炎、そう痒感
胃腸障害食欲減退(46.2%)
下痢、嘔吐
血管及びリンパ系障害


注射部位に限局したリンパ節炎
精神神経系易刺激性(79.3%)、傾眠状態(78.5%)

泣き、筋緊張低下-反応性低下発作、不安定睡眠
過敏性反応
注射部位過敏反応顔面浮腫、呼吸困難、気管支痙攣
その他発熱(39.4%)

接種を受けられない方

以下の方は、接種を受けることができません。

  • すでに肺炎球菌ワクチンの接種を完了した方
  • 肺炎球菌ワクチンの接種でアナフィラキシーを起こしたことがある方

また、以下のような場合は接種を受けることができませんので、治ってから受けるようにしてください。

  • 発熱している。
  • 重篤な急性疾患にかかっている。

接種に注意が必要な方

以下の方は、接種にあたって注意が必要なので、あらかじめ医師に相談してください。

  • 心臓、腎臓、肝臓、血液の病気や発育障害がある方
  • これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方
  • けいれんを起こしたことがある方
  • 免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
  • 肺炎球菌ワクチンの成分でアレルギーを起こすおそれのある方

B型肝炎(平成28年10月1日から定期予防接種開始)

B型肝炎の概要

B型肝炎は、B型肝炎ウイルス感染によっておこる肝臓の病気です。B型肝炎ウイルスへの感染は、B型肝炎ウイルスに感染した血液等に接触した場合に、感染を起こすことがあり、一過性の感染で終わる場合と、そのまま感染している状態が続いてしまう場合(この状態をキャリアといいます)があります。また、経過の違いから、急性肝炎と慢性肝炎があり、急性肝炎は稀に劇症化する場合もあることから注意が必要です。キャリアになると慢性肝炎になることがあり、そのうち一部の人では肝硬変や肝がんなど命に関わる病気を引き起こすこともあります。

ワクチンの効果

ワクチン接種による抗体獲得率は40歳までの接種では95%と報告されています。一方、予防接種を受けても、お子さんの体質や体調によって免疫ができないことがあります。また、ワクチン3回接種後の感染防御効果は20年以上続くと考えられています。

定期接種の対象者とスケジュール

B型肝炎ワクチンの標準的な接種時期は、1回目生後2か月、2回目生後3か月、3回目生後7から8か月です。
1回目の接種から3回目の接種を終えるまでには、おおよそ半年間かかります。

定期接種に使用するワクチン

組み替え沈降B型肝炎ワクチン(酵母由来)を使用します。

ワクチンの安全性

長く世界中で使用されていますが、安全性の高いワクチンとして知られています。
一方、予防接種後には、B型肝炎ワクチンに限らず、以下のような体の変化があることがあります。 

  • 接種箇所が赤くなったり、腫れたり、しこりができたり、痛みを感じたりすることがあります。
  • 注射したところだけでなく、熱がでたり、刺激に反応しやすくなったりすることがあります。
  • いつもより機嫌が悪かったり、ぐずったり、眠そうにしたりすることがあります。
  • 極めてまれに、アナフィラキシー(急激なアレルギー反応により、じんましんがでたり呼吸が苦しくなったりすることがあります。)、急性散在性脳脊髄炎(自己免疫(免疫力が強すぎて自分自身の体を攻撃してしまう)という現象で起こる脳や脊髄の病気です。発熱、嘔吐(おうと)、意識がはっきりしない、手足が動きにくいなどの症状がみられます。)などの重い病気にかかることがあるといわれています。
    予防接種を受けた後、気になる症状や体調の変化があらわれたら、すぐ医師に相談してください。

接種を受けられない方

以下の方は、接種を受けることができません。

  • B型肝炎ワクチンおよびその成分であるチメロサール(水銀化合物)含有製剤等でアナフィラキシーを起こしたことがある方

また、以下のような場合は接種を受けることができませんので、治ってから受けるようにしてください。​

  • 発熱している。
  • 重篤な急性疾患にかかっている。

接種に注意が必要な方

以下の方は、接種にあたって注意が必要なので、あらかじめ医師に相談してください。

  • 心臓、腎臓、肝臓、血液の病気や発育障害がある方
  • これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方
  • けいれんを起こしたことがある方
  • 免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
  • B型肝炎ワクチンの成分でアレルギーを起こすおそれのある方
  • 血小板減少症、凝固障害がある方や、抗凝固療法を施行している方

