ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

ホーム

ホーム

令和6年5月13日市長記者会見

  • 更新日:
  • ID:27610

会見事項

  1. 姫路市のブランドメッセージ&ロゴ作成プロジェクトの実施について
  2. 総務省消防庁によるマイナンバーカードを活用した救急業務の迅速化・円滑化に関する実証事業の姫路市での実施について

報告事項

なし

市長会見内容

市政記者クラブの皆さま方には、お忙しいところご出席をいただきまして、ありがとうございます。
さて、今年のゴールデンウィークは、雨の日もございましたが、姫路城には多くの観光客の皆さまにお越しいただきました。他にも、ひめじ緑いちや、書写山新緑まつり、手柄山交流ステーションや動物園での特別イベントなど、さまざまな催しが開催され、多くの市民や観光客の皆さんで賑わいました。記者の皆さま方、取材いただきありがとうございました。
また、先月の会見でお話ししましたが、今週の金曜日から姫路城薪能を皮切りに、歴史体感時代パレードや、良さ恋まつりなど、さまざまなイベントを3日間にわたって繰り広げる姫路お城祭りを開催いたしますので、皆さま、ぜひ取材をよろしくお願いします。
それでは、本日の会見事項について、発表をさせていただきます。

姫路市のブランドメッセージ&ロゴ作成プロジェクトの実施について

まずは、姫路市のブランドメッセージ・ロゴ作成プロジェクトの実施についてでございます。
先月10年ぶりに「消滅可能性自治体」の試算が公表され、我々地方自治体にとって、人口減少対策が喫緊の課題であると改めて示されました。
本市においても、東京圏・大阪府への若い世代の流出が続いており、考えられる要因の一つとして、若い世代に本市の魅力が十分に伝わっていないことが挙げられます。
この要因への対処として、行政による情報発信のみならず、市民の皆さまが、姫路市でのくらしに魅力を感じ、「住み続けたい」という思いを持ち、自ら地域の魅力発信を行うことが、効果の高いプロモーションとなると考えております。
そこでこの度、通称「住み続けたいひめじプロジェクト」を立ち上げ、市民の皆さまとともに、本市の魅力を表現した「ブランドメッセージとロゴ」を作成することといたしました。
作成にあたりましては、今後約1年間かけて、トークセッションや市民参加型のワークショップ等で議論を重ね、最終的には市民投票でブランドメッセージとロゴを決定いたします。
キックオフとなる7月のトークセッションにおきましては、本年4月に就任した久保田智子教育長をはじめ、女性活躍推進の活動も行う女性起業家や、人の心を掴む専門家であるメディア関係者をパネリストとし、本市の魅力の発掘や、“伝えるを伝わるに変える”発想、また、子どもを産み、育てたくなるまちがもたらす豊かさなどについてディスカッションを行います。
また、8月から始まるワークショップでは、まちづくりに対する思いを抱く、一人ひとりの方々が対話できる場を提供し、市民の皆さまとともに、まちの魅力を発掘し、どのように伝えていくかを考え、発信したくなるような言葉として紡いでいきます。
そして、来年1月のブランドメッセージとロゴの市民投票に向けて、この活動をSNSで拡散するなど、本プロジェクトに当事者として関わっていただける市民の皆さまとともに、ムーブメントを起こしていきたいと考えております。

総務省消防庁によるマイナンバーカードを活用した救急業務の迅速化・円滑化に関する実証事業の姫路市での実施について

続きまして、救急分野の新たな取り組みについてお知らせいたします。
総務省消防庁が実施する「マイナンバーカードを活用した救急業務の迅速化・円滑化に関する実証事業」に、令和4年度に引き続き本市が参加することを決定いたしました。
この実証事業では、救急隊が実際の救急現場でマイナンバーカードを活用し、専用端末を使用して「オンライン資格確認等システム」から傷病者の医療情報を正確かつ早期に把握する取り組みが行われます。
また、本市独自の取り組みとして「画像送信システムを活用した救急搬送円滑化に係る実証実験」を実施し、外傷系患者については、播磨姫路救急搬送システムHEARTS(ハーツ)を活用して画像を送信し、医療機関において事前に患者の状況を把握する取組も併せて行います。
この実施期間は5月23日から約2か月間を予定しており、対象は消防局管内の全救急事案です。
期待される効果としては、正確な医療情報から的確な病態把握が可能となり、救急隊が効率的かつ効果的に搬送先の医療機関を選定することができることや、搬送中から医療機関との情報共有が円滑に行われることで、搬送後の処置を早めることが期待されます。
市民の皆さまには、この実証実験の効果を高めるために、マイナンバーカードを健康保険証として利用登録し、普段から携帯していただくようお願い申し上げます。
まだマイナンバーカードをお持ちでない方は、この機会に取得し、健康保険証としての利用登録をお願いいたします。事業実施に、ご理解とご協力をお願いいたします。私からは、以上でございます。

