ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

ホーム

ホーム

RSウイルス感染症

  • 更新日:
  • ID:24898

RSウイルスとは

RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。RSウイルスは日本を含め世界中に分布しており、何度も感染と発病を繰り返しますが、2歳までにほぼ100%がRSウイルスに少なくとも1度は感染するとされています。症状は、軽い風邪様の症状から重い肺炎までさまざまです。

感染経路

RSウイルスは、感染している人が咳やくしゃみ、会話をした際に飛び散るしぶきを吸い込む「飛沫感染」や、感染している人との直接の濃厚接触や、ウイルスがついている手指や物品(ドアノブ、おもちゃ等)を触ったり、なめたりすることによる「接触感染」で感染します。

RSウイルスが麻疹や水痘、結核のように空気感染(飛沫核感染)するといった報告はありません。

症状について

通常、RSウイルスに感染してから2日から8日、典型的には4日から6日間の潜伏期間を経て発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。ほとんどは軽症ですみますが、感染者の中には、咳がひどくなる、喘鳴が出る、呼吸困難となるなどの症状が出現し、場合によっては、細気管支炎、肺炎へと症状が重くなる方もいます。初めて感染した乳幼児の約7割は、鼻汁などの上気道炎症状のみで数日のうちに軽快しますが、約3割では咳が悪化し、喘鳴、呼吸困難症状などが現れます。特に乳児期早期や重症化リスクの高い基礎疾患を有する小児がRSウイルスに初感染した場合は、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。

重症化リスクが高い方

次のような方は、特に感染に注意してください。

  • 生後3か月以内の乳児
  • 早産児
  • 生後24か月以下で心臓や肺に基礎疾患がある小児
  • 神経疾患、筋疾患やあるいは免疫不全の基礎疾患を有する小児

治療

RSウイルス感染症には特効薬はありません。治療は基本的には対症療法(症状を和らげる治療)を行います。

予防方法

感染経路は飛沫感染と接触感染で、発症の中心は0歳児と1歳児です。一方、再感染以降では風邪症状や気管支炎症状のみの軽症が多いことから、RSウイルス感染症と気付かない子どもや成人がいます。そこで、重症化リスクの高い0歳から1歳児への感染を防ぐために、咳等の呼吸器症状がある子どもや成人は、なるべく乳幼児との接触しないようにしましょう。

飛沫感染対策

飛沫感染対策には、マスクの着用が有効です。咳、鼻汁等の呼吸器症状がある場合は、マスクを着用しましょう。また、0歳児から1歳児に日常的に接する人は、感染症の流行時期はもちろん、流行時期でなくても、自身の体調に注意してください。

未就学児のマスク着用には注意が必要です。

  • 2歳未満の子どもには、推奨していません。
  • 2歳以上の子どもには、保護者等が着用するかどうか適宜判断してください。

接触感染対策

接触感染対策は、子どもたちが日常的に触れる玩具や手すり等を、こまめにアルコールや塩素系の消毒剤で消毒し、流水・石鹸による手洗い又はアルコールによる手指消毒を、しっかりこまめに行ってください。

関連情報