五種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ、Hib感染症)(令和6年4月1日から定期予防接種開始)

病気の性質

ジフテリアの概要

ジフテリアはジフテリア菌により発生する疾病です。その発生は最後に報告されたのが1999年であり、稀になりましたが、かつては年間8万人以上の患者が発生し、そのうち10%程度が亡くなっていた重要な病気です。

主に気道の分泌物によってうつり、喉などに感染して毒素を放出します。この毒素が心臓の筋肉や神経に作用することで、眼球や横隔膜(呼吸に必要な筋肉)などの麻痺、心不全等を来たして、重篤になる場合や亡くなってしまう場合があります。

ジフテリアにかかった場合、一般に10%程度の方が亡くなってしまうといわれています。また、特に5歳以下や40歳以上の年齢の場合は重くなりやすく、最大で20%の方が亡くなってしまうといわれています。

百日せきの概要

百日せきは百日咳菌によって発生します。名前のとおり激しい咳をともなう病気で、一歳以下の乳児、とくに生後6か月以下の子どもでは亡くなってしまうこともあります。

主に気道の分泌物によってうつり、咳のために乳幼児では呼吸ができなくなるために全身が青紫色になってしまうこと(チアノーゼ)やけいれんを起こすことがあります。また、窒息や肺炎等の合併症が致命的となることがあります。

百日せきにかかった場合、一般に0.2%(月齢6か月以内の場合は0.6%)のお子さんが亡くなってしまうといわれています。また、肺炎になってしまうお子さんが5%程度(月齢6か月以内の場合は約12%)いるとされており、その他けいれんや脳炎を引き起こしてしまう場合もあります。

破傷風の概要

破傷風は、破傷風菌により発生し、かかった場合に亡くなる割合が非常に高い病気です。以前は新生児の発生もみられましたが、近年は30歳以上の成人を中心に患者が発生しています。

主に傷口に菌が入り込んで感染を起こし、毒素を通してさまざまな神経に作用します。口が開き難い、顎が疲れるといった症状に始まり、歩行や排尿・排便の障害などを経て、最後には全身の筋肉が固くなって体を弓のように反り返らせたり、息ができなくなったりし、亡くなることもあります。

ポリオ(急性灰白髄炎)の概要

ポリオ(急性灰白髄炎)は脊髄性小児麻痺とも呼ばれ、ポリオウイルスによって発生する疾病です。名前のとおり、子ども(特に5歳以下)がかかることが多く、麻痺などを起こすことのある病気です。

主に感染した人の便を介してうつり、手足の筋肉や呼吸する筋肉等に作用して麻痺を生じることがあります。永続的な後遺症を残すことがあり、特に成人では亡くなる確率も高いものとなっています。

ポリオウイルスに感染した場合、弛緩性麻痺を起こす割合は1%以下とされていますが、麻痺性の急性灰白髄炎を発症した場合には、一般に2から5%のお子さんが亡くなってしまうといわれています。また、特に成人の場合は重くなりやすく、15から30%の方が亡くなってしまうといわれています。

Hib感染症の概要

Hib感染症は、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Haemophilus influenza type b)という細菌によって発生する病気で、そのほとんどが5歳未満で発生し、特に乳幼児で発生に注意が必要です。

主に気道の分泌物により感染を起こし、症状がないまま菌を保有(保菌)して日常生活を送っている子どもも多くいます。この菌が何らかのきっかけで進展すると、肺炎、敗血症、髄膜炎、化膿性の関節炎等の重篤な疾患を引き起こすことがあり、これらを起こした方のうち3から6%が亡くなってしまうといわれています。また、特に髄膜炎の場合は、生存した子どもの20%に難聴などの後遺症を残すといわれています。

