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令和7年2月4日市長記者会見

  • 更新日:
  • ID:29972

会見事項

  1. 大阪・関西万博記念事業「髙田賢三展 パリに燃ゆ、永遠の革命児」の開催について
  2. 大阪・関西万博実施期間におけるHimeji大手前通りイルミネーションの開催について
  3. 第37回和辻哲郎文化賞受賞作の発表について

報告事項

下水道管の緊急点検について

市長会見内容

市政記者クラブの皆さま方には、お忙しいところご出席をいただきまして、ありがとうございます。
さて、「世界遺産姫路城マラソン2025」の開催まで、あと1カ月を切りました。記念すべき10回目を迎える今大会は、これまでに携わっていただいたすべての皆さまに感謝と感動が伝わる大会となるよう、盛りだくさんの特別企画をご用意しております。
大会当日はスペシャルアンバサダーのリラックマが応援に駆けつけてくれる他、リラックマとの特別コラボグッズを多数準備することができました。また、スペシャルゲストとしてオリンピアンの田中希実さんがファンラン5キロにご参加いただくなど、招待選手やゲストランナーも豪華な顔ぶれとなっております。皆さま、ぜひ取材をお願いいたします。
なお、大会当日は長時間にわたる交通規制が行われるため、コース沿道の住民の皆さんにはご迷惑をおかけしますが、ご理解・ご協力をお願いします。

下水道管の緊急点検について

また、本日の会見事項に入る前に、1点ご報告させていただきます。
埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けて、国土交通省が全国の下水道管理者に対し、同様の箇所の緊急点検を要請しました。本市にはその対象となる施設はございませんが、姫路市独自で、陥没により甚大な被害の恐れがある箇所において、下水道管の緊急点検を実施する予定です。点検日等については決定次第、あらためてお知らせいたします。
それでは、本日の会見事項について、発表をさせていただきます。

大阪・関西万博記念事業「髙田賢三展 パリに燃ゆ、永遠の革命児」の開催について

まずは、姫路市立美術館で開催します「髙田賢三展 パリに燃ゆ、永遠の革命児」の開催について発表いたします。
この展覧会は、姫路市出身の世界的デザイナーである髙田賢三氏の没後初となる大規模回顧展で、「色彩の魔術師」と呼ばれた髙田賢三氏が創出したファッションの変遷を、衣装展示やデザイン画でたどります。
見どころとしましては、本市で開催しましたKENZOショーで実際にランウェイを歩いた衣装、22点を出品するほか、70年代から90年代までのKENZOブランドや宝塚歌劇のためにデザインした衣装など、およそ100点が一堂に会します。また、髙田賢三氏が約20年かけて集めたリボンを使って制作したウェディングドレスも目玉のひとつです。これは、パリやニューヨークのコレクションに数多く出演した日本を代表するモデル・山口小夜子さんが着用したものになります。このほか、スケッチ資料や彼を支えた人々との交流を示す写真や、生まれ故郷姫路での調査、そして空間デザイナーとしての髙田氏など、多角的な視点から、その人物像に迫ります。
会期は大阪・関西万博に合わせて4月12日から始まり、7月21日まで姫路市立美術館で開催します。
この展覧会には、市民の皆さんにはもちろんのこと、大阪・関西万博を訪れる国内外の方々にも、姫路の魅力を発信していきたいと考えております。多くの皆さまのお越しをお待ちしております。

大阪・関西万博実施期間におけるHimeji大手前通りイルミネーションの開催について

次に、大阪・関西万博開催期間におけるHimeji大手前通りイルミネーションの実施についてでございます。
現在実施中のイルミネーションは、2月23日に一旦終了いたしますが、万博開催期間にもこれを実施することで、インバウンド需要の獲得や、まちなかの回遊性の向上、夜間の滞在時間延長など、滞在型観光の推進を図ろうと考えております。
実施期間は、万博開催期間の4月13日から10月13日までの184日間です。点灯は日の入りから午後10時まで、週末・祝日などは午前0時までを予定しております。実施エリアでございますが、白銀交差点から姫路城前交差点までの約650メートルでございます。
主な演出内容でございますが、引き続き世界的照明デザイナーの石井幹子さんに監修いただき、姫路城彩雲ライトアップと連動した一体感のある演出を行うほか、大阪・関西万博の応援をコンセプトに、万博開催期間だけの特別な演出を予定しております。
また、昨年初めて実施し、好評であった歩行者天国の計画もございますが、まだ調整中の事項がございますので、決まり次第皆さんにお知らせいたします。

