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ダニ媒介感染症

  • 更新日:
  • ID:6803

ダニ媒介感染症に気を付けましょう

これから夏本番となり、キャンプやバーベキューで山・林等に行く機会が増えます。
毎年、この季節にはダニ媒介感染症が増えてくる傾向にあります。

ダニ媒介感染症とは

ダニ媒介感染症とは、病原体を保有するダニに刺されることによって起こる感染症のことです。
人が野外作業や農作業、レジャー等でダニの生息場所に立ち入ると、ダニに咬まれることがありますが、
このダニが、病原体を保有している場合に、咬まれた人が病気を発症してしまうことがあります。

代表的なダニ媒介感染症

  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
  • ダニ媒介脳炎
  • つつが虫病
  • 日本紅斑熱
  • ライム病 等

詳しくは厚生労働省ホームページ「ダニ媒介感染症別ウィンドウで開く」を参照してください。

兵庫県内の発生状況

毎年、暖かくなって野外活動が増える時期に、ダニ媒介感染症の発生件数は増えます。

2024年の兵庫県内の発生件数は、つつが虫病2件、日本紅斑熱3件、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)2件です。

予防対策等

マダニに咬まれないようにしましょう

草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に立ち入る場合には、肌の露出を少なくする

  • 長袖・長ズボンでシャツの裾はズボンの中に、袖は軍手や手袋の中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する
  • 足を完全に覆う靴を履く(サンダル等は避ける)
  • つなぎの服や長靴を着用すればさらに効果的
  • 服は目の細かいスベスベしたものがよい(モコモコしていると付着しやすくなるため)
  • 服は明るい色のものがよい(マダニを目視で確認しやすいため)
  • 首にタオルを巻くか、ハイネックのシャツを着用する

忌避剤(虫よけ剤)の活用

市販の虫除け剤(虫よけスプレー等)には、ディート(DEET)やイカリジンといったマダニ類に効果のある成分が含まれているものがあります。有効成分含有率により効力持続時間が異なりますので、定期的に吹きかける必要があります。

  • ディート:有効成分含有率によって使用できる年齢に制限がある、独特のニオイやベタつき感がある、高濃度ではプラスチック・化学繊維・皮革を腐食することがある
  • イカリジン:年齢による使用制限は特になし、その他特徴はない

虫よけ剤はマダニの付着数を減少しますが、付着を完全に防ぐものではありません。虫除け剤の効果を過信せず、さまざまな防護手段を組み合わせましょう。

屋外活動後は入浴し、マダニに咬まれていないか確認する

  • 上着や作業着は、家の中に持ち込まない
  • ガムテープを使って服に付いたマダニを取り除く方法も効果的
  • シャワーや入浴でチェック(わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)など、目視だけでなく触って確認する)

ペットのマダニ対策

犬や猫といったペットを飼っている場合、飼い主が気を付けていても、散歩時にペットに付着したマダニが家に持ち込まれる場合があります。
飼い主だけでなくペットの健康を守るためにも、ペットがマダニに刺されないようにしましょう。

  • ペット用のマダニ駆除剤を使用(かかりつけの獣医師に相談する)
  • 散歩後には、ペットの体表をチェック
  • 目の細かいクシをかける

マダニに咬まれた場合

  • マダニ類は人に付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(長いものは10日間以上)吸血しますが、咬まれたことに気がつかない場合も多いです。
  • もし、吸血中のマダニを見つけた場合、無理に引き抜こうとしないでください。無理に引き抜こうとすると、マダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させるおそれがあるため、医療機関(皮膚科)で処置をしてもらってください。
  • マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は医療機関を受診してください。また、受診の際には、マダニに咬まれたことを伝えるようにしてください。

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