ワクチンの効果

1つのワクチンで5つの感染症を予防する効果が期待できます。それぞれの感染症に対する効果として知られているのは、以下の通りです。

  • ポリオに対して、ワクチン接種により、99%の方が十分な抗体を獲得すると報告されています。
  • 百日せきの罹患(りかん)リスクを、ワクチン接種により、80から85%程度減らすことができると報告されています。
  • 破傷風に対して、ワクチン接種により、100%近い方が十分な抗体を獲得すると報告されています。
  • ジフテリアに対して、ワクチン接種により、罹患リスクを95%程度減らすことができると報告されています。
  • Hibによる髄膜炎や髄膜炎以外の侵襲性感染症を減少する効果が期待できます。Hibワクチンは我が国を含め世界の多くの国々で現在使用されており、その結果、Hibによる髄膜炎症例は激減しています。2008-2010年とHibワクチン定期接種化後の2014年を比較すると、インフルエンザ菌髄膜炎の5歳未満人口10万人あたり罹患率が、7.7から0.0に100%減少し、インフルエンザ菌による髄膜炎以外の侵襲性感染症の罹患率が5.1から0.5に90%減少しました。

定期接種の対象者とスケジュール

2024年度以降、5種混合ワクチンを主に用いることとしています。

  • 初回接種:生後2から7か月に至るまでの期間を標準的な接種期間として20日以上(標準的には20から56日まで)の間隔をおいて3回接種します。
  • 追加接種:初回接種終了後6か月以上(標準的には6から18か月まで)の間隔をおいて1回接種します。

定期接種に使用するワクチン

2024年4月以降、1期では5種混合ワクチンを用いた接種をします。
5種混合ワクチンとは、ジフテリアワクチンを、百日せき・破傷風・不活化ポリオ・ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)の各ワクチンと混合したワクチンです。

ワクチンの安全性

国内で行われた5種混合ワクチンの臨床試験において報告された、頻度の高い副反応は以下のとおりです。

阪大微研製のワクチンでは、皮下注射の場合は発熱(37.5度以上)が57.9%、接種部位の紅斑が78.9%、接種部位の硬結が46.6%、および接種部位の腫脹が30.1%でした。

KMバイオロジクス製のワクチンでは、皮下注射の場合は接種6日後までに発現した発熱が65.2%、接種部位の紅斑が75.7%、接種部位の硬結が51.0%、および接種部位の腫脹が38.1%でした。

また、5種混合ワクチンの臨床試験における発熱の頻度が他のワクチンより高いことについては、審議会において、他のワクチンとの同時接種の影響があり得る等の指摘がありますが、5種混合ワクチンに係る安全性について大きな懸念は指摘されておりません。

接種を受けられない方

以下の方は、接種を受けることができません。

  • 5種混合ワクチンの成分によってアナフィラキシーを起こしたことがある方

また、以下のような場合は接種を受けることができませんので、治ってから受けるようにしてください。

  • 発熱している。
  • 重篤な急性疾患にかかっている。

接種に注意が必要な方

以下の方は、接種にあたって注意が必要なので、あらかじめ医師に相談してください。

  • 心臓、腎臓、肝臓、血液の病気や発育障害がある方
  • これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方
  • けいれんを起こしたことがある方
  • 免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
  • 5種混合ワクチンの成分でアレルギーを起こすおそれのある方

BCG(結核の予防接種)

結核の概要

結核は、結核菌によって発生するわが国の主要な感染症の一つです。

結核菌は主に肺の内部で増えるため、咳、痰、発熱、呼吸困難等、風邪のような症状を呈することが多いですが、肺以外の臓器が冒されることもあり、腎臓、リンパ節、骨、脳など身体のあらゆる部分に影響が及ぶことがあります。特に、小児では症状が現れにくく、全身に及ぶ重篤な結核につながりやすいため、注意が必要です。

ワクチンの効果

BCGは結核を予防するために接種するワクチンです。その効果について、多くの文献を総合的に評価した結果、乳幼児期にBCGを接種することにより、結核の発症を52から74%程度、重篤な髄膜炎や全身性の結核に関しては64から78%程度予防することができると報告されています(Colditz et al, 1995)。また、一度BCGワクチンを接種すれば、その効果は10から15年程度続くと考えられています。

