石造無縫塔
新庄の臨済寺境内にある別峯国師の墓と称する無縫塔は、高さが1.265メートル卵形の塔身の高さが33センチメートル、基礎の高さ41センチメートル、竿の高さが23センチメートル、中台の高さが18.5センチメートル、そして請花が11センチメートルある。室町時代の石造美術として形象美をもった石造物である。鎌倉時代に端を発した石造美術のうち、無縫塔は禅宗の渡来とともに禅家によってつくられた形式で、禅寺の開山や高僧の墓碑として発達した。赤松義則は一門の参禅修業の場として、新庄のこの地を求め別峯国師(注:国師とは天皇の帰依を得た高僧に与えられた禅僧最上の称号)を招いて開山とした。別峯は応永9年(1402)臨済寺において死亡した。その墓石がこの無縫塔である。
姫路市夢前町新庄1468-4 臨済寺
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