ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

ホーム

ホーム

令和6年11月5日市長記者会見

  • 更新日:
  • ID:29209

会見事項

  1. デジタル体験イベントの開催について
  2. 終活支援事業の開始について
  3. 農林漁業まつりの開催について

報告事項

なし

市長会見内容

市政記者クラブの皆さま方には、お忙しいところご出席をいただきまして、ありがとうございます。
さて、先月の会見で発表いたしました姫路市・ウクライナ避難民交流事業ですが、先日、約2週間の受入期間を終え、児童たちは無事帰国いたしました。ロシアによる侵攻で日々ストレスを抱える児童たちからは、「嬉しさや悲しさといった感情を少し取り戻すことができた」といった感想をもらい、幾分かではありましょうが、心を休めることができたことを嬉しく思います。姫路の子供達も、国際交流を通じて、平和の尊さを実感してくれたのではないでしょうか。今後も、文化、経済、教育等あらゆる面で、ヴァヴェル城を含む海外の世界遺産のお城と姫路城が姉妹城となる意義を市民に感じてもらえる交流を形にして参ります。
本件と一部関連いたしますが、先の定例会で報告しましたとおり、明日以降、私と山田副市長で分担し、欧州5か国を訪問いたします。訪問先のひとつであるポーランド・クラクフ市では、巨匠アンジェイ・ワイダ監督が設立した、ポーランドで唯一の日本文化を紹介する国立美術館「日本美術・技術博物館・通称『マンガ館』」と姫路市立美術館との連携協定を行います。姫路市立美術館が国際協定を結ぶのは初めてです。また、スロベニアでは、本市が加盟しております世界歴史都市連盟が開催する「世界歴史都市会議」に出席し、次回会議の姫路での開催を目指し誘致活動を行うこととしております。他にも、オーストリアでは、ハプスブルク朝の至宝であるシェーンブルン宮殿と姫路城が姉妹城となることにつき基本合意を行う予定です。
今後の人口減少社会において、市政として世界の潮流を見極めながらグローバル戦略を描き、相互の人材交流、文化・観光協力、経済関係の協力を一層進めていくことの重要性は論を俟ちません。今回の海外出張もその一環として戦略的に対話・交流を行なって参ります。その成果については、後日皆さまに改めてお知らせいたします。
それでは、本日の会見事項について、発表をさせていただきます。

デジタル体験イベントの開催について

まず、デジタル体験イベントの開催についてでございます。
これは9月から開始しておりますデジタル・ディバイド対策の一環で、高齢者にとって、なじみが薄く難しいと感じられている、スマートフォンの使い方やデジタル技術に対して、「気軽に」「楽しく」「身近」に感じていただける機会を増やすことを目的としており、フレイル予防にもつながるeスポーツなども体験していだくことができるイベントです。
具体的には、地図アプリを使った街歩きや、キャッシュレス決済を使った買い物、天気予報やニュースの調べ方など、高齢者の皆さんに身近な内容を知ることで生活が便利に、より豊かになるようなスマートフォンの活用方法を体験していただきます。
eスポーツでは、高齢者も気軽に楽しめる和太鼓リズムゲームや野球ゲームのほか、年齢や性別、運動の得意・不得意に関わらず、誰もが楽しめる「ゆるスポーツ」、例えば、声に反応して、土俵が振動し、紙相撲力士を動かす「トントンボイス相撲」などを体験していただけます。
イベントは、11月25日の午前10時から午後4時まで、場所は総合福祉会館で開催します。参加していただいた方には、フレイル予防アプリ内で貯まる「ひめさんポ」を付与いたします。また当日は、スマホの使い方に関する相談会や、フレイル予防アプリのダウンロード、12月から始まるマイナンバーカードの健康保険証利用の設定支援なども実施し、スマホに関するあらゆる不安や困りごとにも対応いたします。
市では、今後も、高齢者の皆さまが、いつまでも住み慣れた地域で、生きがいを持って暮らせるよう、デジタル・ディバイドの解消と健康長寿の推進に取り組んでまいります。イベントは、おひとりでも、お友達とご一緒でも参加でき、参加者同士の交流もできますので、多くの皆さまのお越しをお待ちしております。