定期接種の対象者とスケジュール

生後5か月から8か月の期間に1回の接種を行います。

定期接種に使用するワクチン

BCGワクチンを使用します。

ワクチンの安全性

予防接種は感染症を防ぐために重要なものですが、稀に副反応が発生することがあります。

1%以下の割合で、接種した後に局所の潰瘍やリンパ節の腫脹がみられると報告されています。また、発生頻度は不明ですが、接種後に「アナフィラキシー」、「全身播種性BCG感染症」、「骨炎・骨髄炎」、「皮膚結核様病変」等が発生したという報告があります。

コッホ現象について

お子様が結核にかかったことがある場合は、接種後10日以内に接種部位の発赤・腫脹(はれ)及び接種部位が化膿等をきたし、通常2週間から4週間後に消失、瘢痕化し、治癒する一連の反応が起こることがあります。

コッホ現象と思われる反応がお子様にみられた場合は、接種を受けた医療機関に受診してください。この場合、お子様に結核をうつした可能性のある家族の方も医療機関を受診するようにしましょう。

接種を受けられない方

以下の方は、接種を受けることができません。

  • BCGワクチンの成分によりアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな方
  • 予防接種やけがなどによるケロイドの認められる方
  • 免疫機能に異常が出る疾患を持っている方および免疫を抑える治療を受けている方
  • 結核の既往のある方
  • その他、予防接種を行うことが不適当な状態にあると医師が判断する方

また、以下のような場合は接種を受けることができませんので、治ってから受けるようにしてください。​

  • 発熱している。​
  • 重篤な急性疾患にかかっている。

接種に注意が必要な方

以下の方は、接種にあたって注意が必要なので、あらかじめ医師に相談してください。

  • 心臓、腎臓、肝臓、血液の病気や発育障害がある方
  • これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方
  • けいれんを起こしたことがある方
  • 免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
  • BCGワクチンの成分でアレルギーを起こすおそれのある方
  • 過去に結核患者との長期の接触がある方や、その他結核に感染している疑いのある方

水痘 (平成26年10月1日からから定期予防接種開始)

水痘の概要

水痘とは、いわゆる「みずぼうそう」のことで、水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です。空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり、その潜伏期間は感染から2週間程度と言われています。発疹の発現する前から発熱が認められ、典型的な症例では、発疹は紅斑(皮膚の表面が赤くなること)から始まり、水疱、膿疱(粘度のある液体が含まれる水疱)を経て痂皮化(かさぶたになること)して治癒するとされています。

水痘は主に小児の病気で、9歳以下での発症が90%以上を占めると言われています。小児における重症化は、熱性痙攣、肺炎、気管支炎等の合併症によるものです。成人での水痘も稀にみられますが、成人に水痘が発症した場合、水痘そのものが重症化するリスクが高いと言われています。

ワクチンの効果

水痘ワクチンの1回の接種により重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回の接種により軽症の水痘も含めてその発症を予防できると考えられています。

定期接種の対象者とスケジュール

対象

生後12か月から生後36か月に至るまでの間にある方(1歳の誕生日の前日から3歳の誕生日の前日までの方)が対象です。

スケジュール

2回の接種を行うこととなっており、1回目の接種は標準的には生後12か月から生後15か月までの間に行います。2回目の接種は、1回目の接種から3か月以上経過してから行いますが、標準的には1回目接種後6か月から12か月まで経過した時期に行うこととなっています。

定期接種に使用するワクチン

乾燥弱毒生水痘ワクチン(以下、水痘ワクチン)を使用します。

ワクチンの安全性

稀に報告される重い副反応としては、アナフィラキシー様症状、急性血小板減少性紫斑病等があります。
その他、一定の頻度でみられるとして報告されている副反応については下記のとおりです。
 

  • 過敏症:接種直後から翌日に発疹、蕁麻疹、紅斑、そう痒、発熱等があらわれることがあります。
  • 全身症状:発熱、発疹がみられることがあります。一過性で通常、数日中に消失するとされています。
  • 局所症状:発赤、腫脹、硬結等があらわれることがあります。

