第13回姫路市都市景観賞の決定及び2024姫路市都市景観フォーラムの開催について
- 更新日:
- ID:28950

資料提供日
令和6年10月16日(水曜日)

問い合わせ先
担当課 姫路市まちづくり指導課
担当者 小寺 的野
電話番号 079-221-2541
第13回姫路市都市景観賞の受賞作品を決定しました。また2024姫路市都市景観フォーラムの開催についてご案内します。

第13回姫路市都市景観賞の決定について
姫路市都市景観賞は、地域の良好な景観形成に寄与する建築物、工作物、広告物や、魅力的なまちなみづくりに資する活動を応募・推薦していただき、優秀なものを表彰し、広く紹介することにより、市民や事業者の皆さんの都市景観形成に関する意識の高揚を図ることを目的として、3年ごとに実施しています。
今回は都市景観賞として2点、特別賞として3点が選ばれました。

都市景観賞

建造物部門 COROHIMEPARK(カロひめパーク)
施主 トヨタカローラ姫路 株式会社
設計 株式会社庄司圭介アトリエ一級建築士事務所
施工 株式会社ファニチャーハウス
選考評
幹線道路沿いに建つ自動車展示場と地域住民に開放された私設広場とで構成される複合施設である。
商業施設の建ち並ぶ幹線道路に向けて、柔らかなアーチで構成される展示場は、近未来的なファサードを持つゲートのようにも映る。その近未来的なフォルムに、ある種の高揚感を抱きながら展示場を抜けると、ドーム型のイベントスペースを点在させた緑地広場へとつながり、さらに奥に住宅地が広がっている。
緑地広場は、住宅地との緩衝帯であるとともに、企業と地域を景観的かつ社会的につなぐ架け橋となっている。継続的な地域交流により、プラットフォーム化されていけば、住民の認知とともに景観として更に醸成され、企業と地域の新たな在り方を創出する魅力的な空間となっていくであろう。
商業施設でありながら、一部を公共空間として地域住民に提供するという試みは、企業と地域の新たなニーズマッチングを生み出し、地域社会と都市景観を共創していくためのモデルケースになると期待する。

景観まちづくり活動部門 阿成北公園

運営団体 阿成北公園愛護会
選考評
本公園は、メタセコイア並木を中心とした特徴的な緑の景観を有しており、地域のシンボルになっている。なにか問題がある度に禁止看板が立つ近年の公園の状況とは異なり、日常的な活用や管理を通じてローカルルールが共有され、地域のコミュニティ形成に資する公園づくりが継続されている。これらの公園づくりは、管理が難しいメタセコイア並木の強剪定を回避する住民合意にも繋がっており、多面的な活用が景観・環境の保全につながる良例と言える。空間の美しさだけでなく、公園を育み楽しむ地域住民の心の美しさも表出した景観まちづくり活動と、高く評価できる。

特別賞

建造物部門 SHINBU STORE 姫路店
施主 信武商事株式会社
設計 株式会社二神建築事務所
施工 株式会社立建コーポレーション
選考評
この剣道具店が立地する市川左岸は、工場や物流施設が集積する重要な生業の場であり、それに相応しい景観づくりが求められる。その中で、視認性の高い交差点に面して平屋を配置し、地域をリードする新たな景観づくりに取り組んでいる。交差点に勾配屋根の頂点を取ることで、アイストップとして強い印象を与え、その形状を強調するように、道路に面した壁面には開口をほとんど設けず、勾配屋根と連続する低明度の縦ハゼ外壁と木調パネル、縦格子、サインをうまく組み合わせている。西側道路から視認できる北側ファサードでは、整形で高さの抑えられた壁面に大きな開口部を確保し、店舗内部がうかがえる温かみのある風景を実現している。

建造物部門 手仕事喫茶『御座候』書写山麓店
施主 株式会社御座候
設計 一級建築士事務所 源野建築設計工房
施工 株式会社ホリエ 株式会社大北美松園
選考評
書写山麓に建つ喫茶店である。古民家風の建物で、藁葺屋根を想起させる勾配屋根が特徴的だが、外部からはほとんど見えない。道路からは低めの石垣や植栽でうまく区切られている。緩やかに上るアプローチ空間には小川が設けられ、耳にも心地よい。店舗には広いテラス席があり、風景を楽しむことができる。サインは立看板型の小ぶりなもので、違和感なく溶け込み、デザインは「手仕事」を感じさせる統一感あるものとなっている。
書写山を背景とし、控えめだが丁寧なデザインで、周辺環境と共によりよい景観を創出しようとする好例である。

景観まちづくり活動部門 ザッパ村
運営団体 株式会社ZAPPA
選考評
石倉地区は自然に囲まれ、農産物や森の恵みの豊かな地域である。ザッパ村は地区を通り抜ける幹線道路沿いに位置し、カフェ、物販店、アトリエなどの集まる村のような場所である。
おとぎの国にいるようなその空間は、30年前ガーデニングをスタートさせた両親から現在の経営者が引き継ぎ、41名の社員とともに発展させた。敷地に点在する小さな店舗群の間には、四季折々の花を咲かせる樹木や草花が植えられており、社員による毎朝20分の環境整備で整えられた緑は、心をかけられた地域生命エネルギーを感じる。
植物の手入れや植樹のイベントが年間を通じて開催されており、社員とその家族、地域のこども達が参加し、楽しみながら植物について学び、交流を深めている。
敷地内の緑化活動を通じて、地域住民が緑の美しさや里山の大切さを学ぶ取り組みであり、今後は周辺地域への広がりに期待したい。

表彰について
上記の受賞作品の施主、設計者、施工者、管理運営団体に対して、「2024姫路市都市景観フォーラム」において表彰式を実施します。

2024姫路市都市景観フォーラム の開催について
「みんなで創ろう!世界に誇れるまちなみ景観」と題して、2024姫路市都市景観フォーラムを開催します。

日時
令和6年11月18日(月曜日)午後1時30分から午後4時

場所
アクリエひめじ 中ホール

内容

第1部
第13回姫路市都市景観賞授賞式

第2部
- 記念講演 「まちなみ形成における色彩の役割」
講師 加藤 幸枝 氏(色彩計画家) - パネルディスカッション
- コーディネーター
藤本 英子 氏(京都市立芸術大学名誉教授) - パネリスト
加藤 幸枝 氏(色彩計画家)
土田 昌平 氏(蒲田商店建築設計事務所)
清元 秀泰 (姫路市長)

参加について

募集人数
700名

入場料
無料

申し込み方法
参加者全員の氏名、代表者の郵便番号、住所、電話番号を記入のうえ、ハガキ、ファクス、応募フォームのいずれかでお申し込みください。

締め切り
令和6年10月31日(木曜日)(消印有効)

写真パネル
都市景観フォーラムの実施に合わせて、第13回姫路市都市景観賞の受賞作品及び景観遺産の登録作品の写真パネル展を開催します。(パネル展示の申し込みは不要です。)

日時
令和6年11月16日(土曜日)から令和6年度11月18日(月曜日)

場所
アクリエひめじ 4F 408会議室

添付資料
お問い合わせ
姫路市 都市局 まちづくり部 まちづくり指導課
住所: 〒670-8501 姫路市安田四丁目1番地 本庁舎5階別ウィンドウで開く
電話番号: 079-221-2540
ファクス番号: 079-221-2757