質疑応答(要旨)

記者:
ブランドメッセージはどれくらいの長さになるのでしょうか。

市長:
ブランドメッセージなので一文程度の短いものかなと思います。
少し語弊があるかもしれませんが、市の総合計画の目指す都市像に「ともに生き ともに輝く にぎわい交流拠点都市 姫路」とありますが、職員が考える姫路市の未来像と、市民の皆さまが考えている姫路市のイメージとは少し乖離している部分もあるのかなと思っております。
特に若い人たちを中心に、「姫路に住んでみたいな」と思ってもらえるような、また、市民が誇りを持てるような「姫路はこういうところがいい」と端的に発信してもらえるようなものを、住んでいるみんなで考えて作っていきたいですね。

記者:
ブランドメッセージやロゴは、ワークショップに参加した方たちのアイデアをもとにされるのですね。

市長:
そうですね。多くの人が愛するブランドメッセージやロゴとなるよう、多くの人が議論するワークショップ等を合計6回開催し、そこで出た意見を集約しながら数点の素案を作成します。
市民の皆さんは、お城を絶対に誇りに思っていますが、そればかりでもないような気がします。教育、文化、芸術・・・とワークショップの中で何を取り上げていくのか、皆さんでどんどん議論してもらった方が面白いのかなと。公募や行政が決めてしまうのではなく、ワークショップに多くの人が参加し、いろいろな意見が出てくるのは楽しみですね。
現在、5年先、10年先の未来像からバックキャスティングすることを、政策の1つの柱にしているので、10年先20年先まで使えるようなもので、その大きな目標に向かって、みんなが力を合わせていけるようなものになればいいなと思っております。

記者:
市民投票の方法はどのようにされるのでしょうか。

市長:
インターネットでの投票を中心にと考えておりますが、詳細については今後検討します。

記者:
ブランドメッセージやロゴのターゲットは誰になるのでしょうか

市長:
市民の皆さんはもちろん、姫路出身者やゆかりのある人、姫路というまちに興味を持っていただける人、全ての方に向けたものにしたいと考えております。

記者:
市長が思う姫路の魅力は何でしょうか。

市長:
誇り高き世界文化遺産・姫路城を守ってきた、先人が愛した文化度の高いまちが姫路の魅力だと思います。

記者:
このプロジェクトの予算はいくらでしょうか。

市長:
事業費は約2,400万円です。

記者:
マイナンバーカードを活用した救急業務の実証実験に関してですが、マイナ保険証の普及率はいかがでしょうか。

市長:
マイナ保険証の登録率は57.47%、利用率は5.47%です。(注釈:いずれも全国の数値で、登録率は令和6年3月末時点、利用率は令和6年3月の値です)

記者:
今回の実証実験では、薬剤情報、診察情報、特定健診情報が共有されるのですね。

市長:
そうです。姫路では救急車が到着しても搬送する病院の決定に、ものすごく時間がかかっております。マイナンバーカードを活用して通院履歴や服薬情報などを閲覧することで、効果的・効率的に医療機関の選定ができ、数分でも短縮できる。また、搬送中においても適切な応急処置が行え、搬送先の病院においても治療の事前準備ができるのであれば、素晴らしい事業になりうるかなと思っております。
救急医をしていた私が、若いころを振り返ったときに、こんな制度があったらよかったなということが、いま現実のものになっているということを市民の皆さんにも知ってもらいたいなと思いますし、命を守るマイナンバーカード、マイナ保険証ということを、この実証実験で明らかにしていきたいですね。

記者:
副市長の交代等、市役所が新しい体制になって約1カ月になりますが、庁内の変化についてお教えください。

市長:
副市長の交代に加え、幹部職員は随分若返りました。物事を遂行する「ヒト・モノ・カネ」をつかさどる政策局、総務局、財政局の局長が変わったとことは大きな変化だと思います。この1カ月間で会議をしてみると、随分と活性化している気がします。ただそれは、前の体制が悪かったのではなく、これまではコロナのために守りの行政をずっと続けていたからです。
また、世界の人が姫路で学ぶといった国際交流教育のようなことも含めて、山田副市長もやる気を持ってくれていますし、私が押し出したい「子供を育てるなら姫路がいいとか、姫路は文化的で教育レベルが高い」というところは、久保田教育長や加藤総合教育監の力も非常に大きなものになると考えています。
昨年は、どうなるか分からないコロナ禍に編成した予算でしたが、平成中村座など何とか頑張ってロケットスタートを切ることができました。私はここからが本当のスタートだと思っております。コロナにより顕著になった少子化対策を、オール姫路で考える体制ができつつあって私はよかったのかなと思っております。