接種を受けられない方

以下の方は、接種を受けることができません。

  • 水痘ワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある方
  • 免疫機能に異常のある疾患のある方、免疫抑制の効果のある治療を受けている方
  • 妊娠していることが明らかな方
  • その他、予防接種を行うことが不適当な状態にあると医師が判断する方

また、以下のような場合は接種を受けることができませんので、治ってから受けるようにしてください。​

  • 発熱している。​
  • 重篤な急性疾患にかかっている。

接種に注意が必要な方

以下の方は、接種にあたって注意が必要なので、あらかじめ医師に相談してください。

  • 心臓、腎臓、肝臓、血液の病気や発育障害がある方
  • これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方
  • けいれんを起こしたことがある方
  • 免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
  • 水痘ワクチンの成分でアレルギーを起こすおそれのある方
  • 明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する方や免疫抑制をきたす治療を受けている方

麻しん風しん混合

麻しん(はしか)の概要

麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。

麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。
免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

麻しんに感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2から3日熱が続いた後、39度以上の高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。

死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。

その他の合併症として、頻度は10万人に1人程度とされているものの、麻しんウイルスに感染後、数年から十数年後に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。また、2歳未満で麻しんにかかるとSSPEの発症のリスクとなります。

風しん(三日はしか)の概要

風しんは、風しんウイルスによって引き起こされる急性の発しん性感染症です。​

風しんウイルスの感染経路は飛沫感染や接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、ウイルス排出は発しん出現の前後1週間でみられ発症前から感染力があります。

症状は不顕性感染(感染症状を示さない)から、重篤な合併症併発まで幅広く、特に成人で発症した場合、高熱や発しんが長く続いたり、関節痛を認めるなど、小児より重症化することがあります。また、脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど、入院加療を要することもあるため、決して軽視はできない疾患です。​

また、風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの女性が風しんウイルスに感染すると、眼や心臓、耳等に障害をもつ(先天性風しん症候群)子どもが出生することがあります。(妊娠12週までにかかった場合85%、妊娠13から16週の場合は50%などとされています)

ワクチンの効果

MRワクチンを接種することによって、95%程度の人が麻しんウイルスと風しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。
また、2回接種によって、体に免疫の備えができていると、ウイルスを早期に抑えこむことで、発症を防いだり(発症予防)、麻しんにかかったとしても症状が軽く、発熱等の症状の強さ、肺炎や脳炎といった重い合併症のリスクを下げたり(重症化予防)することが知られています。さらに、周囲の方へ感染を広げてしまうリスクも下げることができます。このような理由から、ワクチンを確実に2回接種することが非常に重要です。

定期接種の対象者とスケジュール

MRワクチンの定期接種は、以下の2回です。2回の接種が必要です。

  • 第1期:1歳の1年間(1歳の誕生日の前日から2歳の誕生日の前日まで)
  • 第2期:5歳以上7歳未満で、小学校入学前の1年間(4月1日から3月31日まで)

定期接種に使用するワクチン

麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)を使用します。
その他、単味の麻しんワクチンと風しんワクチンを接種することもできます。

ワクチンの安全性

ワクチン接種後の症状として、発熱、発しん、鼻汁、咳嗽、注射部位紅斑・腫脹などがみられます。重大な副反応として、アナフィラキシー、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、脳炎・脳症、けいれん、血小板減少性紫斑病がごく稀に(0.1%未満)報告されていますが、ワクチンとの因果関係が明らかでない場合も含まれています。

なお、麻しん含有ワクチンは、ニワトリの胚細胞を用いて製造されており、卵そのものを使っていないため卵アレルギーによるアレルギー反応の心配はほとんどないとされています。
しかし、重度のアレルギー(アナフィラキシー反応の既往のある人など)のある方は、ワクチンに含まれるその他の成分によるアレルギー反応が生ずる可能性もあるので、接種時にかかりつけの医師に相談してください。​

接種を受けられない方

以下の方は、接種を受けることができません。

  • MRワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある方
  • 免疫機能に異常のある疾患を有する方、免疫抑制の効果のある治療を受けている方
  • 妊娠していることが明らかな方
  • その他、予防接種を行うことが不適当な状態にあると医師が判断する方

