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    市長所信表明(令和元年度)

    • 公開日:2019年10月7日
    • 更新日:2020年3月10日
    • ID:9633

    令和元年第2回市議会定例会の冒頭において、市長が市政運営に当たっての基本方針を説明しました。

    清元市長の所信表明演説のようす1
    清元市長の所信表明演説のようす2

    所信表明全文

    はじめに

     本日、伝統ある姫路市議会の本会議場において、特に発言のお許しをいただいたことに、厚く御礼を申し上げます。この場は、私にとりまして、市長就任後、初めての定例会でありますので、今後、姫路市政を運営するに当たりまして、私の所信の一端を申し述べさせていただき、市議会議員各位と市民の皆さんの御理解と御協力をお願い申し上げたいと思います。

     先の姫路市長選挙において、多くの市民の皆さんから負託をいただき、市政を担当させていただくこととなりました。先人が長い時間をかけて築き上げてこられた歴史と文化にあふれた郷土を守り、その発展に尽くすことができるという、この上ない光栄を賜りました。ここに、改めて全力を傾注し、今後の市政運営に当たる決意を新たにしたところであります。

     これから私が進める市政は、尊敬する石見利勝前市長が築かれた全市的な繁栄を一層進め、さらなる発展に繋げていく市政であります。私のこれまでの経験を活かしながら、何よりも「人」にやさしい市政、「人をたいせつにし、人に寄り添う市政」を進めてまいります。

     人生100年時代と言われる中で、市民の皆さんお一人おひとりが、元気に、輝きながら、学び、活躍し、自己実現していけるように。市民の皆さんや産官学の多様な機関が、互いに信頼し合い、連携しながら、新たな価値を生み出し続けていけるように。

     そして、姫路駅を中心とした都心部から、豊穣の地を彩る豊かな山並み、海岸線をたたえる周辺地域に至るまでの市域の全体が多核連携し、緊密なネットワークのもとで、力強く発展していけるように。

     人口が減少していく社会であるからこそ、人や地域をたいせつにし、多様な人の「生」を社会に包摂しながら、こうした「都市全体の生産性」を向上させる仕組みを構築してまいります。

     その上で、今後の市政の運営に当たっては、都市ビジョンとして、「活力あふれ、人が輝く、生きがい先進都市」を掲げ、LIFEという英語にこめられた3つの意味、「命」、「一生」、「くらし」の3つのLIFEを守り、支えていく重点方針を立てて、事業を推進していくこととしました。

     以下、順次、それぞれの重点方針に掲げる施策について、御説明申し上げます。


    重点方針1:「命」をたいせつにする市政

     重点方針の1点目は、「命」をたいせつにする市政であります。市民の皆さんお一人おひとりのかけがえのない「命」をしっかりと守っていくために、健康・医療体制の充実や防災・安全安心施策の強化に取り組んでいくとともに、あらゆる市民の皆さんが、それぞれの「命」を光り輝かせ、活躍し、自己実現していくことができるよう、生きがいを支えるさまざまな支援を行ってまいります。

     健康・医療については、播磨姫路圏域で最大規模の高度専門・急性期医療を担う(仮称)県立はりま姫路総合医療センターの整備など、本市をめぐる医療環境の変化を踏まえ、私の強いリーダシップのもと、都心部や南西部地域にとどまらない、市域全体の医療体制の強化を推進してまいります。具体的には、マイナンバーカードの活用なども視野に入れながら、医療情報の共有化をはじめ、効果的で効率的な医療・福祉サービスの提供を可能とする仕組みの構築や、市民目線に立った手続きの迅速化を目指して、医師会等と協議を重ねながら、検討を進めてまいります。また、市内の医師確保に向けた取り組みを強力に推進し、地域医療の充実を図ってまいります。さらに、不妊に悩んでおられる方の経済的負担の軽減を図るため、特定不妊治療を受けられるご夫婦などへの支援拡充に向けて、検討を進めてまいります。 

     消防・防災については、私のこれまでの災害や救命現場での経験を活かしながら、傷病者を1秒でも早く医療機関まで搬送できるよう、通報から搬送までの時間短縮に取り組むとともに、市民の皆さんお一人おひとりの防災意識の向上や、消防団、自主防災組織を中核とした地域防災力の強化など、事前防災・減災対策に取り組んでまいります。

     少子高齢社会において、都市全体の生産性を向上していくためには、市民の皆さんの多様な個性が発揮され、活躍に繋がる社会環境の整備が必要不可欠であります。このため、人権尊重を全ての市政の前提としつつ、あらゆる市民が働きやすい環境の整備・改善に努めるほか、地域においてボランティア活動をされている方、趣味やスポーツを楽しまれている方など、生涯現役を実践されている皆さんの活動をしっかりと支援することなどを通じて、全ての市民が生涯を通して輝きながら活躍できる社会を目指します。


