海外で注意すべき感染症
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海外渡航を予定している方へ
海外では、日本にはない(流行していない)感染症がたくさんあります。海外滞在中に感染症にかかることなく、安全で快適に旅行し、帰国することができるように、各自で十分な感染対策を実施しましょう。
海外で注意すべき感染症やその予防対策については、以下を参考にしてください。
感染症にかからないために
事前にしておきたいこと
1.情報収集
滞在期間に関わらず、渡航先の衛生環境や感染症流行状況など、基本的な情報を確認しましょう。海外の感染症流行状況は、以下のサイトも参考にしてください。
2.予防接種の確認
海外で感染リスクの高い感染症の中には、予防接種で感染を予防できるものもあり、渡航前に予防接種を受けることが推奨されている地域もあります。ほとんどが任意接種になっているので、渡航外来に受診・相談してください。また、自身の過去の予防接種歴も確認しておきましょう。
3.体調管理
体調が悪いと抵抗力が落ちることから、出発前から体調を整えましょう。これは他の病気の予防にも大切なことです。
渡航中に気を付けること
海外旅行では、時差や気候の違い、長時間の異動等のストレスで気づかない間に身体の抵抗力が落ちて、病気にかかりやすくなる場合があります。旅行の計画にあたっては、無理のないスケジュールを心がけましょう。
1.こまめな手洗い
こまめに手を洗いましょう。手についた細菌・ウイルスは、目、鼻、口などのいろいろな所から体に入ります。特にトイレの後や食事の前は重要です。可能な限りせっけんを使いましょう。きれいな水がない場合は、手洗い後に手指消毒をするようにしてください。
2.食べ物・水に注意
公衆衛生設備が不十分な地域などでは、水や食べ物から感染症に感染する危険があります。
- 水は必ず沸かして飲むか、ミネラルウォーター(有名なブランドのもの)を飲みましょう。
- 氷は生水から作られている可能性があるので、氷の使用は避けましょう。
- 搾りたてのミルクやお手製の乳製品を口にするのはやめましょう。
- 十分加熱された食べ物を食べましょう。特に屋台やビュッフェでは、保存・陳列状態に注意してください。
- 生の野菜や果物を食べる場合は、きれいな水で洗い、自分で皮をむいて準備したものを食べましょう。
3.動物・寄生虫などに注意
海外では、動物や昆虫、寄生虫との接触によって、日本ではほとんど報告のない感染症に感染する可能性があります。
- 思わぬ病気を動物が持っている可能性があります。渡航中は原則として、決して動物に手を出さないようにしてください。
- 蚊、ダニ、ノミ、シラミ等に噛まれないよう、肌の露出を避け、虫除けスプレーや線香も積極的に利用しましょう。
- 川や湖、沼などの水辺には寄生虫がみられます。淡水での遊びやスポーツは注意しましょう。
4.その他
- 薬物や行きずりの人との性交渉などによる感染に注意しましょう。
- 咳や発熱、発疹など、何らかの症状がある方との濃厚な接触は避けましょう。
- 基本的な感染症対策を実施しましょう。
帰国後に注意しておくこと
- 検疫所では、健康相談を受け付けています。発熱、咳、発疹、下痢等の症状や動物に噛まれた、虫に刺されたなど心配なことがある場合は、必ず検疫官に相談してください。
- かかってもすぐに症状が現れるとは限りません。帰ってしばらくしてから具合が悪くなることもあります。熱や下痢などの症状があれば、速やかに医療機関を受診するか、検疫所に相談してください。(その際には、旅行先や滞在期間を必ず申し出てください。)
お問い合わせ
- 感染症や予防接種に関する相談
保健所防疫課(電話079-289-1721) - 衛生害虫や食中毒に関する相談
保健所衛生課(電話079-289-1633)