国宝姫路城 令和6年度消防防災科学技術賞 受賞について
- 更新日:
- ID:29506

資料提供日
令和6年12月11日(水曜日)

問い合わせ先
担当課 姫路市姫路城管理事務所
担当者 塚原
電話番号 079-285-1146
消防庁が主催する「令和6年度消防防災科学技術賞」に応募し、姫路城管理事務所の大天守の防火対策の取組が評価され奨励賞を受賞しました。

「消防防災科学技術賞」とは
消防防災科学技術の高度化と消防防災活動の活性化に資することを目的に、消防防災機器の開発、消防防災科学に関する論文及び原因調査に関する事例報告の分野において、優れた業績をあげた団体等を消防庁長官が表彰する制度で「優秀賞」と「奨励賞」があります。

表彰内容
奨励賞
- 作品名「国宝姫路城大天守における防火対策について」

作品概要
姫路城のような大規模な木造建築物を保全する上で最も留意する点は火災による焼失で、一般建築物より増して火災の早期発見・初期消火が重要である。
姫路城では、火災感知器、スプリンクラー設備等を整備し、火災感知器の作動と連動して119番通報と火災現場の監視カメラの映像を自動で消防指令センターへ伝送するシステムを構築。また、城内では喫煙や火気の取扱いを禁止し、炎感知器での放火警戒や監視カメラでの不審者監視、加えて、城内の足元灯は充電用乾電池式を採用、公開終了後は電源を遮断して電気的な出火や失火を防止。
出火階から上階の観光客を安全に避難させるためには、鎮火まで避難させないという他にはない独自の避難誘導要領を定め、消防訓練を月4回実施して勤務員が迷いなく活動できる体制を構築している。

表彰式
- 日時 令和6年11月22日(金曜日) 午前10時から午前11時
- 場所 三鷹市公会堂(東京都三鷹市野崎1-1-1)
表彰状を消防庁池田達雄長官から直接拝受しました。

講評(選考委員会4人による選考の講評概要)
- 委員長 山田實 元横浜国立大学リスク共生社会創造センター客員教授
城管理事務所が防火対策のありかたを正しく把握している点、現場の担当者が丁寧に勉強され、具体的な対策を構築している点、文化財の防災という観点から論文が作成された点、本論文をアピールすることで文化財全体の啓蒙に役立つという点。
以上の点が評価され消防庁から奨励を受けました。

表彰情報
お問い合わせ
姫路市 観光経済局 姫路城総合管理室 姫路城管理事務所
住所: 〒670-0012 姫路市本町68番地 姫路城三の丸広場北側別ウィンドウで開く
電話番号: 079-285-1146
ファクス番号: 079-222-6050