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伝染性紅斑

  • 更新日:
  • ID:31185

伝染性紅斑が増加しています

兵庫県において2025年第25週(6月16日から22日)に1定点医療機関当たり2.65人となり、「警報レベル」の2.0人を超えました。姫路市でも、第25週に1定点医療機関当たり2.25人となりました。

また、全国では第20週(5月12日から18日)に警報レベルとなり、現在も継続中です。

1定点医療機関当たり1.0人を下回ると、警報解除となります。

令和7年度姫路市感染症発生動向調査(姫路市ホームページ)

伝染性紅斑とは

伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19というウイルスによる感染症です。小児を中心にみられる流行性の発しん性の病気です。両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ病」と呼ばれることもあります。

例年、春から夏にかけて流行することが多く、特に7月上旬にピークを迎える傾向にあります。また、4から5年周期で大きな流行を繰り返すことも特徴です。

一度感染すると終生免疫が得られ、一般的に再感染はせず、成人の50から80%は既感染とされています。

症状

約10から20日の潜伏期間ののち、微熱やかぜの症状などがみられます。その後、両頬に境界鮮明な赤い発しん(紅斑)が現れます。続いて、体や手足に網目状やレース状の発しんが広がります。これらの発しんは1週間程度で消失します。

中には長引いたり、一度消えた発しんが短期間のうちに再び出現したりすることがあります。成人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が出ることもありますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。

感染経路

主に、感染した人の咳やくしゃみなどによる、しぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによって感染する飛沫感染と感染者と接触したりすることによる接触感染があります。

多くの場合、頬に発しんが出現する7から10日くらい前に、微熱やかぜのような症状がみられ、この時期にウイルスの排出が最も多くなりますが、発しんが現れたときにはウイルスの排出はほとんどなく、感染力もほぼ消失しています。

予防方法

伝染性紅斑を予防するワクチンや薬はありません。紅斑が出ている時期にはほとんど感染力がないため、かぜ症状のある人はこまめな手洗いや、咳やくしゃみなどをする時には口と鼻をハンカチ等で覆うなどの「咳エチケット」を心がけることが大切です。

治療方法

伝染性紅斑に、特別な治療方法はありません。基本的には軽い症状の病気のため、経過観察を含め、症状に応じた治療(対症療法)となります。

妊娠中または妊娠の可能性がある方へ

これまでに伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。熱や倦怠感が出現した後に発疹が出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。また、感染しても症状がない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師に伝えてください。

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