また、以下のような場合は接種を受けることができませんので、治ってから受けるようにしてください。​

  • 発熱している方
  • 重篤な急性疾患にかかっている方

接種に注意が必要な方

以下の方は、接種にあたって注意が必要なので、あらかじめ医師に相談してください。

  • 心臓、腎臓、肝臓、血液の病気や発育障害がある方
  • これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方
  • けいれんを起こしたことがある方
  • 免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
  • MRワクチンの成分でアレルギーを起こすおそれのある方

また、妊娠出産年齢の女性においては、予め1か月間程度避妊した後接種すること、ワクチン接種後2か月程度は妊娠を避けるなどの注意が必要です。 

令和6年度の対象者への特例措置

令和6年度に発生した麻しん風しん混合ワクチンの供給不足のために、接種することができなかった者に対して、定期予防接種の期間を延長します。

特例措置の対象者

  • 1期
    令和4年4月2日から令和5年4月1日生まれの者で未接種の者
  • 2期
    平成30年4月2日から平成31年4月1日生まれの者で未接種の者

特例措置の期間

令和7年4月1日から令和9年3月31日まで

手続き等

  • 姫路市内の医療機関で接種する場合
    特段の手続きは不要です。医療機関へ直接問い合わせてください。
    接種当日は、母子健康手帳及び接種券(シール)又はデジタル予診票(デジタル予診票対応医療機関の場合)をお持ちください。
  • 太子町、たつの市、宍粟市の医療機関で接種する場合
    特段の手続きは不要です。医療機関へ直接問い合わせてください。
    接種当日は、母子健康手帳及び接種券(シール)をお持ちください。
  • 上記以外の医療機関で接種する場合
    市外で接種する場合は申請が必要です。詳しくは「姫路市外の医療機関で定期予防接種を受ける場合」をご確認ください。

日本脳炎

日本脳炎の概要

日本脳炎は、日本脳炎ウイルスにより発生する疾病で、蚊を介して感染します。以前は子どもや高齢者に多くみられた病気です。突然の高熱、頭痛、嘔吐などで発病し、意識障害や麻痺等の神経系の障害を引き起こす病気で、後遺症を残すことや死に至ることもあります。

一般に、日本脳炎ウイルスに感染した場合、およそ1000人に1人が日本脳炎を発症し、発症した方の20から40%が亡くなってしまうといわれています。また、生存者の45から70%に精神障害などの後遺症が残ってしまうといわれています。

ワクチンの効果

ワクチン接種により、日本脳炎の罹患(りかん)リスクを75から95%減らすことができると報告されています。

定期接種の対象者とスケジュール

  • 1期接種:初回接種については3歳から4歳の期間に6から28日までの間隔をおいて2回、追加接種については2回目の接種を行ってから概ね1年を経過した時期に1回の接種を行います。
  • 2期接種:9歳から10歳までの期間に1回の接種を行います。

なお、差し控えにより日本脳炎接種を接種していなかった方(平成7(1995)年4月2日から平成19(2007)年4月1日までの生まれの方で20歳未満の方)の接種方法については日本脳炎予防接種の実施のページをご確認ください。

定期接種に使用するワクチン

現在、国内で製造販売され、使用されているワクチンは2種類あります。

  • 「ジェービックV」
    2009年2月23日付けで薬事法上の承認を受け、2009年6月2日から供給が開始されています。
  • 「エンセバック皮下注用」
    2011年1月17日付けで薬事承認を受け、2011年4月から供給が開始されています。

日本脳炎ワクチンは、接種することで日本脳炎の罹患リスクを減らす効果がある不活化ワクチンです。
現在使用されている「乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン」は、日本脳炎ウイルスをVero細胞(アフリカミドリザル腎臓由来株化細胞)で増殖させて、得られたウイルスを採取し、ホルマリンで不活化(感染性を失くすこと)して製造されています。このワクチンは、2009年6月2日以降、定期の第1期予防接種にのみ使用可能とされてきましたが、2010年8月27日以降は第2期の予防接種にも使用可能となりました。
なお、過去に使用されていたマウス脳由来の日本脳炎ワクチンは、既に流通しておらず、定期接種にも用いられていません。

