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    令和4年7月5日市長記者会見

    • 公開日:2022年7月5日
    • 更新日:2022年7月5日
    • ID:21406

    会見事項

    1. オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト「霧の彫刻」について

    報告事項

    なし

    市長会見内容

    市政記者クラブの皆さま方には、お忙しいところご出席をいただきまして、ありがとうございます。
    さて、皆さまもご存知のことと思いますが、令和2年度末に策定しました「姫路市ウォーカブル推進計画」が、第1回まちづくりアワードの構想・計画部門において、高く評価され、国土交通大臣賞を受賞しました。本市では、中心市街地において駅前のトランジットモール化や歩道の利活用等を先行的に進め、車中心から人中心のまちづくりを行っておりますが、本計画は、「居心地が良く歩きたくなるまちなか」づくりをさらに加速させるものでございます。計画については、この度高く評価されましたので、これからは具体的に実現していく段階に入っております。
    先日、道路などの公共空間の利活用の仕組みを検証するための社会実験として、姫路城のすぐ南の白鷺町で、地元自治会主催のマルシェ「ぶらり城下町散歩」が開催されましたが、多くの方にお越しいただき、人やお店とのステキな出会いを楽しんでいただくことができました。
    こうした「居心地が良く歩きたくなるまちなか」づくりを進めることは、本市が宣言しているゼロカーボンシティの推進にも寄与しますし、また、健康の観点からも、1日1万歩歩けばフレイル予防にもつながります。これからも市民の皆さまが、歩きたくなり、さらには健康になるまちづくりを推進してまいりますので、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
    それでは、本日の会見事項について、発表をさせていただきます。

    オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト「霧の彫刻」について

    皆さまご存じのとおり、本市の主要施策として昨年度からスタートいたしました、「オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト」は、世界的に著名なアーティスト5人をお呼びして、姫路の魅力を掘り起こし、世界に発信する4カ年事業でございます。2年目の今年は、春から圓教寺で展示をスタートしていただいている杉本博司先生と、本日ご紹介する中谷芙二子(なかやふじこ)先生、このお2人のメインアーティストをお迎えする年となっております。
    「霧のアーティスト」「霧の彫刻家」という肩書をもたれる中谷先生には、今年から3年間続けて美術館で「庭園アートプロジェクト」を展開していただきます。この「霧の彫刻」とは、その名称も技術も芸術表現としてのコンセプトも、中谷先生が全くオリジナルで考案されたものであり、作品に使用される霧には、「人が中に入って一体感を得てもらう」ことへのこだわりゆえ、純粋に水のみを用いておられます。その発生の方法や舞台は入念なプランニングに基づきデザインされる一方で、一度発生した霧はその時、その土地の気象に機敏に反応してかたちを変えます。いわば、大気による彫刻、変化する環境そのものです。また、自然に挑みながら自然に委ねていくという意味で、人と自然の協働ともいえます。中谷先生は、これまで世界各地で80以上の「霧の彫刻」を制作・発表され、その芸術性の高さとオリジナリティは国内外で高く評価されています。
    中谷先生には、昨年11月に開催いたしました「オールひめじ・アーツ&ライフ・フォーラム2021」にお越しいただき、姫路での「霧の彫刻」に対する思いをご発表いただくとともに、現地となる美術館や姫路城をご覧いただきました。それ以来、じっくりと構想を練り上げ、いよいよ7月に「霧の彫刻」が初お目見えいたします。姫路城の借景を前提に、タイトルは「霧の彫刻 #47769 白鷺が飛ぶ」です。3カ年の初年度を飾る今年度のテーマは「からだ・身体性」でございます。
    「霧の彫刻」は、外から眺めるだけではなく、その中に入ることもできます。そこに広がるのは、中谷先生のお言葉を借りると「真っ白な闇の世界」。そこでは、五感が研ぎ澄まされることで身体感覚を通じてより深く自然を体感することができるそうです。また、中谷先生はこのようにも、おっしゃっています。「美とは、人それぞれが自分の方法で発見する自然との関係の中に生まれてくるもの」であると。
    姫路市にとりましては、世界文化遺産・国宝「姫路城」、国登録有形文化財「姫路市立美術館」、そして13点の彫刻作品が展示された庭園を一望に収める唯一無二の景観そのものを、アート作品として発信する取組みが、「庭園アートプロジェクト」でございます。世界を飛び回るご多忙な中谷先生が、ここ姫路で3年間という長期にわたるプロジェクトをお引き受けいただいたのは、それだけ強い思いを抱いておられるからこそに違いありません。先生にとっての名作がここで誕生し、ほかでは決してみられない姫路だけの絶景を目で楽しみ、ここでの一期一会の体験を子供も大人も、そして観光客も、無邪気に健康的に楽しんでもらえる風景が生まれることを期待しております。

