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感染性胃腸炎(特にノロウイルス)の感染を広げないために

  • 更新日:
  • ID:3646

感染性胃腸炎とは

感染性胃腸炎は、細菌やウイルスなどの感染性病原体が原因で、主に嘔吐や下痢といった症状が出現する感染症です。ウイルス(ノロウイルス、ロタウイルスなど)が原因となることが多く、毎年秋から冬にかけて流行します。

感染性胃腸炎の原因となる感染性病原体にはこのようなものがあります。

  • 腸炎ビブリオ
  • サルモネラ
  • 病原性大腸菌
  • カンピロバクター
  • ノロウイルス
  • ロタウイルス など

ノロウイルスとは

ノロウイルスはヒトの小腸粘膜で増殖するウイルスで、感染性胃腸炎や食中毒をひきおこします。例年12月が流行のピークとなる傾向があります。ノロウイルスは感染力が非常に強く、少量のウイルスで感染しますので、感染予防対策には注意が必要です。

このページを参考にノロウイルスについて理解を深めていただき、適切な感染予防対策を実施してください。

症状

潜伏期間は、24時間から48時間で、主な症状は、下痢、吐き気、おう吐、腹痛、発熱などです。

通常は、2日程度で症状が治まる比較的軽症の病気ですが、高齢者や乳児では、脱水症状などにより重症化することがあります。

感染経路

人からの感染

  • ノロウイルスが含まれる便や嘔吐物等から二次感染する場合

食品からの感染

  • ノロウイルスに感染した人が調理をして、食品から二次感染する場合
  • ウイルスを取り込んだカキなどの二枚貝を、生あるいは加熱不十分で食べた場合

治療方法

現在、ノロウイルスに効果のある抗ウイルス薬はなく、通常は対症療法になります。

特に体力の弱い乳幼児や高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗しないように、水分や栄養の補給が大切です。脱水症状がひどい場合には病院で輸液を行うなどが必要になります。

下痢止め薬は、腸内のウイルスの排出を妨げ、病気の回復を遅らせてしまうことがあるため、使わないようにしましょう。

予防方法

手洗い

  • トイレの後、調理をする時、食事の前はよく手を洗いましょう。
  • 嘔吐・下痢時の汚染物の処理やオムツ交換等の後は、手袋をしていても必ず手を洗いましょう。
  • 手洗いの後、使用するタオル等は清潔なものを使用し、タオル等の共用は避けましょう。

ノロウイルス等の食中毒予防のための適切な手洗い(動画)別ウィンドウで開く

加熱

  • 二枚貝は十分加熱してから食べましょう。
    (食品の中心温度85度から90度で90秒以上加熱を行えば、感染性はなくなるとされています)
    (湯通し程度の加熱ではウイルスは死にません)
  • 特に、子どもやお年寄りなど抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱しましょう。

殺菌消毒

  • 調理器具等は、熱湯消毒(85度以上で1分以上)または塩素系消毒剤を使用して、殺菌消毒しましょう。
  • 塩素系消毒剤は、家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤(ハイター、ブリーチなど)でも代用できます。

消毒薬の作り方

便や嘔吐物が付着した汚染物(床や便器等)などの消毒には、0.1%の次亜塩素酸ナトリウム液が有効です。次亜塩素酸ナトリウム液は、市販の塩素系漂白剤で作ることができます。消毒薬は作り置きせず、その都度作るようにしましょう。

  • ハイター(花王):水1ℓに商品を50㎖(キャップ2杯)
  • ブリーチ(カネヨ石鹸、ミツエイ):水1ℓに商品を20㎖(キャップ1杯)
  • キッチン用漂白剤(トップバリュ):水1ℓに商品を20㎖(キャップ1杯)
  • 台所用漂白剤(西友、サニー、リヴィン):水1ℓに商品を24㎖(キャップ1杯)
  • キッチンブリーチ(セブン&アイ・ホールディングス):水1ℓに商品を20㎖(キャップ1杯)

健康管理

  • 症状があるときは、食品を取り扱う作業はやめるようにしましょう。
  • 家族の健康管理にも留意しましょう。

便・嘔吐物の処理

ノロウイルスは一般的なアルコールや逆性石けんによる消毒では効果がありません。塩素系消毒剤(漂白剤)を使用してください。

  1. 使い捨てのガウン(エプロン)、マスク、手袋を着用します。
  2. 塩素系消毒剤をしみこませたペーパータオル等で、汚物中のウイルスが飛び散らないように静かに拭き取ります。
  3. 塩素系消毒剤をしみこませたペーパータオル等で汚染された場所を覆い、10分程度してからきれいに拭き取ります。
  4. 拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します(ビニール袋に廃棄物が十分浸る量の塩素系消毒剤を入れることが望ましい)。
  5. 汚物が乾燥しないように速やかに処理し、処理後は十分に換気を行うことが重要です。ノロウイルスは乾燥すると簡単に空中に漂い、これが口に入ることで感染する場合があります。

関連情報

啓発用リーフレット

お問い合わせ

保健所防疫課(電話079-289-1721)
保健所衛生課(電話079-289-1633)