第10回姫路市都市景観賞(平成27年度)
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第10回姫路市都市景観賞受賞作品についてご紹介します。
要項
募集期間
平成27年6月1日から7月17日まで
募集対象
建築物等およびまちなみで景観上すぐれたもの。
建築物等については、完成後概ね6年以内。関係法令等、所定の手続きを完了したものとし、公共施設は対象外にしています。
まちなみについては、長年にわたって、すぐれたまちなみや風景を維持している市民活動団体等を表彰の対象とします。
選考基準
合計50件(重複を含む)の応募があり、以下の点を特に考慮しながら、選考委員会(関兵庫県立大学教授以下、9名)により審査されました。
建築物等
- 美しさ、風格、親しみ、潤いなどを感じさせるデザイン、色彩、素材であるもの
- 周辺景観への配慮、調和が図られているもの
- 周辺地域のシンボル的要素となっているもの
まちなみ
- 豊かな公共空間(庭、広場、道路等)を設けているもの
- 美しく、魅力あるまちなみを形成しているもの
- まちなみの形成に住民、事業者等が寄与しており、長年にわたって、すぐれたまちなみが維持されているもの
受賞作品
都市景観賞
兵庫県信用農業協同組合連合会 姫路支店
- 所在地
姫路市南畝町2丁目6番 - 施主
兵庫県信用農業協同組合連合会 - 設計
株式会社東畑建築事務所 - 施工
清水建設株式会社神戸支店 - 作品評
都市景観形成地区の駅南大路沿いに位置するこの建物は、周辺の都心業務・商業地景観にふさわしい明るいベージュ色の小口タイルと、ガラスのカーテンウォールを主とした外壁で、エントランス周りでは枠取りされたタイルデザインによる細やかな配慮が建物により表情を与えている。
また、水平のスカイラインを構成する印象的な庇を利用して太陽光発電パネルを設置しているほか、積極的に道路沿いの敷地や外壁の緑化に努めるなど、環境にも配慮した明快な外観を持つ事務所建築である。
野里街道
- 活動地
野里地区 - 管理運営団体
特定非営利活動法人野里まちづくりの会 - 作品評
野里街道は、世界遺産姫路城のバッファゾーン(緩衝地帯)にあたり、戦火を免れ、今なお多くの町家が残る。
このまちなみを次世代に継承するとともに賑いを再生しようと、地元住民が主体となり平成17年に「野里まちづくりの会」を結成し、多くの人々に野里街道のまちなみを知ってもらうため、イベント活動を通じた情報発信や、修景など町家に関する情報提供を行うなど、賑わいの創出や景観まちづくりに資する活動として評価できる。
都市景観賞特別賞
安積精肉店
- 所在地
姫路市博労町199 - 施主
安積精肉店株式会社 - 設計
株式会社マツヤアートワークス - 施工
株式会社坪田工務店 - 作品評
姫路城に近く国道2号と産業道路との交差点部に位置し、ガラス張りで黒を基調とした重厚かつ近代的な外装、屏風状の外壁の足下に設けられた前栽に加えて、店名の看板にも「和」を感じさせる。
また、内部の巨大な光障子や建物上部のライン状の照明による演出は、夜間においても存在感のある話題性に富んだ建物である。
サンショウレザーパビリオン
- 所在地
姫路市四郷町山脇150-1 - 施主
株式会社三昌 - 設計・施工
株式会社マツヤアートワークス - 作品評
これなに?新幹線の高架沿いに突如舞い降りたとも思われる宇宙船のような斬新な造形物体であるこの建物は、日本伝統の「おりがみ」から企画発想されている。
敷地の北側を通過する新幹線と競い合うようなスピード感のあるデザインは、見るものに一瞬で圧倒的な印象を与えるばかりでなく、想像をかきたて「ものがたり」さえ抱かせる。このような発信力のあるデザインを持つ建物が今後も建築されることを期待したい。
姫路ターミナルスクエア
- 所在地
姫路市西駅前町73他 - 施主
神姫バス株式会社 - 設計・施工
鹿島建設株式会社関西支店 - 作品評
姫路駅北駅前広場の西側に位置したオフィスを中心とした複合ビルである。
リズム感のある格子状の壁面は明るい色調とするとともに、壁面外縁部には明度の低い色調を配するなど、美しく落ち着きのある城下町姫路の玄関口にふさわしい雰囲気を醸し出している。
2、3階にはキャッスルガーデンから緑の連続性を感じさせる植栽を設けるとともに、屋上広告物を設置しないことなど、今後の都市の景観形成のモデルとなり得る。
表彰
平成27年11月20日(金曜日)姫路市都市景観フォーラムにおいて施主・設計者・施工者・管理運営団体を表彰します。
フォーラムのお知らせ
お問い合わせ
姫路市役所 都市局 まちづくり部 まちづくり指導課
住所: 〒670-8501 姫路市安田四丁目1番地 本庁舎5階別ウィンドウで開く
電話番号: 079-221-2540
ファクス番号: 079-221-2757