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    令和5年2月17日市長記者会見

    • 公開日:2023年2月17日
    • 更新日:2023年2月17日
    • ID:23522

    会見事項

    1. 令和5年度予算概要について

    市長会見内容

    記者の皆さまには、新年度予算の発表に当たり、ご参集いただき誠にありがとうございます。
    長引くコロナ禍の影響に加え、昨年2月のロシアのウクライナ侵攻に端を発する原油価格や物価の高騰により、市民生活や事業活動は先行きが不透明な状況が続いております。
    本市財政につきましては、市税等一般財源が増加したものの、大規模投資事業や老朽化が進む公共施設等の長寿命化対策に加え、経常的経費においても、社会保障関係経費が累増するとともに原油価格・物価高騰の影響により、各種施設の運営費などに多額の財源が必要となってくる中、多様化、複雑化する行政課題にも的確に対応していく必要があり、厳しい状況が続くものと認識しています。
    今後、中長期的にみて市税等一般財源の伸びが期待できない中では、真に必要な事業に予算を重点配分していくなど、財政規律を遵守しながら持続可能な財政基盤を堅持しつつ、本格的なポストコロナ時代の到来を見据えて、人づくりやDX、GXなど新たな分野への大胆な投資を行い、姫路の未来を切り拓いていかなければなりません。
    そこで、令和5年度予算編成に当たっては、市民の皆さまの3つのLIFE、「命」「くらし」「一生」を守り、支えるとともに、輝かしい姫路の未来を切り拓く「活力」を創造するため、「『活力』ある姫路を創造する市政」、「『命』をたいせつにする市政」、「『くらし』を豊かにする市政」、「『一生』に寄り添う市政」の4つのメインテーマの下、11の重点政策を設定いたしました。
    具体的には、「令和5年度 主要事業の概要 リーディングプロジェクト」と書かれたカラー資料をご覧ください。
    リーディングプロジェクトは、11の重点政策を実現するために、特に推進すべき、先導的な施策であります。

    「活力」ある姫路を創造する市政

    まず、「活力」ある姫路を創造する市政として、

    • 未来を拓く「ひとづくり改革」については、未来を担う子どもや若年層を応援するための、ライフステージに応じた切れ目のない支援や、子育て世代への経済的支援のさらなる充実、夜間中学をはじめとする、あらゆる人が学び成長できる環境の提供など、
    • 生活の質を高める「デジタル改革」については、姫路版スマートシティの推進のほか、市民アプリ「ひめパス」やマイナンバーカードの多目的利用等、デジタル技術の活用による市民生活の利便性向上など、
    • 成長を促す「グリーン改革」については、「姫路城ゼロカーボンキャッスル構想」の推進や、市民・事業者に対するEVやZEB・ZEH化の導入支援など、脱炭素化に向けた事業の推進を、
    • にぎわいを創出する「まちづくり改革」については、姫路城の世界遺産登録30周年を記念したさまざまな催しの展開や、中心市街地において、公共空間の利活用を促進するほか、大手前通りでのイルミネーションを実施するなど、夜間も含めたにぎわいの創出を進めてまいります。

    「命」をたいせつにする市政

    次に、「命」をたいせつにする市政として、

    • 命を守る安全安心体制の充実については、新型コロナウイルス感染症及び新たな感染症への対策や、災害に強いまちづくりを進めるための地域強靭化の推進など、
    • 命輝く健康福祉社会の実現については、長期的かつ安定した医療提供体制の確保のほか、地域福祉の充実、子どもとその家庭の安全・安心なくらしを支えるサポート体制の整備などを進めてまいります。

    「くらし」を豊かにする市政

    次に、「くらし」を豊かにする市政として、

    • くらしを豊かにする観光・産業の振興については、観光産業の活性化や、農林水産業のスマート化推進、新産業の創出促進等による商工業の振興など、
    • くらしを充実させるスポーツ・文化の振興については、手柄山中央公園の再整備や、音楽をはじめとする文化芸術の振興など、
    • 都市の価値を高める基盤整備の推進については、交通・物流機能の強化のほか、港湾エリアにおける脱炭素化の推進、鉄道駅やシェアサイクル等の整備による、コンパクト・プラス・ネットワークのまちづくりの推進などを進めてまいります。

    「一生」に寄り添う市政

    次に、「一生」に寄り添う市政として、

    • 躍動する地域づくりの推進については、公民館のデジタル化による新たな交流の創出や、移住・定住支援策の充実等による、地域全体の活性化など、
    • 安心して一生くらせる社会の実現については、環境に配慮した持続可能な社会の実現に向けた取り組みなどを進めてまいります。

    これらの政策展開により、本格的なポストコロナ社会に向けて未来を切り拓き、活力ある姫路を創造するため、力強く市政を推進してまいります。

    令和5年度 姫路市予算のポイント

    次に、「令和5年度 姫路市予算のポイント」をご覧ください。
    まず、「3 予算規模」でございますが、 全会計合計で3,909億円、前年度と比較して34億円の増となっております。 その内訳でございますが、「一般会計」は、2,238億円で、前年度と比較して、60億円、2.8%の増、「特別会計(7会計)」は、1,099億円で、前年度と比較して、10億円、0.9%の減、「企業会計(3会計)」は、572億円で、前年度と比較して、16億円、2.7%の減となっております。
    次に、「4 一般会計の概要」のうち、歳入につきましては、市税収入は、996億円で、前年度と比較して、26億円、2.7%の増となっております。地方消費税交付金は、133億円で、前年度と比較して、7億円、5.6%の増となっております。また、地方交付税は、108億円で、前年度と比較して、3億円、2.9%の増となっておりますが、臨時財政対策債と合わせると、138億円で、24億円、14.8%の減となっております。
    裏面・歳出のうち、義務的経費は、1,187億円で、前年度と比較して、2億円、0.2%の減となっております。また投資的経費は、291億円で、前年度と比較して、48億円、19.5%の増となっております。
    次に、「6 基金、市債残高」についてでございますが、令和5年度末の基金残高は、632億円、前年度から47億円の減を見込んでおります。また、地方債残高は、3,160億円、前年度から63億円の減を見込んでおります。
    最後に、「8 国補正予算への対応」についてでございますが、学校、道路などの投資事業につきまして、国の経済対策に対応し、切れ目ない対策となるよう、令和4年度2月補正予算等と一体的に編成いたしております。