    重点方針2:「一生」に寄り添う市政

     重点方針の2点目は、市民の「一生」に寄り添う市政であります。未来を担う子どもたちの健やかな成長を支援するため、子ども・子育て支援や教育環境の充実に取り組むほか、就学・就労支援から高齢者・障害者福祉に至るまで、市民の皆さんに、その一生を通して、傍に寄り添い、充実した支援が行き届くよう、体制を整えてまいります。 

     子ども・子育て支援については、待機児童の解消や本年10月から始まる幼児教育・保育の無償化等に対応するため、教育・保育の提供体制の確保に取り組むとともに、保育士の皆さんに姫路で長く働き続けてもらえるよう、必要な対策の検討を進めてまいります。また、病児・病後児保育について、働く子育て世代の声にしっかりと耳を傾けながら、必要な支援を行ってまいります。

     学校給食については、安全と安心を第一に、市立中学校全校での全員給食の実施に向けて着実に取り組むとともに、地元産の食材を活用した地産地消による食育を推進してまいります。また、市立小中学校、義務教育学校の給食費について、第3子以降の子どもについては無償とし、第2子については減額する仕組みを検討してまいります。教育環境の改善については、全ての市立小中学校、義務教育学校、幼稚園の普通教室等へのエアコン整備を今年度中に実施していくとともに、市立小中学校、義務教育学校の校舎のトイレの洋式化を重点的に進めてまいります。市立小中学校の適正規模・適正配置については、審議会での議論を踏まえつつ、児童生徒にとってより良い教育環境をつくるため、「教育的な視点」を第一に、「地域とともにある学校」の視点も併せ持って、保護者や地域住民等の御意見を伺いながら、地域の特性を十分に活かし、少子化に対応した活力ある学校づくりに取り組んでまいります。また、本市の未来を支える若者の地元定着を促す施策として、奨学金を活用した新たな制度創設に向けた検討も行ってまいります。

     高齢者・障害者福祉については、関係機関と連携した買い物や通院への支援について検討するほか、高齢者が住み慣れた地域で安心してくらし続けることができる社会の実現を目指して、地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みを進めてまいります。また、障害福祉サービス等の充実に努めるとともに、障害者差別解消法に基づく啓発活動にも取り組んでまいります。


    重点方針3:「くらし」を豊かにする市政

     重点方針の3点目は、「くらし」を豊かにする市政であります。都心部と周辺地域が緊密にネットワーク化された多核連携型の都市構造のもと、魅力ある地域資源を活かした市域全体の活性化に取り組みます。プレミア感のある滞在型観光の振興やものづくりにとどまらない多分野での産業振興、夢や感動を生み出すスポーツ・文化振興に努めるほか、くらしを支える都市基盤の整備と、持続可能な市政運営を可能とするための行財政改革等を進めてまいります。 

     近年、姫路駅周辺の中心市街地については、姫路・播磨地域の玄関口として目覚ましい変貌を遂げました。今後は、大手前通りの再整備にあわせて、にぎわいや景観などの魅力向上に継続して取り組んでいくとともに、中心市街地のにぎわいや臨海部の企業群等が生み出す経済活力を、周辺地域にも波及させていく仕組みの構築に向けて、強力に取り組んでまいります。具体的には、地域活性化や地域住民の生活機能向上等の観点から、地域の拠点施設としての道の駅等の新設や既存施設の機能強化等について、民間の力を活用することも含め、検討してまいります。また、地域夢プラン事業等により掘り起こされた貴重なオンリーワンの地域資源については、「姫路城プラスワン作戦」の中で、本市の新たな観光資源として活用するなど、付加価値を高める多角的な利活用を進めてまいります。さらに、過疎化や少子高齢化が急速に進む人口減少地域への対策としては、地域の担い手となる子育て世帯などの移住・居住が促進される仕組みの構築に向けた検討を進めてまいります。

     観光振興については、本市にとって最大の文化・観光資源である世界文化遺産姫路城の持つ魅力を最大限に活用し、近年急激に増加している外国からの観光客のさらなる誘致に向け、積極的に取り組んでまいります。具体的には、外国人観光客に好まれる、お殿様、お姫様、侍、忍者などを活用した体験プログラムや、普段は入場することができない夜の姫路城を活用したナイトツアーなど、姫路での滞在を一生の思い出としていただけるような特別感のある「滞在型観光」を検討してまいります。また、姫路と縁の深い「千姫」の顕彰などを通じて、本市観光の魅力を国内外に広く発信してまいります。

