令和6年10月16日市長記者会見
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会見事項
- 第13回姫路市都市景観賞の決定及び2024姫路市都市景観フォーラムの開催について
- Himeji大手前通りイルミネーション点灯セレモニー及び歩行者天国の実施について
- ヴァヴェル城との姉妹城提携を機とした姫路市・ウクライナ避難民交流について

報告事項
なし

市長会見内容
市政記者クラブの皆さま方には、お忙しいところご出席をいただきまして、ありがとうございます。
さて、日本では古来より、祭りや祝い事などがある日を「ハレの日」と呼び、特別な日としてきました。なかでも市内各地で開催される「秋祭り」は、祭り屋台や獅子舞などが登場し、まさにハレの日の代表格でございます。
昨日も神輿を激しくぶつけ合う「灘のけんかまつり」や、笛や太鼓の音に合わせて荒々しく毛獅子が舞い踊る「大塩の獅子舞」がございましたが、これからも練り場で屋台を練っている様子が小芋を洗ったように見えることから別名「小芋まつり」と呼ばれる荒川神社の祭りや、青竹の先に付けた提灯を激しくぶつけ合う魚吹八幡神社の「提灯練り」など、まだまだ見どころの多い祭りが開催されます。
衆議院議員選挙もあり、大変ご多忙の中ではございますが、我々姫路市民の誇りであり、心の拠り所でもある「ハレの日の祭り」を是非とも取材いただければ幸いです。
それでは、本日の会見事項について、発表をさせていただきます。

第13回姫路市都市景観賞の決定及び2024姫路市都市景観フォーラムの開催について
まず第13回姫路市都市景観賞が、選考会議にて選考され、決定しましたので発表します。
「都市景観賞」とは、地域の良好な景観形成に寄与する建築物、工作物、広告物や魅力的なまちなみづくりに資する活動に対して贈られる賞で、市民や事業者の皆さんに都市景観賞の候補を応募・推薦していただき、優秀なものを表彰し、広く紹介することにより、都市景観に対する意識の高揚を図ることを目的として、3年ごとに実施しています。
今回の「都市景観賞」は2点が選ばれました。
1点目の建造物部門の「COROHIMEPARK」は、商業施設でありながら、一部を公共空間として地域住民に提供するという試みが、企業と地域の新たなニーズマッチングを生み出し、地域社会と都市景観を共創していくためのモデルケースになると評価されました。2点目の景観まちづくり活動部門の「阿成北公園」は、メタセコイア並木を中心とした特徴的な緑の景観を有しており、日常的な活用や管理を通じてローカルルールが共有され、地域のコミュニティ形成に資する公園づくりが継続されています。
また選考会議において、そのほか特にすぐれた作品を「特別賞」として表彰することとし、建造物部門から「SHINBU STORE 姫路店」と「手仕事喫茶『御座候』書写山麓店」の2点、景観まちづくり活動部門から「ザッパ村」が選ばれました。
今回の選考の特徴としましては、周辺景観との調和が重視されている点や、地域のにぎわいの核となる作品が選ばれた点が挙げられます。
次に、「2024姫路市都市景観フォーラム」を11月18日にアクリエひめじにて開催いたします。
フォーラムは、第1部で、先ほど発表しました都市景観賞の表彰式を執り行い、第2部で、記念講演、パネルディスカッションを開催いたします。記念講演では講師として色彩計画家の加藤幸枝氏をお招きし、「まちなみの形成における色彩の役割」と題して講演をしていただきます。
また、フォーラムの開催に合わせまして、11月16日から18日まで、景観遺産と都市景観賞の受賞作品の写真パネル展示会も開催いたします。
世界文化遺産・姫路城を有する都市としてふさわしい景観形成について、市民のみなさまと共に考えたいと思いますので、多くの方のご来場をお待ちしております。

Himeji大手前通りイルミネーション点灯セレモニー及び歩行者天国の実施について
続きまして、「Himeji大手前通りイルミネーションの追加情報」についてでございます。
本件につきましては、8月の会見で概要を発表いたしましたが、点灯セレモニーと歩行者天国の内容が固まってまいりましたので改めてお知らせします。
まずは、点灯セレモニーでございますが、日時は、11月22日の午後5時20分から、場所は、姫路駅北駅前広場です。点灯セレモニーは、「出会いのまち姫路」をPRするため、“いい夫婦の日”に実施し、あわせて3つのイベントを展開することで、若い世代の恋活・婚活を応援します。
1つ目のイベントは、「イルミネーションウェディング」です。これは事前に市民の皆さまから募集した「いい夫婦を感じたエピソード」の最優秀者を点灯セレモニーに招待し、ウェディングドレス、タキシードにドレスアップしていただき、普段パートナーに伝えられない想いを伝え、「結婚の良さ」をアピールしていただくものです。また、このカップルにはイルミネーションの点灯スイッチを私と一緒に押していただこうと考えております。
2つ目のイベントは、カップル限定記念フォトです。現在、市では、ひょうご出会いサポートセンターや、結婚支援に関する連携協定を締結している事業者のマッチングシステム事業者と連携し、恋活・婚活サポート事業に取り組んでいるところです。カップル限定記念フォトでは、マッチングアプリ等の利用者のデート支援として、プロのカメラマンがイルミネーションをバックに写真撮影を行います。
3つ目のイベントは、バラの配布です。一般的に大切な人に贈り物をする際にバラが選ばれることから、駅前の数カ所で配布し、普段言えない感謝の気持ちを家族やパートナーに伝える機会にしていただければ考えております。
次に期間中に実施する歩行者天国についてですが、11月23日と24日、それから12月21日と22日の計4日間実施いたします。
期間中のイベントとして、「光と音の特別ライティングショー」と題して、通常のイルミネーションに加え、レーザーやスモークなど特別な機材も用いて、高校の吹奏楽部の演奏に合わせた音と光の演出を行います。また、11月には「姫路食博2024・ほろ酔い横丁」と連携した演出、12月にはクリスマスマーケットを開催する予定です。
また、前回発表しました「いい夫婦をすすめる会」とのコラボレーション企画の「出会い」をテーマにした川柳でございますが、11月中旬には優秀作品が決定いたしますので、これを光るメッセージプレートとして大手前通りに掲出し、皆さんに楽しんでいただければと考えております。
また、イルミネーションの演出につきましては、昨年度から更なるバージョンアップを図るべく、鋭意検討中です。お楽しみにお待ちください。

