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十妙院(円教寺)

  • 更新日:
  • ID:1820

名称

十妙院

概要

圓教寺の塔頭の1つで、圓教寺伽藍の東寄りの東谷に位置する。十妙院の創立年代は詳らかでないが、天正16年(1588)に十妙院の実祐が円教寺長吏に就任しており、中世末には存在したものと思われる。敷地中央に客殿および庫裏が南面して建ち、南東の表門から土塀を西へ延ばし、客殿の南に唐門を開き、客殿の西は庭園とする。客殿および庫裏は元禄4年(1691)の建立、桁行27.4メートル、梁間14.9メートル、一重、入母屋造段違、南面軒唐破風付、本瓦葺。南面中央に唐破風玄関を設け、西面北寄りに便所が付き、東面中央に台所張出し部がある。客殿の室は、狩野永納筆の襖絵、四季山水図、唐人物図、花鳥図で飾る。天明3年(1783)に台所を改造、寛政元年(1789)に仏間修理、明治8年(1875)に大規模修理の記録がある。唐門は享保9年(1724)の建立、一間平唐門、檜皮葺。享和元年(1801)、弘化4年(1847)に屋根が葺替られた。表門は、唐門とほぼ同時期と思われ、一間薬医門、本瓦葺、北へ瓦葺の脇塀を延ばし、脇門を設ける。南に取り付く土塀は、築地塀で延長42.3メートル。
客殿および庫裏は、昭和40年3月16日付で兵庫県指定重要有形文化財。平成4から7年に唐門、表門とあわせた十妙院全体の保存修理工事が行われた。平成26年1月27日付けで十妙院(客殿および庫裏1棟、唐門1棟、附表門1棟、土塀1基)は、国重要文化財に指定された。

所在地

姫路市書写

写真

客殿および庫裏、玄関

十妙院の写真

唐門

十妙院唐門の写真