第37回和辻哲郎文化賞受賞作の発表について

最後に、和辻哲郎文化賞の受賞作を発表いたします。
この賞は、姫路出身の哲学者・和辻哲郎の業績を顕彰するため、和辻の生誕百周年と姫路市制百周年を記念して、昭和63年度に創設したもので、今年で37回を迎えます。今回は、一般部門98点、学術部門76点の計174点のご応募がございました。
それでは受賞作を発表いたします。一般部門は、愛知県名古屋市在住の、甲南大学経済学部教授・平井健介さんの『日本統治下の台湾 開発・植民地主義・主体性』です。本作は、植民地経済における統治する側とされる側、双方のはたらきに言及し、1895年から1945年の日本統治時代の台湾史を叙述しなおした意欲作です。
次に学術部門では、京都府京都市在住の大阪大学名誉教授・京都市立芸術大学名誉教授の鷲田清一さんの『所有論』が選ばれました。本書は、「所有」について、哲学的・歴史的・学際的に多方面から考察を重ねることで、「譲渡」や「受託」の可能性を含む「所有」の理解を切り開いた力作です。
選考にあたりましては、一般部門は、辻原登先生、山内昌之先生、ロバート キャンベル先生、学術部門は清水正之先生、野家啓一先生、関根清三先生にご協力いただき、第37回目となった本年も、すばらしい作品を選ぶことができました。深く感謝しております。
続きまして、授賞式につきましてご案内いたします。毎年和辻哲郎の生誕日である3月1日にちなんで開催しておりますが、今年度は3月2日(日曜日)に市民会館にて行います。授賞式に続く記念講演会では、平成19年度に和辻哲郎文化賞一般部門を受賞した作家の岩下尚史さんをお招きし、「饗宴のゆくえ ―『芸者論』その後」と題してお話しいただきます。
受賞作の詳細等につきましては、この会見のあと担当者より説明をさせますので、よろしくお願いいたします。私からは、以上でございます。

質疑応答(要旨)

記者:
大阪・関西万博開催期間におけるイルミネーションは、現在実施中のものと実施範囲が異なるのですね。

市長:
そうです。イチョウ等は春から秋にかけて葉が生い茂ることから、樹木の成長を考えて設置しません。ですから姫路駅からではなく、白銀交差点から姫路城前交差点の間となります。

記者:
改めてイルミネーションで、市長が期待することなどについてお聞かせください。

市長:
大手前通りのイルミネーションは、冬の閑散期の観光イベントのひとつとして開始したものですので、夏に実施するのは今回が初めてです。冬は空気が澄んでイルミネーションが映える一方、夏はそぞろ歩きがしやすくなりますので、高揚感が増してそれもまたいいのかなと思いますし、梅雨でにじむイルミネーションもいいかなと思います。
期間中は、大阪・関西万博やそれに関連するフィールドパビリオンとして姫路に来られる方も多くなると思います。あわせて今回のイルミネーションで、姫路のまちの認知度をより高めて、リピートしていただくきっかけになればと考えております。

記者:
姫路市の元県議が亡くなられましたが、SNS等における誹謗中傷等についてどのように思われますか。

市長:
元県議がお亡くなりになられたことは、非常に痛ましく、残念でなりません。心よりお悔やみを申し上げます。自死を選ばれるということは、相当のストレスや悩みがあったのだろうと思います。
私はこういう仕事をしているのでSNSでいろいろと言われることが多く、あまり見ないようにしています。元県議の報道でもありましたが、自分では見ないようにしていても、周りから伝えられることもあり、気にならない訳がないと思います。元県議に関しては、亡くなってからも真偽不明の情報が流されましたが、県警本部長が「明白な虚偽がSNSで拡散されている」と名誉を回復していただいたことは大変ありがたいなと思います。SNSの誹謗中傷が原因で命を落とすような不幸の連鎖が広がらないことだけを一番に考えております。
先日、厚生労働省で発表されましたが、若年層の自殺か急増しており、その理由のひとつとしてSNSやインターネット上のトラブルが挙げられております。アメリカやオーストラリアなどでは、SNSの使用に年齢制限を設ける法律が制定される時代になってきました。あくまでも個人的な意見ですが、日本でもSNS等における誹謗中傷については、何らかのルール作りが必要になってきていると感じております。