    以上、新年度予算の骨子のご説明を申し上げました。

    質疑応答(要旨)

    記者:
    予算編成にあたって、姫路をどのような街にしていこうと思われたのでしょうか。

    市長:
    コロナ禍の3年間はLIFEの中で言えば、命を守ったり、くらしを支えていったりと、比較的守りに近いものでした。これからは新型コロナウイルスが5月8日から感染症法上「5類」の位置付けに変更されることや、3月13日からマスク着用を個人の判断に委ねられることも踏まえて、段階的ではありますが、ポストコロナの反転攻勢をやっていきます。
    もちろん税収の伸びが苦しいので、特に即効性のあることで言えば、インバウンドの促進。円安も相まった今の状況で、姫路城世界遺産登録30周年を一つの契機に、新たなにぎわいを創出するための記念行事を連続的に実施します。さらに観光収入が落ち込みやすい冬季に関しては、世界遺産の登録記念日が12月11日ということもあり、姫路城のナイトイベントを例年よりも長期間実施します。さらに大手前通りでは冬場に約100日間のイルミネーションを実施するとともに、夜間のほこみちの充実を図ります。LEDライトで彩られた夜のにぎわいを創り出す観光の起爆となる年だと思っています。
    出生率の低下の大きな原因は、出会いがないこと。また、このコロナ禍の3年間において、結婚式もできなかった人も多かった。何よりも出会いがないので結婚もない。そこで男女が出会うイベントをしっかりと主要事業に位置付けています。
    それ以外は、重点項目にもありますが、デジタルやグリーン。これらは国の政策でもありますが、来年度から、駅の乗降客が少なくてバリアフリーの対象になっていなかった駅も新たにバリアフリー事業や駅前整備事業を実施します。ねらいとしては、バリアフリー化を進め、駅を使っていただくというのは車社会からの脱却ということで脱炭素にもつながる。免許を返納していただいても利便性が高く住んでいただける、コンパクト・プラス・ネットワークのまちづくりにもつながる。今回の予算の特徴はそういったところです。

    記者:
    4月にオープンする「みらいえ」に期待するところを教えてください。

    市長:
    こどもの未来健康支援センター「みらいえ」は、乳幼児健診を受けやすくなったり、出生前や子育て中の悩み、また、思春期を迎えた子どもたちの性の悩みを相談できたりする場所です。コロナで地域とのつながりもなくなって、相談できない若いお母さんやお父さんの応援事業がなかなかできませんでしたが、ハード整備が終わったので、来年度はこども未来局と健康福祉局がしっかりと連携してやっていきます。
    さらにもう一つ、4月には夜間中学の「あかつき中学校」が開校し、播磨在住の方々が20人以上入学される見込みです。コロナで学校生活が希薄になってしまって、十分勉強できなかった子も、あかつき中学でもう一度やり直せる。人生において、一時期苦しいときがあっても、やり直せる。
    コロナ禍では、いろいろと苦しいことが多くございましたが、ポストコロナではその閉塞感を払しょくするためにも、「みらいえ」、「あかつき中学校」を市民の皆さまにしっかり知っていただいてご活用いただきたいですね。

    記者:
    財政規律、持続可能な財政という観点では、来年度予算はどのように見られますか。

    市長:
    姫路の財政力は危機的な状況ではなく、市税収入はなんとか確保できていますが、義務的経費の支出が増えております。また、大型公共事業の市債償還もありますので先行きは不透明ですが、歳入歳出のバランスを取りながらやっていかなければなりません。
    先ほど観光、インバウンドの話をしましたが、円安を追い風に、工業製品のものづくりだけでなく、この度開場する中央卸売市場においては、農水産物の輸出なども支援していきます。農林水産業は脱炭素に資するものだと思っておりますし、財政負担がかかっている市場整備も経済を動かす起爆剤となりうると考えております。
    行政の長としては、常に収入と支出のバランスをしっかりと見据えて、単年度だけでなく、5年先くらいまで見据えてやらないといけないと思っております。コロナ禍の3年間は、市民も事業者にも不安があったと感じているので、そこまで拡大予算は組めなかった、という思いもあります。

    記者:
    設定された11の重点施策は、いずれも重要と思われていると思いますが、特に思い入れのある重点施策は何でしょうか。また、ご自身の思いを特に反映できた施策は何でしょうか。

    市長:
    いずれも大事だと思いますが、特にと言われれば、世界遺産登録30周年を契機に姫路の国際的な認知度の向上やシビックプライドの醸成に繋げたい。また景気回復の観点から、大手前イルミネーションをはじめとした、これまでできなかったイベント等を、さまざまな相乗効果が生まれるようなやり方で進めていきたい。現在、脱炭素のシンボルとなる姫路城のライトアップのLED化を進めておりますが、これは観光の起爆剤にもなりますし、男女の出会いの場にもなります。このように私は、単に一つの局だけではなく、ほかの局と連携して大きな相乗効果を生むものに力を入れて予算を組み立てています。それがまさにLIFEだと思っております。

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