終活支援事業の開始について

続きまして、終活支援事業についてでございます。
市では、「人生の結びへのマイプランニング」をキャッチフレーズに、終活に関する個別相談を10月から開始しております。これは、ご自身の緊急連絡先やかかりつけ医など、終活に関する情報を、市の職員と相談しながら登録しておくことで、万が一、ご自身で意思を伝えられなくなった際に、医療機関等からの問い合わせに対して、市が登録情報を提供できるようにするものです。
相談は予約制で、遺言や相続など、専門性の高い内容に関する相談先のご紹介のほか、今後の医療や介護の希望について想定しておくことの必要性などもあわせて説明しております。ご利用は年齢や所得に制限なく、市民であればどなたでも登録できます。
また、終活情報登録をされた方のうち、葬儀や納骨に不安がある方には、所得等の制限はございますが、相談先として協力葬祭事業者をご案内し、生前契約に向けて伴走支援するエンディングサポートも実施しております。
市では、誰もが安心して、いきいきとした生活を送り、満足できる形で最期を迎えられるよう終活をサポートしてまいりますので、積極的にご相談いただければと思います。

農林漁業まつりの開催について

最後に、農林漁業まつりの開催についてでございます。
秋も一段と深まり、収穫の季節、食べ物が一番おいしい時期を迎えております。農林漁業まつりは、地元で生産、収穫されました、新鮮で、安全な旬の農産物等を市民の皆さんに知っていただき、農林水産業への理解と地産地消の推進を図るために開催するもので、今年で31回目を迎えることができました。主催者を代表しまして、厚くお礼申し上げます。
開催は、今週末の11月9日と10日、場所は山田町にございます農業振興センターです。 会場では、市内で生産した野菜や、海産物、農産加工品を約60のブースにおいて販売するほか、食のコーナーやカニ釣り、イモ掘り体験、狩猟模擬体験など、お子様も楽しめるコーナーも用意しております。さらに、「手作り朝ごはんコンテスト」受賞作品の展示、担い手農業者による特産品等の展示・販売のほか、スマート農林業機械の展示ブースなども予定しております。
ぜひ、これらの機会にご家族やお知り合いでお越しいただき、姫路市の食について楽しみながら理解を深めていただきたいと思います。
私からは、以上でございます。

質疑応答(要旨)

記者:
冒頭にありましたオーストリアのシェーンブルン宮殿との姉妹城提携の経緯を教えてください。

市長:
今年の春にオーストリア政府関係者が姫路城へ来られたときに、対応した副市長との意見交換のなかで提携の提案を受けたことがきっかけです。

記者:
姉妹城としては4城目でしょうか。

市長:
そうですね。フランスのシャンティイ城、北ウェールズのコンウィ城、それから先月締結しましたポーランドのヴァヴェル城に続く4城目となります。この他にもドイツのノイシュバンシュタイン城とも観光友好交流協定を締結しております。

記者:
シェーンブルン宮殿は音楽の都で有名なウィーンにありますが、音楽の交流などもされるのでしょうか。

市長:
そうですね。お城だけでなく、音楽での交流も当然視野に入れておりますが、まずは基本合意してからの話になると思います。

記者:
最終的な姉妹城提携はヴァヴェル城の時のようにオンライン形式になるのでしょうか。

市長:
できればコンウィ城の時のように相手方にも姫路に来てもらいたいと考えておりますが、外交日程は我々の考えだけでは進まないこともあります。ただ大阪・関西万博には関係者が来日するでしょうから、その際にフィールドパビリオンである姫路に寄っていただけないかと考えております。

記者:
姉妹城提携する相手方はオーストリア政府でしょうか。

観光経済局長:
政府ではなくシェーンブルングループになります。

記者:
姉妹城提携の基本合意式はどちらでされるのでしょうか。

市長:
シェーンブルン宮殿で行います。

記者:
世界歴史都市会議の誘致の件ですが、ほかに立候補している都市はありますか。

市長:
本市の他にはアゼルバイジャンのシュシャ、イランのテヘランが立候補されています。

記者:
誘致のプレゼンテーションは市長自らがなされるのでしょうか。

市長:
その通りです。特に安全安心な日本での開催を訴えようと英語の練習をしております。戦争で焼け野原となった本市ですが、残された姫路城を心の支えに、市民の皆さんのたゆまぬ努力で今の50万都市ができたこともアピールしたいと思っております。

記者:
歴史都市会議に加盟している国内の都市はほかにありますか。

市長:
会長市である京都市のほか、金沢市、鎌倉市、奈良市、益田市、松江市が加盟しています。

記者:
まもなく県知事選挙がございますが、いかがお考えですか。

市長:
候補者については、県民の選択に委ねられていますので意見を申し上げる立場にはないと考えています。
今回の選挙は兵庫県の未来を選ぶ大切なものです。各候補者についてSNS等でさまざまな意見が交わされていますが、市民の皆さんには、そうした情報に振り回されることなく、演説会場に足を運んでみるなど、自分でしっかりと考えていただき、貴重な1票を投じてもらえればと思います。私自身は16日まで海外に行っており投票日に戻って来られない可能性もありますので、期日前投票を行います。兵庫県の未来について議論が深まっていくことが一番の願いです。