     産業振興については、雇用の安定にも配慮しつつ、先端技術を活用し、本市の強みであるものづくり産業の生産性をより高めていくとともに、成長産業としての6次産業化企業や健康・医療系企業等の誘致・育成を推進してまいります。また、特色ある地場産業の振興を通じた市民の郷土愛や誇りの醸成にも取り組んでまいります。農林水産業の活性化については、播磨の食文化の拠点となる新市場移転と周辺環境の整備に着実に取り組むとともに、市内産の農水産物の高付加価値化を推進し、その魅力を国内外に向けて発信してまいります。また、森林環境譲与税を活用した未利用森林資源の活用等を進めるほか、農林水産業の担い手育成にも取り組んでまいります。

     都市基盤の整備については、地域の悲願である播磨臨海地域道路網の早期整備に向けた取り組みを継続していくとともに、本市としてキャスティ21の最後の整備施設となる文化コンベンションセンターの着実な整備の推進を図ります。また、開港60周年を迎えた姫路港の整備に向け、兵庫県と連携しながら、検討を進めてまいります。さらに、山陽電鉄の飾磨駅周辺において、利便性と安全性に配慮した環境改善に向けた検討を進めるなど、多核連携型の都市構造を支える道路交通網と公共交通網の整備を、渋滞解消や市民の利便性確保の観点から強力に推進してまいります。

     スポーツ・文化振興については、市民の皆さんがトップアスリートによる試合や大規模なスポーツ大会を間近で観戦し、スポーツの持つ魅力を直に感じることができるよう、トップチームへの支援や新駅設置に合わせた手柄山周辺の施設整備をしっかりと進めてまいります。また、音楽・演劇等の文化振興のほか、本市の誇りである特色豊かな「祭り文化」を国内外に積極的に発信してまいります。

     以上のような、新たな市政の推進に当たっては、播磨圏域連携中枢都市圏をはじめとする近隣市町との広域連携や市民の皆さん、民間企業、大学等との協働を常に意識し、そのうえで、時代の要請に応えた、未来を見通せる新たな総合計画の策定にも取り組んでまいります。また、必要な財源等については、社会保障関係経費をはじめとする義務的経費の増加やインフラ・公共施設の老朽化対策などにも対応しながら、未来の市民に負担を先送りすることのないよう、不断の行財政改革を進める中で、適切に判断してまいります。


    おわりに

     私は、人の命と向き合いたい。その強い思いで医師を志しました。そして、医師となり、離島での診療や東日本大震災での被災者支援に携わり、命の現場に寄り添う中で、改めて命の尊さ、人々のLIFEを守り、支えていくことのたいせつさを痛感いたしました。

     市民の皆さんお一人おひとりの命を輝かせたい。人をたいせつにし、しっかりと応援し、もっと働きやすい、もっとくらしやすい、もっと子育てしやすい、ふるさと姫路をつくっていかなければならない。歴代市長が築いてこられた市政の発展をしっかりと継承し、さまざまな方面で花を咲かせていかなければならない。私にしかできないという強い使命感のもと、力強く市政を推進していくことを、固く決意いたしました。 

     現在、全国の自治体が、人口減少・少子高齢社会の中で、東京一極集中、地域の過疎化など、深刻な課題に直面しており、これは本市においても例外ではありません。しかしながら、姫路はこの困難な状況に打ち勝ちます。申し上げてきたように、多様性を前提としながら、都市全体の生産性を高め、地域経済とくらしを安定させます。そして、地域の共生力を高めて、市域全体のさらなる発展を推進してまいります。

     「至誠惻怛(しせいそくだつ)」。これは、幕末期の儒家・陽明学者である山田(やまだ)方(ほう)谷(こく)の言葉です。まごころといたみ寄り添う心があれば、全てにやさしくなれる。私が信じ、これからも貫いていきたい言葉です。

     私は未来に繋がるまちづくりを推進するためには、壮大な夢を追い続ける熱い思いと、その実現に向けて取り組んでいく意気込みがたいせつだと思っています。そして、それが私を突き動かす大きな原動力になっています。

     これから私は、強い信念のもと、市政の課題の実情を肌で感じるため、可能な限り現場を回らせていただきます。また、タウンミーティング等を通じて、市民の皆さんと直接、議論を重ねさせていただきます。そして、それらを基に、組織や地域の枠にとらわれない横断的な連携のもと、「オール姫路」の体制で、市民の皆さんが、姫路を世界に誇れる、誇りたくなるようなまちにしてまいります。

     どうか、市議会議員各位におかれましては、私の意のあるところをお汲み取りいただき、新たな時代の市政発展のために、格段の御支援と御協力を賜りますことを切にお願いいたしまして、市政運営当たりましての、私の所信表明とさせていただきます。何とぞ、よろしくお願い申し上げます。


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