ワクチンの安全性

生後6か月以上90か月(7歳半)未満の小児で、以下の副反応が認められたとされています。主なものは発熱、せき、鼻水、注射部位の紅斑や腫れ、発疹などで、これらの副反応のほとんどは接種3日後までにみられています。なお、ごくまれにショック、アナフィラキシー様症状、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、脳症、けいれん、急性血小板減少性紫斑病などの重大な副反応がみられることがあります。(「乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン」の添付文書より)

接種を受けられない方

以下の方は、接種を受けることができません。

  • 日本脳炎ワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある方

また、以下のような場合は接種を受けることができませんので、治ってから受けるようにしてください。​

  • 発熱している。​
  • 重篤な急性疾患にかかっている。

接種に注意が必要な方

以下の方は、接種にあたって注意が必要なので、あらかじめ医師に相談してください。

  • 心臓、腎臓、肝臓、血液の病気や発育障害がある方
  • これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方
  • けいれんを起こしたことがある方
  • 免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
  • 日本脳炎ワクチンの成分でアレルギーを起こすおそれのある方

ニ種混合(ジフテリア、破傷風)

ジフテリアの概要

ジフテリアはジフテリア菌により発生する疾病です。その発生は最後に報告されたのが、1999年であり稀になりましたが、かつては年間8万人以上の患者が発生し、そのうち10%程度が亡くなっていた重要な病気です。

主に気道の分泌物によってうつり、喉などに感染して毒素を放出します。この毒素が心臓の筋肉や神経に作用することで、眼球や横隔膜(呼吸に必要な筋肉)などの麻痺、心不全等を来たして、重篤になる場合や亡くなってしまう場合があります。

ジフテリアにかかった場合、一般に10%程度の方が亡くなってしまうといわれています。また、特に5歳以下や40歳以上の年齢の場合は重くなりやすく、最大で20%の方が亡くなってしまうといわれています。

破傷風の概要

破傷風は、破傷風菌により発生し、かかった場合に亡くなる割合が非常に高い病気です。以前は新生児の発生もみられましたが、近年は30歳以上の成人を中心に患者が発生しています。

主に傷口に菌が入り込んで感染を起こし毒素を通して、さまざまな神経に作用します。口が開き難い、顎が疲れるといった症状に始まり、歩行や排尿・排便の障害などを経て、最後には全身の筋肉が固くなって体を弓のように反り返らせたり、息ができなくなったりし、亡くなることもあります。

ワクチンの効果

ワクチン接種により、ジフテリアの罹患(りかん)リスクを95%程度減らすことができ、破傷風に関しては100%近い方が十分な抗体を獲得すると報告されています。

定期接種の対象者とスケジュール

11から12歳までの期間を標準的な接種期間として1回接種します。

定期接種に使用するワクチン

DTワクチン(破傷風とジフテリアワクチンの混合ワクチン)を使用します。

ワクチンの安全性

稀に報告される重い副反応としては、ショック、アナフィラキシーがあります。
その他、一定の頻度でみられるとして報告されている副反応については下記のとおりです。

  • 局所症状:発赤、腫脹、疼痛、硬結
  • 全身症状:発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、下痢、めまい、関節痛

しかし、これらは一過性であり2から3日中に消失する(ただし、硬結は1から2週間残存することがあります。また、2回以上の被接種者には、ときに著しい局所反応を呈することがありますが、通常数日中に消失します。)と言われています。

接種を受けられない方

以下に該当する方は、接種を受けられません。該当するかどうか不安な方は医師にご相談ください。

  • 明らかな発熱のある方
  • 重篤な急性疾患にかかっている方
  • この予防接種の成分によってアナフィラキシーを起こしたことがある方
  • 明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する方および免疫抑制をきたす治療を受けている方
  • その他、予防接種を行うことが不適当な状態にあると医師が判断する方