ヴァヴェル城との姉妹城提携を機とした姫路市・ウクライナ避難民交流について
最後にヴァヴェル城との姉妹城提携を機とした姫路市・ウクライナ避難民交流についてでございます。
本件につきましては、すでに発表済みですが、姫路城とポーランド南部・クラクフ市のヴァヴェル城との姉妹城提携後の初事業であることや、ウクライナ避難民の子どもたちを一定期間受け入れる支援事業は、日本の自治体では初めての取り組みとなりますので、再度お知らせいたします。
この事業は、「善意と友好の絆」事業と題し、ポーランドに避難しているウクライナの子どもたちを姫路に招待し、レスパイト的支援を行うとともに、かつてポーランド孤児やユダヤ難民を日本で受け入れた敦賀市のほか、在日ウクライナ大使館を訪問するなど、関係団体等との交流も併せて行うものです。
本市では、網干中学校と坊勢中学校での同年代の子どもたちとの交流や、安富町・夢前町の豊富な自然をめいっぱい楽しんでいただくほか、書写山でのロープウェイ乗車、写経体験、家島諸島での漁業体験など、多彩なプログラムを設けて、子どもたちの心を休める機会としたいと考えております。
本市の子どもたちにとっても、同年代のウクライナ避難民と交流することで、ロシアのウクライナ侵略がもたらしている現実と向き合う機会となり、日本とポーランド・ウクライナのこれまでの善意と友好の歴史を感じることで、世界とのつながりを意識し、ひいては姫路市の国際化の進展にも寄与するものと考えます。是非とも、取材のほどよろしくお願いいたします。私からは、以上でございます。

質疑応答(要旨)
記者:
Himeji大手前通りイルミネーションの歩行者天国については「姫路食博2024・ほろ酔い横丁」と連携した演出を行うとのことでしたが、姫路食博の初日である11月22日は、歩行者天国を実施されないのでしょうか。
市長:
そうですね。11月22日は平日で、通勤など影響も大きいので実施しません。
昨年のイルミネーションでは、横断歩道上で歩行者が写真撮影を行うことで人流が停滞し、車両との接触事故を起こしかねない事案がございましたが、今年は警察等関係機関のご協力により、歩行者天国を実施することができました。皆さんには、お城と大手前通りのイルミネーションを真正面からゆっくりと楽しんでいただければなと思います。
記者:
ウクライナの避難民を姫路に招待するに至った経緯をお教えください。
市長:
在ポーランド日本大使を表敬した際に、ウクライナからポーランドに避難している人たち、特にお子さんの笑顔が消えていることに対して、何か支援できないかと提案されたことがきっかけです。
記者:
来月には県知事選挙がございますが、いかがお考えですか。
市長:
候補者については、意見を申し上げる立場にはありません。
姫路市民のことは、姫路市が頑張ってやりますので、兵庫県の五国の均等な発展や県全体を盛り上げていただくような、例えば港や道路、子育て支援策等、姫路ができない部分について政策論争していただければと思います。
記者:
姫路城の保存活用計画がまとまってきて、動物園の跡地には作事場の復元が計画されております。今後、姫路東消防署の移転もありますし、特にお城の東側のエリアをどうしていくのかが大きなトピックになっていくのかなと思います。その辺りについて、いかがお考えですか。
市長:
姫路城の東側には市民会館やNTT、郵便局、学校、病院などがあり、その中には老朽化した建物もあります。市の構想もありますが、相手方があることですので、動物園跡地における御作事所出丸同様に、本格的にあり方を検討、協議していきたいと思います。
記者:
動物園の跡地の話がありましたが、動物園の移転先や移転時期についてはいかがお考えですか。
市長:
動物園については、昭和61年に移転方針を決定しましたが、これまで着手してきませんでした。近年では、アニマルウェルフェア(動物福祉)の観点を取り入れる必要があるものの、現動物園については、特別史跡地に立地していることから飼育環境を適合するように改修することが困難であることから、動物の搬出を進めようとしています。
移転先の候補地は何点がございますが、まだ決まっておりません。老朽化した植物園や水族館など、他の公共施設と合わせるという考えは1つあるかもしれません。
また、デパートのように多種多様な動物がいる動物園や生息域を絞った動物園、触れ合いを中心にした動物園などコンセプトも未定です。市議会の皆さまと令和の時代にふさわしい施設となるよう、観光だけではなく教育という観点からも議論していかなければなりません。
移転時期については、動物の搬出を進めながら、市の財政状況等を勘案し、慎重に判断したいと思います。