    最後に、皆さまには既にお知らせしておりますが、現在、美術館が所蔵する國富奎三コレクションのアンリ・マティス作「ニース郊外の風景」を、東京の国立西洋美術館の展覧会に出品しております。これは近年の調査研究によって、これまで行方不明とされてきた松方コレクションの「森の中に横たわる二人の女」と、美術館が所蔵する作品の図像が一致するということが判明し、この重要性を広く周知するために出品に至ったものでございます。
    6月3日に開催された関係者内覧会に姫路市から寄贈者の國富氏と美術館の名誉館長等が出席してまいりました。100点を超える名画が出品された大規模な展覧会において、姫路のマティス作品は、会場に入ってすぐの特別なコーナーに展示されております。松方幸次郎が夢見た「共楽美術館」の構想を松方の収集に協力した画家のブラングインがスケッチに描いたものがケースに展示され、そこからみると、真正面に、マティスの「ニース郊外の風景」が鑑賞できるよう趣向が凝らされております。見事な展示をしていただいておりまして、貸出をさせていただいた本市にとりましても、誠に誇りに感じております。遠方ではございますが、是非とも市民の皆さまにも広くこのことを知っていただきたいところでございます。
    これを機会に、国立西洋美術館館長の田中正之先生を8月7日にお招きして講演会を開催するなど、さらに国立西洋美術館と姫路市立美術館の友好関係を深めて参りたいと考えております。
    私からは、以上でございます。

    質疑応答(要旨)

    記者:
    本日、新型コロナウイルス感染症患者が市内で149例確認されるなど、陽性者が増加傾向にあると思いますが、その背景等についてはどのように考えておられますか。

    市長:
    先週から、比較的若い人を中心に陽性者が増えてきております。また一方で、全国的に猛暑日が続き熱中症も発生しております。特に学童においては、体育などにおける熱中症のリスクを避けるため、マスクを外しておりますので、その分感染のリスクは高くなっていると推測されます。また、オミクロン変異株のBA.5が神戸でも発見されましたが、姫路は今のところまだBA.2が主体です。しかしながら、感染力が強くなってきている可能性も否定できません。また、若年者での3回目のワクチン接種がなかなか進まないのも一つの要因かと考えています。
    一方で、6月の熱中症に伴う救急搬送が、昨年の同時期に比べると約4倍に増えているというような報告もございます。熱中症による命のリスクを考えた場合に、マスクを外さざるを得ないところもありますので、なかなか難しいところあり、動向を注視してまいります。

    記者:
    政府において節電協力要請がなされておりますが、これまで実施されてこられた市庁舎の空調の25度設定についてはどうされるのでしょうか。

    市長:
    25度設定については、作業効率を上げて残業を減らす、働き方改革のひとつとして行っておりますが、これまでの検証によりますと、多少のエネルギー消費は増えているものの、残業時間はある程度減っております。また、電力がひっ迫するのは日中よりも太陽光発電の発電量が下がり始める夕方以降と言われております。
    市役所の空調は、電力だけではなくガス空調も使っておりますが、それでもやはりエネルギー効率等を考えていかなくてはなりません。現時点では、元の趣旨通り25度設定で実施する予定ですけれども、今後、電力のひっ迫注意報や警報が発令されれば、設定温度を上げるなど、電力のひっ迫状況に応じた対応を検討してまいります。
     (参考:市庁舎の25度設定期間:7月16日から8月31日)

    記者:
    市議会の質問にあった古墳祭り・皮革フェアの件ですが、質問された議員は最後に市長に調査を求められておられましたが、それに対して市長はどうされていますか。

    市長:
    現在、市民局長に対応を指示しております。私も何回か挨拶等に行ったことありますが、活動趣旨そのものは、おかしなものでもないと自分自身は認識しております。

    記者:
    市ではウクライナ避難民の受け入れを表明されておりますが、何か進展等はありますでしょうか。

    副市長:
    具体的な相談は既に入ってきており、県と協議しながら、どのような体制をとっていくのか検討を進めているところです。

    記者:
    実際に受け入れる際には、公表されるのでしょうか。

    市長:
    非常にデリケートな問題ですので、相手方の了解が得られれば公表させていただきます。

    記者:
    参議院選挙について、どのようにみられていますか。

    市長:
    新聞報道等により、各候補者の思いや立候補の経緯、公約などを拝見し、なるほどと勉強することも多くあります。市民の皆さんがどのような政策に付託しようとされているのか、その結果についても大変興味深く注視しております。

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