接種に注意が必要な方

以下の方は、接種にあたって注意が必要なので、あらかじめ医師に相談してください。

  • 心臓、腎臓、肝臓、血液の病気や発育障害がある方
  • これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方
  • けいれんを起こしたことがある方
  • 免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
  • DTワクチンの成分でアレルギーを起こすおそれのある方

ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん予防ワクチン)

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症の概要

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。

ワクチンの効果

HPVの中には子宮頸がんをおこしやすい種類(型)のものがあり、HPVワクチンは、このうち一部の感染を防ぐことができます。

シルガード(R)9は、子宮頸がんをおこしやすい種類であるHPV16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型の感染を防ぐため、子宮頸がんの原因の80から90%を防ぎます。

予防接種の受け方(対象者・スケジュール・使用するワクチン・副反応など)

接種を受けられない方

以下の方は、接種を受けることができません。

  • この予防接種の接種液の成分によって過敏症を呈したことがあることが明らかな方
  • その他、予防接種を行うことが不適当な状態にあると医師が判断する方

また、以下のような場合は接種を受けることができませんので、治ってから受けるようにしてください。

  • 発熱している方
  • 重篤な急性疾患にかかっている方

接種に注意が必要な方

以下の方は、接種にあたって注意が必要なので、あらかじめ医師に相談してください。 

  • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有する方
  • これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方
  • けいれんを起こしたことがある方
  • 免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
  • HPVワクチンの成分に対してアレルギーを起こすおそれのある方 
  • 妊婦または妊娠している可能性のある方
  • 授乳中の方

RSウイルス感染症(母子免疫ワクチン)(令和8年4月1日から定期予防接種開始)

病気の概要

RSウイルスは小児や高齢者に呼吸器症状を引き起こすウイルスで、生後1歳までに50%以上が、2歳までにほぼ100%の乳幼児がRSウイルスに少なくとも1度は感染するとされています。

感染すると、2から8日の潜伏期間ののち、発熱、鼻汁、咳などの症状が数日続き、一部では気管支炎や肺炎などの下気道症状が出現します。初めて感染した乳幼児の約7割は軽症で数日のうちに軽快しますが、約3割では咳が悪化し、喘鳴(ゼーゼーと呼吸しにくくなること)や呼吸困難、さらに細気管支炎の症状が出るなど重症化することがあります。2010年代には、年間12万人から18万人の2歳未満の乳幼児がRSウイルス感染症と診断され、3万人から5万人が入院を要したとされています。また、入院例の7%が何らかの人工換気を必要としたとする報告もあります。

定期接種に使用するワクチン(母子免疫ワクチン)

生まれたばかりの乳児は免疫の機能が未熟であり、自力で十分な量の抗体をつくることができないとされています。母子免疫ワクチンとは、妊婦が接種すると、母体内で作られた抗体が胎盤を通じて胎児に移行し、生まれた乳児が出生時から病原体に対する予防効果を得ることができるワクチンです。

RSウイルス感染症に対する母子免疫ワクチンとして組換えRSウイルスワクチン(ファイザー社のアブリスボ(R))があります。なお、組換えRSウイルスワクチンのうち、アレックスビー(R)(GSK社)は母子免疫ワクチンとして用いることはできません。

ワクチンの効果

妊婦の方が妊娠中に接種することにより、出生後の乳幼児のRSウイルス感染による下気道感染症(肺炎・気管支炎等)に対する予防効果が認められています。

ワクチンの有効性(注1)

日齢0日から90日日齢0日から180日
RSウイルス感染症による医療受診を必要とした下気道感染症の予防6割程度の予防効果5割程度の予防効果
RSウイルス感染症による医療受診を必要とした重症(注2)下気道感染症の予防8割程度の予防効果7割程度の予防効果

注1 妊娠24週から36週の妊婦を対象としています。
注2 医療機関への受診を要する気道感染症を有するRSウイルス検査陽性の乳児で、多呼吸、SpO2 93%未満、高流量鼻カニュラまたは人工呼吸器の装着、4 時間を超えるICU への収容または無反応・意識不明のいずれかに該当と定義しています。

予防接種の受け方(対象者・スケジュール・使用するワクチン・副反応など)

その他注意事項